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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(31)『零れた明日』堂場瞬一(中公文庫)

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タイトル通り、新米刑事として 『ルーキー』 で登場した<一之瀬拓真>シリーズとして、捜査一課畑の刑事としての成長が描かれ、『奪還の日』 に次ぐ第6作目が本書です。

前作で<深雪>と結婚した<一之瀬>ですが、本書で、妻<深雪>は出産まじかになっています。
<一之瀬>は、移動してきたばかりの係長<大城>と馬が合わないなか、芸能プロダクション勤めの<小田彩>殺人事件の被疑者<高澤>を、事情聴収後に逃亡させるという失態のカバーに駆り出されます。

<高澤>が犯人とする決定的な証拠がないなか、自殺体で発見されますが、のちにアエイバイが確認され、捜査上に芸能プロダクションの社長であり、一世を風靡したバンドのメンバーだった<田原ミノル>との不倫問題が浮かび上がってきます。

音楽業界の裏側を捜査中、<一之瀬>は暴力団関係者に襲われるという闇の部分に首を突っ込んでしまいますが、粘り強い捜査で事件を解決、娘<真奈津>が生まれます

ギターへの思い入れがある著者らしくギターに関する描写が細かく 『夏の雷音』 を思い出していました。
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今年の読書(30)『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』小路幸也(集英社文庫)

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明治18年創業の古本屋「東京バンドワゴン」を舞台として<堀田>家4世代に渡り繰り広げられる、下町人情話のシリーズの第11巻目が本書です。第一巻目のタイトルは『シー・ラブズ・ユー』であり、各巻とも楽曲のタイトルが付けられています。

4世代に渡る家族ということで登場人物の数も多く、巻頭につけられている家族の相関図が役に立ちます。

短編4篇がおさめられており、物語の進行は語り部として、現古書店の2代目店主<勘一>の亡くなった妻<サチ>が務めています。

古書店が舞台ということで、創業者の<達吉>が残した「呪いの目録」やイギリスの古書店との騒動を中心に、古書をからめ、孫の幼稚園仲間への思いやりなどが人情味豊かに描かれています。

シリーズものですので、登場人物たちも併せて年齢を重ねていきますので、それぞれの登場人物たちの性格付けも面白く楽しめ、今後の展開がどこまで続くのかと気になるシリーズです。
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今年の読書(29)『我が心の底の光』貫井徳郎(双葉文庫)

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今年の読書(29)『我が心の底...
著者の作品は、『天使の屍』 ・ 『後悔と真実の色』 と読んだ数は少ないのですが、人生に絡む重いテーマを扱っているように思え、本書も「んん~」という感じで読み終えました。

主人公<峰岸晄>は、父親は一時は不動産で儲けたこともある殺人者で、水商売の母親とは死に別れ、ラーメン店を営む母方の伯父に引き取られ、いとこの<慎二>とともに育ちます。心を閉ざし、他社との接触を避けるようにしていましたが、学校では万引きをさせられる陰湿ないじめにあっていましたが、同級生の<木下怜奈>だけは救いの手を差し伸べようとします。

高校を卒業後<晄>は、サラ金業にたずさわり、その後不動産詐欺師の道へと進んでいきますが、その背後には、驚くべき復讐劇が隠されていますが、読者には最後まで真相は明かされず、一気に驚愕の結末に誘い込まれます。

<晄>の悲惨な幼少のころの生活状態が克明に描かれているのが、本書の大きな伏線だったと、読者は最後に納得しながらも、彼のすさまじい生き方に、唖然とさせられました。
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今年の読書(28)『逢魔が時に会いましょう』萩原浩(集英社文庫)

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今年の読書(28)『逢魔が時に...
聴きなれない単語「逢魔」とは、魔物に出会うことを意味しています。

大学4年生の<高橋真矢>は、映画研究会に在籍、自主製作映画を夢見てしゅうかつもせず、文学部の大学院生を目指しています。撮影技術を買われ、民俗学の准教授<布目悟>の現地調査の助手となります。

本書には、3篇が納められており、「座敷わらし」・「かっぱ」・「天狗」の現地調査に出向く先々の二人の珍道中が楽しめます。

民俗学といえば、好きな作家の<北森鴻>の <蓮丈那智フィールドファイル> を思い出しますが、こちらは、美麗の東敬大学助教授<蓮丈那智>とその助手<内藤光國>が現地調査先々で起こる殺人事件を解決する推理小説ですが、かなり深い民俗学の知識に基づいていますので、読み応えがあります。

本書は、風采の上がらない<布目>と空手女子の<真矢>の珍道中が楽しめる構成で肩を張らずに気軽に楽しめました。
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今年の読書(27)『能登島から武蔵』岡田功(私家版)

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今年の読書(27)『能登島から...
本書は本屋さんで見つけられないと思います。自費出版物の書籍をいただきました。

著者ご自身2017年5月18日~5月29日までの旅行記として、石川県・能登島から、東京に至る旅路の内容が、克明に描かれています。

詳細な地図をたどるような街並みの記述、料理の細部に渡る記録等、あたかも自分自身がその場にいるように感じられる内容でした。
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今年の読書(26)『パスコースがない?じゃあ、つくればいい。』小柳ルミ子(東京書籍)

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今年の読書(26)『パスコース...
スペイン・サッカー1部リーグの「バルセロナ」を今季限りで退団し、5月24日にJ1の「ヴィッセル神戸」に完全移籍した <アンドレス・イニエスタ> 選手に関して、歌手<小柳ルミ子>が解説しているのに、なんで?と驚きました。

彼女が熱烈なサッカーファンで、海外プロリーグを中心に年間2000試合を観戦していることなど知りませんでした。気づいた点をくまなく「ルミ子・サッカーノート」に記録、本書はそのノートをから導き出したサッカー論・人生論をまとめたものになります。

「サッカーは人生の縮図、社会の仕組みと同じ。パスも仕事も、他人から信頼されていないと回ってこない。」は、本書のタイトルと合わせ、説得力のある言葉だと感じました。
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「蜘蛛の巣を払う女」@ソニー・ピクチャーズ

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< リスベット<=クレア・フォ... < リスベット<=クレア・フォイ>(画像:ソニー・ピクチャーズ) >
映画『ドラゴン・タトゥーの女』シリーズ最新作『The Girl in the Spider’s Web(原題)』の邦題が「蜘蛛の巣を払う女」に決まり、2019年に全国公開されることが8日、ソニー・ピクチャーズより発表された。

本作は、世界的ベストセラーとなった小説「ミレニアム」3部作(  ・  ・  )を手掛けたスウェーデン作家<スティーグ・ラーソン>さんの死後、執筆を引き継いだ作家<ダヴィド・ラーゲルクランツ>によるシリーズ第4弾「ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女」を映画化した作品です。天才ハッカーの主人公<リスベット>の壮絶な過去がある人物によって明らかにされていく。自らの裁きで悪を正そうとする<リスベット>に対し、「皆を助けるのに、なぜあの時……私だけを助けてくれなかったの?」と意味深な言葉を投げかける謎の女<カミラ>。凄惨な過去と秘密を背負った<カミラ>と<リスベット>の関係をひもときながら、ジャーナリストの<ミカエル>と再びタッグを組んだ<リスベット>が新たな犯罪組織の陰謀に迫るさまが描かれています。

前作でメガホンを取った<デヴィッド・フィンチャー>監督は今作では製作総指揮を手掛け、監督には『死霊のはらわた』のリメイクで脚光を浴び、盲目の老人が強盗に入った若者を狩るホラー『ドント・ブリーズ』も話題を集めた<フェデ・アルバレス>が抜てきされました。キャストも一新されており、<リスベット>は<ルーニー・マーラ>からNetflixドラマ「ザ・クラウン」などの<クレア・フォイ>、<ミカエル>は<ダニエル・クレイグ>からスウェーデン人俳優<スベリル・グドナソン>に変わっています。<リスベット>の過去の真相を握る<カミラ>役は、『ブレードランナー 2049』の<シルヴィア・フークス>が務めています。

劇中写真や予告編も公開され、パンク風の個性豊かな容姿が健在の<リスベット>が制裁する様子や、スタイリッシュなアクションなどを垣間見ることができます。
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今年の読書(25)『ヴィジュアル・クリフ』佐藤青南(宝島社文庫)

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今年の読書(25)『ヴィジュア...
被疑者のしぐさや言動から嘘を見抜く行動心理捜査官<楯岡絵麻>シリーズは、第1作目の 『サイレント・ヴォイス』 に始まり、前作 『ストレンジ・シチュエーション』 に次ぐ第6作目が本書です。

既刊はだいたい4章からなる連作短編形式ですが、本書は珍しく一話の完結です。

高齢者に対して高額な商品を売りつける会社の社長が殺され、売上金が奪われる事件が発生。別件で指名手配されている男が現場付近で目撃されたという情報が上がりますが<楯岡>は違和感を覚えます。

新たに捜査線上に上がってきた人物<卜部>は、<楯岡>が行動心理学を学んだの大学時代の恩師でした。お互いの手の内を知り尽くす二人のやり取りは、なかなかの迫力で楽しめました。

今回も多くの心理学用語が登場、第4作 『サッド・フィッシュ』 にての部下の<西野>のキャバクラ通いも、うまく生かされた構成になっており、大いに楽しめた一冊でした。

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今年の読書(24)『ストレンジ・シチュエーション』佐藤青南(宝島社文庫)

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被疑者のしぐさや言動から嘘を見抜き事件を解決する通称「エンマ様」こと<楯岡絵麻>を主人公とする<行動心理捜査官>シリーズは 『サイレント・ヴォイス』 に始まり、前作 『サッド・フィッシュ』 に次ぎ本書で5作目になります。

本書は4章からの構成ですが、第1章の事件が各章につながっていく連作短編となっています。

第1章で、派出所勤務の警察官<宮田>が拳銃自殺を起こし、のちに<江口>夫婦殺害強盗事件に絡んでいることが判明、共犯者が自首してきますが、殺害したのは<宮田>だと言い張ります。<楯岡>は自主犯が殺人の主犯であることを見破り事件は解決したように思えましたが、<宮田>と同期の<綿貫>刑事は、<宮田>の行動が納得ができません。

女子大生の失踪事件・アイドルの他殺体事件と捜査一課として忙しく動き回るさなか、<綿貫>はひそかに<江口>家に残された兄妹に接触していきます。

事件の背景に10年ほど前に起こった一家殺害事件が浮かび上がり、<綿貫>は<宮田>の企みに辿りつき、余韻を残す結末でした。
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今年の読書(23)『サッド・フィッシュ』佐藤青南(宝島社文庫)

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今年の読書(23)『サッド・フ...
第1作目の『サイレント・ヴォイス』 で始まりました、被疑者のしぐさから嘘を見破る行動心理捜査官<楯岡絵麻>は、その仕事ぶりから「エンマ様」と呼ばれ、『インサイド・フェイス』 に次ぐシリーズ第4作目の本書では四つの難事件を解決します。

人気歌手の死は本当に自殺なのか。老婦が殺された原因はご近所トラブルによるものなのか。SNSを巡る事件の裏には何が隠れているのか。捜査に勤しむ<絵麻>のもとに、かって恋人だった公安の男<塚本>が姿を現す。彼に頼まれ、絵麻は国際テロ組織にスパイとして潜入していた女の行方を追います。

<楯岡>と部下の<西野>組と、<綿貫>と<筒井>組のキャラの対立も面白く、事件の構成もシリーズとして安定感がでてきた感じですが、「エンマ様」を騙る<西野>のキャバクラ狂いには驚かされました。
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