23日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は小動きで始まりました。相場全体を動かすような目立った取引材料が少なく、持ち高を一方向に傾ける動きは限られています。ダウ平均株価は小幅に上昇する場面もあり、取引終了後の大型ハイテク企業の決算発表を前に様子見姿勢です。
個別では、コカ・コーラが上昇して始まりました。朝に発表した2024年4〜6月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回ったうえ、2024年12月期通期の見通しを引き上げ、好感した買いが入っています。ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、決算を発表した音楽配信のスポティファイ・テクノロジーが大幅高。半面、物流のUPSと自動車のゼネラル・モーターズが下落しています。
23日の取引終了後にはテスラとアルファベットが決算を発表します。週内には4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値や6月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表が控えています。内容を見極めたい投資家も多く、積極的な取引を手控える雰囲気が出ています。
ダウ平均株価は、前日比57ドル35セント(0.14%)安の4万0358ドル09セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比10.22ポイント(0.057%)安の1万7997.35でした。
S&P500種株価指数は、前日比8.67ポイント (0.16%)安の5555.74でした。