22日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反発して始まりました。前週末までの2日間でダウ平均株価は910ドル下げ、自律反発狙いの買いが優勢となっています。エヌビディアなど主力の半導体株やハイテク株が上昇していることも、投資家心理の改善につながっているようです。
ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、エヌビディアは(3%)ほど上昇する場面がありました。中国への輸出規制に沿った同国市場向けの新たな人工知能(AI)半導体を開発しているといいます。前週に下げが目立った他の主力ハイテク株にも買いが入り、米株相場を支えています。
21日、<バイデン米大統領>は11月の米大統領選挙からの撤退を表明し、後継候補として<ハリス副大統領>を支持すると明らかにしました。市場では想定されていたとの見方がある半面、「新たな政治的な不確実性につながる」として相場の変動率が高まるとみる市場参加者もいます。
共和党の<トランプ前大統領>が大統領選を優位に進めれば米中対立の深刻化や台湾情勢を巡るリスクの高まりにつながるとの見方から、売られていた半導体関連株などに買いが入っている面も見られます。22日の米債券市場では、長期金利の上昇が一服しています。金利低下を受け、株式の相対的な割高感が薄れ、高PER(株価収益率)のハイテク株などを中心に買いを支えています。
ダウ平均株価は、前週末比127ドル91セント(0.32%)高の4万0415ドル44セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前週末比280.63ポイント(1.58%)高の1万8007.57でした。
S&P500種株価指数は、前週末比59.41ポイント (1.08%)高の5564.41でした。