毎日途切れないように<ファルコン植物記>を書き込んでいますが、この時期は目新しい植物との出合いが難しく、今は「菊」でしのいでいますが、来週は「バラ」でつなごうかなと悩みながら裏路地を歩き、以前 「ジンジャー」 でお世話になった<おばあちゃん>の家の前を通りましたら、偶然に鉢合わせ、「あらっ」とつかまってしまいました。
今回は、<おばあちゃん>の斜め向かいにあるお家が<メダカ>の世話をしているということで、見せてもらいました。
<メダカ>は、「ミナミメダカ」と「キタノメダカ」の2種の総称で、アドリアニクチス科の淡水魚、体色は野生型では淡い黄色を帯びる灰褐色で、背中に暗褐色の線が入っています。
突然変異体では体表の<黒・黄・白・虹色>の4種類の色素によってさまざまな色調を見せ「カラーメダカ」と呼ばれています。
今回、<おばあちゃん>が写真を撮りなさいと「ホテイアオイ」を動かしてくださり、朱色の「ヒメダカ」と水色の「アオメダカ」が確認できました。
本日は「立冬」です。
地面の野草たちも枯れた色合いですが、まだまだ元気な【ヤマトシジミ】が休憩中していました。
気温が低い影響もあるのでしょうか、飛行の距離が短いようで、動作も少し緩慢かなと思えます。
【ヤマトシジミ】(26)では、 「夏型の<オス>」 の表翅の模様を取り上げましたが、さすがに11月に入りますと翅表側は「秋型」の模様で、縁の黒い部分が細く、空色の占める割合いが大きくなっています。
咲いている花もすくなく、蝶にとっては厳しい食事環境だと思いますが、早く伴侶を見つけ、子孫を残してもらいたいものです。
先ほど<厚物>の「菊」として、 「国華の印」 を紹介しましたが、その撮影の際に体長9ミリ前後の【ササグモ(笹蜘蛛)】が、白い花弁の上にいました。
夏場の植物たちが緑豊かな時期には、体色も緑色をしていますが、さすがに11月のこの時期ですので、やや褐色気味の色合いをしています。
この【ササグモ】は、<オス>が7~9ミリ、<メス>が8~11ミリとあまり個体差がなく、オス・メスを見分けるのは難しいのですが、口の脇にある<蝕肢>が大きいか、または膨らんでいるのが<オス>というのが一般則で、写真はどうやら<メス>のようです。
穏やかな秋らしいお天気が続いている神戸ですが、まだ【ヤマトシジミ】を見かけます。
「カタバミ」 を食草としていますので、市街地の中でも見かける機会が多いシジミチョウ科の小さな蝶ですが、発生時期によって色彩や形状に変化がみられる <季節型> です。
【ヤマトシジミ】は羽化する時期によって、低温期の「春型」と「秋型」、高温期の「夏型」とに分けれます。
<オス>では表翅が
「春型」・「秋型」は、少し光沢のある空色の部分が広く、翅の縁の黒い部分は細い。
「夏型」は、光沢のある青色になり、翅の縁の黒い部分は広くなる。
年に5回~6回発生する【ヤマトシジミ】ですので、悩ましいことに「中間型」も存在しています。
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10月も終わりに近づき、<ファルコン昆虫記>のアップも途切れがちになってきました。
都市部の公園や芝生、河川敷など明るい草原に生息している【ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)】ですが、体長が8センチばかりの<メス>が草むらの中で日向ぼっこをしていました。
体色は 「緑色型」 と 「褐色型」 がありますが、写真のように「混合型」もあり、筋や点線の模様が入る個体も見受けられます。
天敵は 「オオカマキリ」 などですが、成虫はこの時期に産卵を済ませると死んでしまい、卵で越冬、翌年の初夏ごろに孵化となります。
<メス>の【ヤマトシジミ】がとまっているところに、<オス>がやってきました。
<オス>:ねぇねぇ、仲良く遊ばない?
<メス>:いや!!
<オス>:どうしてだい?
<メス>:だって翅がボロボロでかっこ悪いんだもの。
<オス>:鳥に捕獲されるところを逃れてきた、名誉の勲章さ。
<メス>:注意力散漫な男はいや!!
てな会話が進んだのかどうか定かではありませんが、<オス>は諦めたのか、離れて飛んでいきました。
「コスモス」の花弁の上に、一見真っ黒い前翅なのかなと思われる【ナミテントウ(並天道虫)】がとまっていましたが、わずかに朱色の斑紋が見てとれました。
気になり手にのせてみましたら、やはり前翅の左右の縁に朱色が確認できました。
テントウムシ科の【ナミテントウ】は色や斑紋に変化が多く、紋のないタイプから19個の斑紋をもつものまで、多岐にわたります。
かわいらしい眼の顔が撮影できましたが、すぐに翅を広げて飛びだちました。
きれいに咲いている「マリーゴールド」の花に、「蛾」が飛来してきました。
吸い蜜に訪れたようですが、行為中はホバリング状態で、翅を休めるをしませんので、静止状態で確認ができませんでした。
翅の色合いは全体に茶褐色のようで、前翅には白い筋か帯が入っているように見えますが、定かではありません。
どの属なのか同定はできませんが、今後のために記録として残しておきたい一枚です。
いやぁ~、驚きの【ナミアゲハ】の吸い蜜行為を見つけました。
桃色の「マンデビラ」の花筒部分に頭部を突っ込む形で、必死で蜜を吸っています。
上部から見ますと前翅を後翅の上に重ねた姿で、まさに翅を縮めた体制です。
本来、「マンデビラ」をはじめ、 「ヘクソカズラ」 や 「サギソウ」 ・ 「ハマユウ」 などの花筒の奥にある花蜜は、<口吻>の長いスズメガ科の「蛾」たちが花粉媒介者なのですが、よほどこの花の蜜が美味しいと見えます。
この状態では天敵が近づいても無防備な体制ですので、少し心配しながら早く飛び立たないかと眺めておりました。
11月半ば頃まで活動していますので、まだまだ元気な【ツマグロヒョウモン】です。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族に属する「蝶」で、ゆるやかに飛翔しながら、「ヤナギトウワタ」 の花にとまりました。
左側の後翅が欠けていますが、これは「ビークマーク(beak mark)」と呼ばれ、鳥の嘴の跡で捕食される危機を乗り越えてきた証です。
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