20日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は小幅に続伸して始まりました。目新しい取引の材料が少ないなかで、主力株への買いが優勢となっています。ソフトウエアのマイクロソフトが上昇し、指数を支えています。
前週末にオープンAIの最高経営責任者(CEO)を解任された<サム・アルトマン>氏の去就を巡って、マイクロソフトがオープンAI元社長の<グレッグ・ブロックマン>氏とともに、新たな人工知能(AI)研究チームに迎え入れたと明らかになりました。マイクロソフトは出資先であるオープンAIとも「提携にコミットする」と19日深夜の声明文で明らかにしており、AI戦略の不透明感への警戒が薄れています。
もっとも、買いの勢いは限られています。21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(10月31日~11月1日開催分)や画像処理半導体のエヌビディアの四半期決算が発表されるほか、23日は感謝祭の祝日で株式市場が休場となります。積極的な売買を手控える雰囲気が出ています。
終値は続伸し、前週末比203ドル76セント(0.58%)高の3万3535ドル04セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前週末比159.05ポイント(1.13%)高の1万4284.53でした。
S&P500種は、前週末比33.36ポイント (0.74%)高の4547.38でした。
17日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。ダウ平均は今月に入り、1900ドル近く上昇しています。過熱感が意識されやすく、主力銘柄の一部には利益確定売りが出ています。一方で、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測の後退が株式相場を支えており、取引開始直後のダウ平均は上昇する場面がありました。
前日16日のダウ平均株価は小幅に「45ドル74セント」(0.13%)下げたものの、今週に入り、660度ルあまり上昇し、15日には8月以来の高値「3万4991ドル21セント」を付けており、目先の利益を確定させる売りが出ています。
17日午前の米債券市場で長期金利は(4.4%台半ば)と、前日終値(4.43%)とほぼ同水準で推移しています。一時は(4.37%)とおよそ2カ月ぶりの低水準を付けました。今週発表の消費者物価指数(CPI)などの物価指標がインフレの鈍化を示し、米国の利上げ局面が終了したとの見方が強まっています。
朝発表の10月の住宅着工件数は前月に比べ(1.9%)増え、市場予想(0.6%減)に反し、増加しています。米経済の底堅さを示し、長期金利に上昇圧力がやや強まりました。
終値は小幅に続伸し、前日比1ドル81セント(0.0052%)高の3万4947ドル28セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比11.81ポイント(0,084%)高の1万4125.48でした。
S&P500種は、前日比5.78ポイント (0.13%)高の4514.02でした。
16日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。四半期決算で業績や見通しが振るわなかった銘柄を中心に下落しています。このところ上昇が続いた後で、主力銘柄の一部には利益確定や持ち高調整の売りも出やすい半面、長期金利の低下が支えとなり、ダウ平均は小幅な上昇に転じる場面がありました。
ダウ平均は前日までの4営業日で1000ドルあまり上昇しています。8月中旬以来の高値を付けた後で、短期的な利益確定や持ち高調整の売りも出ています。一方、米債券市場では長期金利が低下しており、株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いは相場を支えています。
朝発表の週間の新規失業保険申請件数は「23万1千件」と、市場予想(22万件)を上回ったうえ、前回分も小幅に上方修正されました。労働需給の逼迫が緩和しているとの見方が広がり、米連邦準備理事会(FRB)が高い政策金利を長く保つとの観測が一段と後退しています。
終値は5営業日ぶりに反落し、前日比45ドル74セント(0.13%)安の3万4945ドル47セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比9.84ポイント(0.070%)高の1万4113.67でした。 S&P500種は、前日比5.36ポイント (0.12%)高の4508.24でした。
15日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は4営業日続伸して始まりました。朝発表の10月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想に反し、前月比で下落しました。インフレ鈍化を背景に米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退しており、消費関連株などに買いが先行しました。
10月の米(PPI)は前月比(0.5%下落)と、市場予想(0.1%上昇)を下回りました。エネルギー・食品を除くコア指数も市場予想以下でした。前日発表の10月の消費者物価指数(CPI)に続き、米国の物価上昇の鈍化を示す指数となっています。(FRB)による利上げ局面が終わったとの見方が株式相場を支えています。
朝発表の10月の米小売売上高は前月比(0.1%減)と市場予想(0.2%減)ほど落ち込まず、9月分も上方修正され、米消費の底堅さが意識されています。
終値は4営業日の続伸、前日比163ドル51セント(0.47%)高の3万4991ドル21セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比9.45ポイント(0.067%)高の1万4103.84でした。 S&P500種は、前日比7.18ポイント(0.16%) 高の4502.88でした。
14日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日続伸して始まりました。14日発表の10月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が一段と後退したことから買いが入っています。
10月の(CPI)は前月比で横ばいと、市場予想(0.1%上昇)を下回りました。エネルギー・食品を除いたコア指数は(0.2%上昇)し、これも市場予想(0.3%上昇)以下でした。コア指数の前年同月比の上昇率は(4.0%)と、市場予想(4.1%)を下回っています。インフレの鈍化を示す内容で、(FRB)が高い政策金利を長く維持するとの見方が後退しています。
前日終値(4.64%)の米長期金利は一時(4.43%)に低下しました。株式の相対的な割高感が薄れたのも相場を支えています。米景気の大幅な悪化が避けられるとの見方から景気敏感株が買われています。
終値は3営業日の続伸、前日比489ドル83セント(1.43%)高の3万4887ドル70セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比326.64ポイント(2.37%)高の1万4094.38でした。 S&P500種は、前日比84.15ポイント (1.91%)高の4495.70でした。
13日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反落して始まりました。ダウ平均株価は前週末に9月以来の高値で終えていました。14日には10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、主力銘柄の一部に目先の利益を確定する売りが先行しました。米長期金利が上昇していることも、株式の相対的な割高感につながっていました。
ダウ平均株価は直近2週間で1900ドル近く値を上げていました。今週は10月の(CPI)など物価指標のほか、10月の米小売売上高の発表が予定されています。米連邦準備理事会(FRB)高官による発言機会も多く、米金融政策の先行きを探りたい雰囲気が強いく、米長期金利は(4.6%台後半)と前週末終値(4.65%)をやや上回って推移しており、株式相場の重荷となりました。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは10日、米国の信用格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げました。財政赤字の拡大や米議会内の政治的対立が引き下げの背景となっています。米政府のつなぎ予算の期限が17日に迫るなか、政府機関の一部閉鎖リスクも改めて投資家心理に影を落としています。
もっとも、下げ渋る場面もあり、足元で米景気減速や労働需給の緩和を示す経済指標が相次いだことで、(FRB)による追加利上げ観測は後退しており、相場を下支えしています。
終値は2営業日の続伸、前日比54ドル77セント(0.16%)高の3万4337ドル87セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比30.36ポイント(0.22%)安の1万3767.74でした。 S&P500種は、前日比3.69ポイント (0.084%)安の4411.55でした。
10日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3日ぶりに反発して始まりました。前日の株売りの背景にありました米長期金利の上昇が一服し、株式市場のリスク回避姿勢が和らいでいます。
10日朝の米債券市場では長期金利が(4.5%台後半)と、前日終値(4.63%)を下回って推移しています。9日には米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>の国際通貨基金の会合での発言が金融引き締めに積極的な「タカ派」寄りと受け止められています。米財務省の実施した30年物国債の入札が「低調」と受け止められたこともあって、同日には長期金利が上昇していました。
このところ米株式相場は長期金利の動きに左右される面が大きく出ています。10日の米株市場では、金利の低下を支援材料に主力銘柄に買いが入り、もっとも、市場には米国の物価上昇や労働市場の過熱がどの程度落ち着いているのかを見極めたいという雰囲気があります。来週には10月の米消費者物価指数(CPI)や米小売売上高といった指標の発表が控えています。週末とあって、積極的に買いを入れる動きは限られました。
終値は3営業日ぶりに続伸、前日比391ドル16セント(1.15%)安の3万4283ドル10セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比276.66ポイント(2.05%)高の1万3798.11でした。 S&P500種は、前日比67.89ポイント (1.56%)高の4415.24でした。
9日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退しており、株式相場を支えています。
ただ、判断材料が乏しく方向感のない展開となり、9日午後に<パウエルFRB議長>の発言機会があり、内容を見極めたいと買いを手控えようとする雰囲気が強く、ダウ平均は小幅に下げる場面がありました。
前週発表の米経済指標が景気減速や労働需給の緩和を示し、市場の一部で(FRB)の利上げ局面が終了したとの見方が広がっています。9日朝発表の週間の新規失業保険申請件数は21万7000件と、市場予想(22万件)を下回っています。一方、前週分は上方修正され、労働需給の引き締まりへの警戒を高めるほどの内容ではないと受け止められています。
米長期金利は一時、前日終値は(4.49%)でしたが(4.6%台半ば)に上昇する場面があり、米財務省が午後に結果を公表した30年物国債入札の結果が「低調」と受け止められ、米国債の需給懸念が強まりました。国際通貨基金会議での<パウエルFRB議長>の発言を受け、金融引き締めの長期化観測が改めて意識され、利益確定売りを誘い米株相場は下げ幅を広げています。
終値は2営業日続けて続落し、前日比220ドル33セント(0.65%)安の3万3891ドル94セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比128.97ポイント(0.094%)安の1万3521.45でした。 S&P500種は、前日比35.43ポイント (0.81%)安の4347.35でした。
8日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は8営業日続伸して始まりました。米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測の後退を背景に買いが続いています。半面、前日にかけて大きく上昇したことから過熱感も意識されています。
このところ米景気の減速を示す経済指標の発表が相次ぎ、(FRB)が金融引き締めを続けるとの懸念が後退しています。市場の一部では利上げ局面が終了したとの見方も出ており、株式相場を下支えしています。
もっとも、買いの勢いは鈍く、ダウ平均株価は前日までの7営業日で1700ドルあまり上昇しています。短期間で大きく上昇した反動で利益確定売りや持ち高調整の売りが優勢になり、一時は150ドルあまり下げ「3万3996ドル20セント」の安値を付けています。
終値は8営業日ぶりに続落し、前日比40ドル33セント(0.12%)安の3万4112ドル27セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は0営業日続伸し、前日比10.56ポイント(0.077%)高の1万3650.41でした。 S&P500種は、前日比4.40ポイント (0.10%)高の4382.78でした。
7日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は7営業日ぶりに小幅反落して始まりました。前日まで上昇が続いた後で、利益確定の売りが出やすく、米金融引き締めが長期化するとの見方が後退していることは下値を支えています。
前日までの6営業日でダウ平均株価は1600ドルあまり上昇しています。短期的な過熱感が意識されやすく、主力銘柄の一部には利益確定の売りが出て、指数を押し下げています。
週内は<パウエル議長>など(FRB)高官の発言機会が多く、内容を見極めたい投資家も多いのですが、もっとも、このところのインフレ鈍化の兆しを示す米経済指標の発表が相次いでいます。市場では(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方が後退しており、引き続き株式相場の支えとなっています。
7日朝の米債券市場で長期金利が低下しています。株式の相対的な割高感が薄れたとして、ハイテク株を中心に相場の支えとなっている面も出ています。
終値は7営業日続伸し、前日比56ドル74セント(0.17%)高の3万4152ドル60セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は8営業日続伸し、前日比121.08ポイント(0.90%)高の1万3639.86でした。 S&P500種は、前日比12.40ポイント (0.28%)高の4378.38でした。
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