本書『複合捜査』は、「捜査シリーズ」として『検証捜査』に次ぐ2段目として、2014年12月16日に文庫本として発売されています。
さいたま市で治安悪化に対応する夜間緊急警備班が発足。班長の「若林」警部は、部下の失態で出世街道を外れた男。仕事の虫で部下を無能扱いする彼は、若手刑事から煙たがられる存在でした。
ある夜、放火現場へ急行し、初動捜査にあたります。翌日、繁華街で発見された惨殺死体が、放火と関連があると睨んだ警備班は独自の捜査を進めていきます。
トップの「若林」警部のキャラが秀逸でした。周りからの皮肉を皮肉で返す火に油を注ぐ天才的な頭の回転の良さ、部下にも容赦が無さすぎて周りからも、別の管轄からも露骨に嫌われてるのに気付いてるのに何ともないメンタルの強さ。一生懸命やってるが空回り。
しかし、警察の意地悪さを知った上で『失敗して格好悪くて何だ?皮肉を言われようが嫌われようが市民を助けるのが警察官だろうが!』という凶悪犯を追う熱い刑事魂を、スピード感溢れる筆致で描いている作品です。
せんだっても高速神戸駅の <生け花> を取り上げましたが、予想通りお正月の飾り付けに生け替えられていました。
使われている花材は、 古典園芸植物のひとつである 「オノト(万年青)」 のみです。
柄のない花が花茎に均等に付く穂状花序の花を咲かせる「オモト」ですが、花後には球形の赤色ないし黄色の液果を実らせます。
俳句の世界での「万年青の実」は、秋の季語ですが、不老長寿の縁起のよい植物として、お正月飾りに適した素材だと拝花しておりました。
元町商店街もさすがに大晦日ということで、多くのお店がシャッターを下ろしており、新値のご挨拶のポスターがよく目につきました。
そのなかで、元町4丁目にありますお花屋さんの【加川珍花園】さんは、お正月用の花を買い求める人で賑わっていました。
西隣のお店が営業をされていませんので、和洋の素材を織り交ぜた正月飾りの<生け花>が白色の椅子の上に置かれており、足を止めて拝見です。
「ゴクラクチョウカ」を主軸に、赤色の「センリョウ」、黄色の「オンビジューム」や黄緑色の「シンビジューム」等は使用され、きれいな形を構成しておりました。
縁起を担いで江戸時代には定着していた「年越しそば」を食べるべく、11月19日に開店しています <【山陽そば】(板宿店)> に足を向け、店の外にある券売機で「肉そば」(410円)を購入して入店です。
リニューアルしてから初めての訪問になりますが、以前のお店のオバチャンが引き継いでおられるのかと思いきや、なんと20歳前後のかわいいオネイサン3人が切り盛りされていて、華やかな雰囲気に驚きました。
客側としては嬉しい気分になりますが、前のオバチャンは<クビ>なのかと考えますと、少し複雑な気分です。
「肉そば」、そばを覆い尽くすように肉がたっぷりと入り、つゆにいい肉の旨味が出てコクがあり、とても美味しくいただけました。
大晦日に「蕎麦」を食べるのは、他の麺類よりも切れやすいことから<今年一年の災厄を断ち切る>、細長いので<延命・長寿>にあやかり、また、金細工師が細かい金粉を集めるためにそば団子を使っていたので<金運が付く>等の諸説がありますが、「ネギ」にも心を和らげるという「労ぐ(ねぐ)」の意味があるのは、案外知られていません。
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夏から秋にかけてが活動期の【ホソヘリカメムシ】だと思いますが、道路で 「ノキシノブ」 の成長観察記録を撮影していましたら、隣家の城壁にとまっていました。
「エンドウ」・「インゲン」・「ダイズ」などのマメ科の植物の汁を餌とする食害虫として知られ、秋には 「ヤツデ」 の花の蜜など餌としています。
カメムシ目(半翅目)ホソヘリカメムシ科に分類され、体長は20ミリ弱、体色は茶褐色で後ろ足が長くて太く、ガニ股姿勢で、トゲが生えています。
本種の幼虫は「アリ(蟻)」に擬態した姿で、気を付けて観察しないと見分けがつきません。
< 2014年11月30日 >
< 2014年12月31日 >
11月末に【ノキシノブ(軒忍)】の成長観察記録を掲載してから、また1カ月が過ぎました。
残念なことに11月にありました<赤矢印>の葉が、12月半ばに根元より枯れて一枚なくなってしまいました。
初期の頃の長さ5~6センチの葉は、<赤矢印>の上側にある葉のみになってしまいましたが、これも他の大きな葉を成長させるための間引き行為なのかもしれません。
一枚は枯れてしまいましたが、今月は<黄矢印>の葉が大きく成長してくれています。
気温の低い時期だけに、<黄矢印>の成長は、嬉しい誤算でしたが、新しい芽が出てこないのも少しばかり心配になります。
今年最後の読書は、居酒屋好きの酒呑みらしく『居酒屋お夏』を選びました。
主人公は目黒不動で「酒 飯」の幟を掲げた居酒屋を営む女将の<お夏>ですが、経歴・年齢不詳で客に対して毒舌を絶やさず、「因業婆」・「くそ婆ァ」と呼ばれています。
本書は四話の短篇からなり、市井に起こる事件を、「天女」ともおもえる美女が手助けして解決してゆく人情噺ですが、この「天女」が<お夏>だとはどこにも書かれていませんが、自然と読者に裏世界での顔だと暗示させています。
「くそ婆ぁ~」と罵りながら毎日顔を出す口入れ屋の<龍五郎>、<お夏>の店の寡黙な料理人<清次>を脇役に、人生の機微に戸惑う人々との交流がほのぼのと描かれています。
正式には<蛸・烏賊>の口は<烏鳶(カラストンビ)>といいますが、流通している名称は略した<トンビ>と呼ばれているのが多いようです。
烏のクチバシは短くてまっすぐですが、鳶のクチバシは鉤のように曲がっています。
<蛸・烏賊>の口にある顎板が、烏のクチバシと鳶のクチバシを合わせたような形状から、<カラストンビ>と呼ばれています。
今宵は、烏賊の<カラストンビ>と<ゲソ>を合わせた「なんこつのから揚げ」(280円)で、コリコリとした食感を楽しみながらビールをいただいてきました。
毎年1月1日は平常通り営業していた【鈴ぎん:福寿】ですが、なんと来年の1日は休業されるようで、お店のオネイサン達も喜んでおられました。
今年最後の顔出しと立ち呑み屋さんの「鈴ぎん:福寿」に出向きましたら、「551の豚まん」で有名な<蓬莱>の【アイスキャンディ】を、<のぶちゃん>から頂きました。
<蓬莱>の豚まんは良くいただきますが、【アイスキャンディ】を食べるのは初めてです。
「パイン」味ということで、<果汁・果肉>が17%含まれています。
寒い時期での【アイスキャンディ】ですが、あっさりとしたパイン味で舌に甘みが後に残ることなく、おいしくいただけました。
いつもお世話になっています<呑み処「鈴ぎん:福寿」>に、今年最後の顔出しと思い(メトロこうべ)の地下街を歩いていましたら、柱を利用して <「書の美」のなかま>展が開催されていました。
お正月の1月2日に行われる「書き初め」の前哨戦のようで、<柴原月穂>先生のご指導の生徒さん達の作品が、1月11日(日)まで展示されています。
「書き初め」は若水で墨をす摺り、恵方に向かって詩歌等を書く習わしが宮中で行われていましたが、江戸時代以降に庶民に広まりました。
「左義長」で燃やしその炎が高く舞い上がると字の上達が叶うと言われていましたが、展示された作品はどうされるのかなと考えながら、拝見しておりました
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