温暖化の影響でしょうか、今年二度咲きしています「フウセントウワタ」ですが、おかげさまで【ナナホシテントウ】の 「若齢幼虫」 や 「終齢幼虫」 を観察することが出来ました。
明日から神戸は雨模様ですが、秋晴れの爽やかな日差しの中、同じ「フウセントウワタ」の実の上で、成虫の【ナナホシテントウ】を見つけました。
「フウセントウワタ」の実も、さすがに夏場の盛りとは違い大きさも小さく、2~3センチばかりの小粒で、テントウムシさんも危なげにへばりついていました。
今年最後のテントウムシさんのアップになるかもしれず、無事に越冬していただきたいものです。
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昨日にアップしました 【ジョロウグモ(女郎蜘蛛)】 の巣に、オスがおりました。
画面の上の方にいるのが、オスです。
性的に個体の大きさが随分と違いますので、これが同じ蜘蛛の<メスとオス>とは信じがたいですが、同じ巣にへばりついていますのでかろうじてオスだと分かります。
派手やかなメスの色合いとは違い、単純に茶褐色な体色です。
正面から交尾行為に臨みますと、メスに食べられてしまいますので、脱皮後や食事中を狙い、雌の後方当たりでじっと待っています。
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前回アップしました同じメスの 【ジョロウグモ】 さんですが、食欲旺盛らしく、二週間も経たないあいだに、随分とメタボな体型になっていました。
同じ網の中にはオスが交尾を狙ってじっとしているのですが、段違いに体の大きさが違いますので、本当に同じ【ジョロウグモ(女郎蜘蛛)】なのかと、訝ってしまいます。
産卵に向けての栄養も十分のようで、腹部の斑模様もはちきれんばかりに伸び切っていますし、頭部もなんだか小さく見えるほどのメタボな状況です。
お昼寝中でしょうか、「イノコズチ」の葉の上でじっとしている【カナブン(金蚊)】を見つけました。
コウチュウ目(鞘翅目)コガネムシ科ハナムグリ亜科に属する昆虫で、やや大型の「ハナムグリ」の一種です。
一般的にはコガネムシ科全般、特に堅い前翅が金属光沢を持つものを「カナブン」と呼んでいるようです。
頭は四角く、背中が 「アオドウガネ」 のように丸くはなく、平らな形状をしており、全身に緑色や銅色の金属光沢があります。
体型は、 「シロテンハナムグリ」 などとよく似ていますが、彼らとは違い越冬能力はなく、成虫の活動期間は例外なくひと夏で終わります。
11月に入り余命も少ないでしょうが、無事にこの【カナブン】さんは、子孫を残せたのかと気になるところです。
ヒラリヒラリとお疲れの飛び方をしている「蝶」か「蛾」が、木の枝にとまりました。
鼻先の長い<パルピ(下唇髭)>が見て取れ、すぐにタテハチョウ科の 【テングチョウ(天狗蝶)】 だと分かりました。
飛び方がおかしかったのは、前翅も後翅も端部がちぎれてありません。
後翅が短いだけに、前翅の黄色い紋様や白い斑紋が日差しに透けて見えています。
自然の中で生き抜くには、幾多の困難が付きまとうものだと思いますが、裏翅の鱗粉の剥がれ落ちた 「ウラギンシジミ」 や、<尾状突起>のとれた 「ナミアゲハ」 たちを見ていると改めて考えさせられます。
【テングチョウ】は成虫のまま越冬し、早春からまた活動を始めます。
無事にこの冬を乗り切ってほしいと、願わずにはおられません。
【ヤマトシジミ(大和小灰蝶)】の裏翅の色は白色だけだと見ておりましたが、 前回の写真でも 裏翅の色が薄茶色なのが気がかりでした。
秋口になり、まだ元気に飛び回っていますが、昆虫好きとしては目に入りますと、記録として撮りたくなります。
今回の【ヤマトシジミ】の裏翅色も、薄茶色をしていますので、やはり「秋型」としての色合いかなと見ています。
「モンシロチョウ」 などは、「夏型」や「秋型」には翅の濃淡の違いが見受けられます。
この薄茶色は、枯葉色に近づくための擬態色としての変化だと考えるのが普通でしょうが、ホルモン等に関係する変色かも知れず、これに関しての文献は今のところ見つけてはいません。
小さな蝶の代表 「ヤマトシジミ」 も、黒点ひとつの位置の違いで「ルリシジミ」となりますが、この【オオシマカラスヨウトウ】も同じような翅の模様を持つ仲間として、「ナンカイカラスヨウトウ」がいます。
チョウ目(鱗翅目)ヤガ科カラスヨウトウ亜科に分類されている蛾です。
三角形状に開いたヤガ科らしい翅形状ですが、「ナンカイカラスヨウトウ」と比べて、本種は腹部の側面にある白い帯を見ればすぐに判別できるのですが、静止状態のままでは分かりません。
唯一の手がかりは、前翅中央に暗褐色の斑紋があり、その上部にまるくて白い紋がありますが、この紋の中に黒い点があるのが本種の【オオシマカラスヨウトウ】で、白い紋だけが「ナンカイカラスヨウトウ」です。
夏から秋にかけて活動する蛾ですが、クヌギ・コナラ・アベマキなどを食草としています。
成長過程通り順番に撮影出来ればいいのですが、自然界の観察の中では、なかなかうまくいきません。
先だっては、<蛹>になる寸前の <終齢幼虫> をアップしましたが、今回は<若齢幼虫>の【ナナホシテントウ】です。
「フウセントウワタ」の花の蜜が美味しいのか、たくさんのアブラムシが群れをなしていますが、【ナナホシテントウ】にとっては、絶好の餌場になっています。
前回の<終齢幼虫>、どこかで<蛹>になっていないかと、「フウセントウイワタ」の葉などを観察してみましたが、見つかりませんでした。
無事に【テントウムシ】に孵化してくれるのか、少し心配しています。
バルコニー側の網戸ですと、部屋から出て反対側からしっかりと撮影が出来るのですが、今回は腰高窓の網戸ですので、苦労しました。
部屋側から見ますと、網に何か枯れた枝でもひっかかっているのかと見えましたが、脚らしきものが見え、腕を伸ばしてモニターを見ることもなく、<カン>だけでなんとか取り込めました。
フイルムのロスを気にすることなく、何回も写せるデジカメの本領発揮に感謝です。
チョウ目(鱗翅目)トリバガ科カマトリバガ亜科に分類されている「蛾」ですが、面白い体形をしています。
体長は6ミリほど、翅を開いた開張寸法も17ミリととても小さいです。
幼虫はエゾギク・キンセンカなどのキク科の植物の葉を食べて育つところが、名の由来です。
トリバガ科の仲間は翅が大変に細く、前翅と後翅の外縁は深く裂けており、また後脚を腹部に沿って伸ばして止まります。写真でも4本の脚は広げているのがはっきりと分かりますが、お尻側に飛びだしたように脚があるのが分かるでしょうか。
全体に淡褐色で、前翅分岐点に基方に暗褐色の三角斑が特徴的にあり、枯れた小枝そのものです。
アオキリの葉の上で、じっとしている 【サトクダマキモドキ】 を以前にアップしました。
何時間も並んで同じ方向を向いている彼らの気の長さには、呆れてしまいます。
今回も同じアオキリの葉の上に5匹の【サトクダマキモドキ(里管巻擬)】が、動くことなくじっとしている光景に出合いました。
ニ匹づつ並んで、これまた二組が向かい合っています。
並んでいるのは雄と雌で、交尾の前の準備なのかなと見ています。
下の方にいるはぐれた一匹は、雌に嫌われてソッポを向いているのか、外側に顔を向けて知らんぷりです。
この先どうなるのかと観察したい気持ちで一杯でしたが、何時間も同じ姿勢でいることも考えられ、諦めて立ち去りました。
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