27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。米長期金利の上昇が一服し、ハイテク株や景気敏感株の一部に買いが先行しています。半面、米議会の予算協議が難航し、政府機関が一部閉鎖になるリスクは引き続き投資家心理の重荷となっています。買い一巡後は売りが出て、下げに転じています。
27日朝の米債券市場で長期金利は前日終値(4.53%)をやや下回る水準で推移しています。米国の金融引き締めが長引くとの観測は根強いものの、急ピッチで長期金利が上昇し連日で16年ぶりの高水準を付けた後で、債券に持ち高調整の買いが入っています。株式の相対的な割高感が薄れ、主力銘柄の一部には自律反発を狙った買いが入り、指数を支えている面があります。
買い一巡後、ダウ平均は下落に転じた。米議会の予算協議が難航し、新しい会計年度が始まる10月1日までに予算案が成立しないリスクが出ています。暫定的なつなぎ予算も成立しなければ、政府機関の一部が閉鎖され、米経済や債務格付けに影響するとの懸念がぬぐえません。
終値は続落し、前日比68ドル61セント(0.20%)安の3万3550ドル27セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比29.239ポイント(0.22%)高の1万3092.849でした。 S&P500種は、0.98ポイント (0.023%)高の4274.51でした。
26日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反落して始まりました。米長期金利が一段と上昇し、米株の相対的な割高感が意識されたことから売りが先行しています。
米長期金利は米東部時間25日深夜に一時(4.56%)と2007年10月以来の高水準を付けています。26日朝は(4.5%前後)に下がったものの、金利の先高観は根強く残り、前日までに複数の米連邦準備理事会(FRB)高官が追加利上げの必要性などに言及しており、(FRB)がより高い政策金利を長く維持するとの観測が広がっています。
米議会の予算協議が難航していることも、株式相場の重荷となっています。新しい会計年度が始まる10月1日までに新年度の予算案が成立しなければ、政府機関の一部が閉鎖される懸念があります。25日には格付け会社から「政府機関閉鎖は米国の信用格付けにネガティブ」とするコメントが出たこともあり、投資家心理が冷え込みました。
終値は反落し、前日比388ドル00セント(1.14%)安の3万3618ドル88セントで終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比207.710ポイント(1.57%)安の1万3063.610でした。 S&P500種は、前日比63.91 ポイント(1.47%)安の4273.53でした。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は5営業日続落して始まりました。米金融引き締めの長期化観測が引き続き相場の重荷となっていまあす。米長期金利がほぼ16年ぶりの高水準を付け、株式の相対的な割高感を強めています。
米連邦準備理事会(FRB)が高水準の政策金利を長く維持するとの見方に傾いています。25日朝の米債券市場で長期金利は(4.53%)と2007年10月以来の高水準を付ける場面があり、前週末(4.43%)を大きく上回って推移しています。
9月末までに米連邦議会が予算案を可決できなければ、政府機関が一部閉鎖に陥るリスクが再びくすぶっています。全米自動車労組(UAW)のストライキの長期化による米経済への悪影響が懸念されているほか、海外では中国当局の政策期待がいったん後退したことや、中国の不動産業界を巡る債務不安の再燃も投資家心理の悪化につながっています。
ダウ平均は前週末までの4日間で660ドル下落しています。値ごろ感の買いを誘い、売買の動向にはっきりした方向は出ていませんが、相場を支えました。
終値は5営業日ぶりに反発し、前週末比43ドル04セント(0.13%)高の3万4006ドル88セントで終えています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前週末比59.513ポイント(0.45%)高の1万3271.320でした。 S&P500種は、前日比17.38 ポイント(0.40%)高の4337.44でした。
22日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。自動車大手3社のストライキなどの懸念材料が重荷となりました。半面、長期金利の上昇が一服し、主力株の一部に押し目買いが入り、指数を支えています。
自動車大手の一部工場で全米自動車労組(UAW)によるストライキが続いています。今後、ストライキが拡大する可能性があり、経済への悪影響が懸念されています。原油相場の上昇基調がインフレ圧力を高めるとの見方も根強くあります。
ダウ平均株価は小幅ながら上昇する場面がありました。22日の米債券市場で長期金利は(4.47%)前後で推移しており、前日終値は(4.49%)とおよそ16年ぶりの高水準でした。長期金利の上昇一服で株式の相対的な割高感がやや和らぎました。
22日、ボストン連銀の<コリンズ総裁>は、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策について「政策金利はより高い水準により長くとどまらなければならない可能性があり、さらなる金融引き締めは選択肢から外れていない」と述べたと伝わり、追加利上げが将来の米景気を冷やすと警戒され、売りを誘っています。
終値は4営業日続落し、前日比106ドル58セント(0.31%)安の3万3963ドル84セントで終えています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日続落し、前日比12,178ポイント(0.092%)安の1万3211.807でした。S&P500種は、前日比9.94ポイント(0.23%)安の4320.06でした。
21日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日続落して始まりました。前日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果がタカ派的だったとの見方が改めて広がり、米株相場の重荷となっています。
(FOMC)の結果は市場の想定通り、2会合ぶりに政策金利の据え置きを決めています。参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では2023年末が(5.6%)と、年内に(0.25%)の追加利上げをする余地を残しています。一方、2024年末は(5.1%%)と、(0.25%)の利下げを織り込む水準となり、6月会合で示した前回予想(4.6%)から上方修正でした。
米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>は(FOMC)後の会見で足元の米景気の堅調さを強調、今後の政策運営を慎重に進めるとしつつも「適切であればさらに利上げする用意がある」との考えを示しています。
21日朝発表の週間の新規失業保険申請件数は20万1000件と市場予想(22万5000件)を下回り、今年1月以来の低水準となっています。労働市場が依然として底堅いことが意識されています。
21日朝の米債券市場では長期金利が上昇(債券価格は下落)し、一時前日比(0.08%)高い(4.49%)を付け、2007年11月以来の高水準を更新しています。金利の上昇で、相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売りが出ています。
終値は3営業日続落し、前日比370ドル46セント安の3万4070ドル42セントで終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落し、前日比245.143ポイント(1.82%)安の1万3223.985でした。 S&P500種は、前日比72.20ポイント(1.64%)安の4330.00でした。
20日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まりました。原油相場の上昇が一服し、インフレ圧力の高まりへの過度な懸念が和らぎ、午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表と米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>の会見を控え、様子見の雰囲気もありましたが、市場では米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの見方が広がり、次第に売りが出てダウ平均は下げに転じています。
(FOMC)は市場の想定通り、2会合ぶりに政策金利の据え置きを決めています。参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では2023年末が(5.6%)と、年内に(0・25%)の追加利上げを示唆する水準で変わりませんでした。一方、2024年末は(5.1%)と(0.50%)の利下げを織り込む水準となり、前回(4.6%)から切り上がっています。
<パウエル(DRB)議長>が(FOMC)後の会見で足元の米景気の底堅さなどに言及し、追加利上げの可能性を否定しませんでした。政策金利が十分に引き締め的な領域にあるかについての明言も避けています。市場では、会見がタカ派よりと受け止められています。
(FOMC)前は買いが優勢でした。20日発表の8月の英消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回っています。グローバルなインフレへの警戒が和らぎ、米債券市場でも長期金利が低下する場面がありました。米原油先物が一時、「1バレル=90ドルを下回り、原油価格の急激な上昇が一服したことも株式市場の投資家心理の支えとなりました。
終値は続落し、前日比76ドル85セント(0.22%)安の3万④④40ドル88せんとで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、前日比209.058ポイント(1.53%)安の1万3469.128でした。 S&P500種は、前日比41.75ポイント(0.94%)安の4402.20でした。
19日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反落して始まりました。原油高や米長期金利の上昇が止まらず、また、20日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい市場の流れで、積極的な売りは限られています。
米原油先物相場は19日午前に一時「1バレル=93ドル台後半」に上昇しています。連日で昨年11月上旬以来の高値を更新しています。インフレ再加速への警戒感から、米長期金利は(4.3%台半ば)と前日終値(4.30%)を上回って推移しています。
米連邦準備理事会(FRB)は(FOMC)で政策金利を据え置くと予想されています。一方、市場は政策金利見通しは年内の追加利上げを示唆するとみています。足元の米景気は底堅さを維持し、労働需給も依然として引き締まった状態です。原油高が進むなか、会見で<パウエルFRB議長>が示すインフレ見通しに注目が集まっています。
終値はは反落し、前日比106ドル57セント(0.31%)安の3万4517ドル73セントで終えています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比32.051ポイント(0.23%)安 の1万3678.186でした。 S&P500種は、前日比9.58 ポイント(0.22%)安の4443.95でした。
18日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。原油高によるインフレ再燃への警戒があるなか、ディフェンシブ株の一部に買いが入り指数を支えていますが、今週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容を見極めたいという雰囲気が見られます。ダウ平均は下げに転じる場面がありました。
米原油先物は18日に一時「1バレル=92ドル台前半」と昨年11月以来の高値を付けています。高インフレが続くとの見方から、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を長期にわたって高く維持するとの観測が強まっています。先行きへの不透明感が根強い中で、景気の影響を受けにくいディフェンシブ株の一部に買いが入っています。
(FRB)は19~20日に(FOMC)を開きます。政策金利を据え置くとの見方が多いが、市場の関心は(FOMC)参加者による政策金利の見通しや<パウエルFRB議長>の記者会見に注目しています。様子を見たい投資家は多く、ダウ平均は方向感を欠いている。米債券市場では長期金利が(4.3%台前半)と前週末の終値近辺で高止まりし、米株相場の重荷となっている面も出ています。
終値は小幅に反発し、前週末比6ドル06セント(0・018%)高の3万4624ドル30セントで終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に反発し、前週末比1.902ポイント(0.014%)高の1万3710.237でした。 S&P500種は、前週末比3.21ポイント(0.072%)高の4453.53でした。
15日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました、米長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感が意識されやすく、高PER(株価収益率)のハイテク株などに売りが出ています。半面、中国の8月の経済指標が良好な内容となり、中国の景気回復期待が下支えしています。
15日朝朝発表の9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は(1.9)と8月(マイナス19)から改善し、市場予想(マイナス10)も上回りました。景気の底堅さから米債券市場では、米長期金利が上昇(債券価格は下落)し、一時前日に比べ(0.04%)高い(4.33%)を付けた。金利上昇が株売りにつながっています。
ダウ平均は下げ渋る場面もあり、15日発表の8月の中国の小売売上高は前年同月に比べ(4.6%増)となり、7月(2.5%増)から伸びが拡大。同月の工業生産高も7月から伸びが拡大しており、中国の景気悪化に対する過度な懸念が和らいでいます。
終値は反落し、前日比288ドル87セント(0.83%)安の3万4618ドル24セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、前日比217.718ポイント(1,56%)安の1万3708.335でした。S&P500種は、54.78 (1.22%)安の4450.32でした。
14日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反発して始まりました。朝発表の経済指標が米連邦準備理事会(FRB)による一段の引き締めを促すほどの内容ではなかったことから、株式の買い安心感が広がっています。前日に下げが目立った景気敏感株の一角が買い直され、指数を支えています。
朝発表の8月の米卸売先物価指数(PPI)の前月比の上昇率は(0.7%)と、市場予想(0.4%)を上回っています。8月の小売売上高も前月比(0.6%増)と市場予想(0.1%増)を超えていますが、いずれも原油などエネルギー高の影響が大きく、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(FRB)が政策金利を据え置くとの見方を変えるほどではありませんでした。
欧州中央銀行(ECB)は14日の理事会で、10会合連続の利上げを決めています。声明文では、政策金利が「長期にわたって維持することで、物価がインフレ目標の水準に回帰するのに十分な水準に達した」とし、利上げの打ち止めを示唆しました。中国でも景気刺激策の観測が改めて浮上しており、米株式市場でも投資家のリスク回避姿勢が和らいでいます。
終値は3営業日ぶりに反発し、前日比331ドル58セント(0・96%)高の3万4907ドル11セントで終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比112.468ポイント(0.81%)高の31万3926.05でした。S&P500種は、前日比37.66 (0.84%)高の4,505.10でした。
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