6日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。前日にハイテクや半導体関連株が主導し相場を押し上げた後で、一部の主力株には利益確定の売りが先行しました。半面、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測は引き続き相場を支えています。
前日は労働需給の緩和を示す米雇用指標などを背景に(FRB)による年内の利下げ観測が高まり、米長期金利は約2カ月ぶりの水準に低下。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は過去最高値を更新しています。ダウ平均の構成銘柄では、前日に上昇が目立ったインテルやアップルが売られています。
ダウ平均株価は上昇する場面もありました。朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数は22万9000件と、市場予想(22万件)を上回りました。今週は労働市場の過熱感が薄れていることを示す雇用指標の発表が相次いでおり、(FRB)は9月にも利下げに転じるとの観測が高まっています。
ダウ平均株価は、前日比78ドル84セント(0.20%)高の3万8886ドル17セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比14.78ポイント(0.086%)安の1万7173.12でした。
S&P500種株価指数は、前日比1.07ポイント (0.020%)安の5352.96でした。