『ジウ Ⅰ』誉田哲也(中公文庫)
12月
8日
都内の住宅地で発生した人質籠城事件に、所轄や機動隊とともに特殊犯捜査係も出勤、犯罪心理に長ける<門倉>は籠城犯人への差し入れ役として住宅の中に入り込みますが、犯人の要求で下着姿のままの写真をスクープされ、所轄へと左遷、一方<伊崎>は女性初の「SAT」隊員として転属していきます。
この籠城犯人<岡村>が、かって8歳の<田辺利憲>を誘拐して5千万円を奪った5人グループの一人だと判明、所轄で地道に捜査を続けている<東弘樹>警部補は<岡村>から、主犯は<ジウ>という20歳前後の中国人の男だと聞き出し、廃墟を塒とすることを聞き出し、都内の廃墟ホテルの捜査中、<ジウ>グループと思われる10歳女の子<本木沙耶華>の誘拐事件と遭遇、<伊崎>の活躍で誘拐事件は解決しますが、そのグループの中には主犯の<ジウ>はいませんでした。
身代金の強奪が出来なかった<ジウ>は、手玉に取られた<伊崎>に対して復讐心を燃やす場面で、『ジウ Ⅰ』は終わります。