28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落して始まりました。根強いインフレを背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が後にずれるとの見方が重荷となっています。半面、「エヌビディア」が上昇して始まり、米株相場を下支えしています。
ミネアポリス連銀の<カシュカリ総裁>は、28日の米テレビインタビューで、(FRB)の利下げが適切になるには「さらに多くの月にわたる(インフレ鈍化を示す)明るい指標」が必要だとの考えを示しました。利上げの可能性も念頭に「現時点では何も排除すべきではないと思う」とも述べ、(FRB)が利下げに慎重になるとの見方が意識されています。
もっとも、ダウ平均の下値は堅く、米景気がソフトランディング(軟着陸)に向かうとの期待は根強く、主力株への買いを促しています。ダウ平均の構成銘柄ではありませんが、「エヌビディア」が大幅に上昇し、1100ドル台に乗せています。
前週発表の決算を評価した買いが続いており、投資家心理を支えています。
ダウ平均株価は、前週末比216ドル73セント(0.55%)安の3万8852ドル86セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前週末比99.09ポイント(0.59%)高の1万7019.88でした。
S&P500種株価指数は、前週末比1.32ポイント (0.025%)安の5306.04でした。