東日本大震災の後、約3年半にわたり「陸前高田災害FM」のパーソナリティを務めた<阿部裕美>さんを追ったドキュメンタリー『空に聞く』が、2020年11月21日より全国で公開されます。
東日本大震災後に各地に設けられた災害FM局のひとつで、2011年12月10日に開局した陸前高田災害FMは、市内高台にあるプレハブのスタジオから24時間放送を続けています。
同市で生まれ育ち、夫婦で営んでいた和食料理屋の店舗と実家を津波で流失した<阿部裕美>さんが開局当初からパーソナリティを務め、丁寧な取材と言葉選び多くの人気番組を生み出し、地元はもとより全国から注目を集めていきます。
地域の人々の記憶や思いに寄り添い、ラジオを通じていくつもの声を届ける<阿部裕美>さんの姿を親密な距離のカメラが静かに記録し、同時に津波で流された町の再建が進み、かさ上げされた台地に新たな町が造成されていく様子も映し出していきます。
監督は、震災後のボランティアをきっかけに東北に移住し、同じ陸前高田市を舞台に撮り上げたドキュメンタリー 『息の跡』 (2015年)などを手がけている<小森はるか>が務めています。
『ロビンソンの庭』(1987年) ・ 『闇のカーニバル』(1981年)などで知られ、『水の声を聴く』 (2014年)以来5年ぶりに<山本政志>監督(64)が、ある豪邸に集ったさまざま人たちの狂騒をハイテンションで描いた 『脳天パラダイス』 が、2020年11月20日より全国で公開されます。
東京郊外の大豪邸に暮らす笹谷一家。父「修次」の破産により、一家はこの家を手放すこととなります。不甲斐ない父親にイラついている娘の「あかね」は、半ばやけくそ気味に「今日、パーティをしましょう。誰でも来てください」と地図付きでツイートしてしまいます。あっという間に拡散したこのツイートにより、数年前に恋人を作って家を出て行った元妻「昭子」をはじめ、酔っ払いのOL、恋人を探しているイラン人、謎のホームレス老人などなど、さまざまな人びとが豪邸にやってきます。
どんどん増え続ける珍客たちによって、豪邸はドンチャン騒ぎを超えた、狂喜乱舞の状態になっていきます。
演劇ユニット「コンプソンズ」の<金子鈴幸>が脚本を手がけ、<南果歩>、<いとうせいこう>、<田本清嵐>、<小川未祐>、<柄本明>らが顔をそろえています。
テレビ朝日で<高橋克典>主演の『特命係長 只野仁』や『匿名探偵』シリーズを14年間にわたって演出した兵庫県神戸市出身の<秋山純>監督の映画『ROOM 109』の来春の公開が決定しています。<秋山>監督にとって、2018年に独立し、映像製作会社「ジュン・秋山クリエイティブ」(JACO)として手掛ける長編映画第一弾となる作品です。
誰かひとりが確実に死ぬ「ロシアンルーレット」を迫られた男女5人が、限界状況の中でありのままの姿をあぶり出される密室劇。令和元年5月1日。会議室に集められた見知らぬ男女5人は、それぞれに崖っぷちの事情を抱え、この部屋にやってきました。
正午の時報と共に彼らを監視するという「声」が部屋中に響きます。「あなたがたの中で、誰か一人、死んでください。誰が死ぬかは話し合いで決めてください」。互いに攻撃し、血を流し、なおも互いに牽制する地獄のような時間の中で、それぞれの本性が暴かれてゆきます。
フリーの編集マンを名乗り、5人の中で最も落ち着きのある主人公「エイジ」を映画 『アウトレイジ 最終章』 (2017年・監督:北野武)に出演した俳優の<ヒロホンダ>(35)が務めます。一見スマートでクールなキャラクターですが、過去の恋愛秘話を暴かれるなど、男の色気を見せるシーンなど新たな一面も披露します。
<秋山>作品の常連でもある実力派俳優<神保悟志>(57)が5人の心理を操る「声」で出演。 「幻肢』 (2014年・監督:藤井道人)で長編初出演にして主演した俳優<吉木遼>(31)は、本作で関西弁に初挑戦しています。撮影では、80分長回しも行われています。
<桐山漣>(35)と<清水くるみ>(26)がダブル主演を務めた『海の底からモナムール』は、2020年12月4日より全国で順次公開されます。本作は、<エリック・ロメール>監督作『美しき結婚』の音楽監督などを務めてきた<ロナン・ジル>(60)の長編2作目になります。
10年前にいじめが原因で崖から飛び降り、17歳の姿のまま瀬戸内海の海底にいる少女「ミユキ」と、彼女が思いを寄せていた相手「タクマ」の物語が描かれます。<桐山漣>が「タクマ」、<清水くるみ>が「ミユキ」を演じ、「タクマ」の彼女「カオリ」に<三津谷葉子>(36)、「タクマ」の同級生「マツ」に<前野朋哉>(34)、「マツ」の彼女「トモヨ」に<杉野希妃>(36)が扮しています。
予告編には「ミユキ」が「私と一緒に来て、愛されたいの」と「タクマ」に告げる様子や、「ミユキ」が「カオリ」の鼻から血を吸うシーンを収録。「タクマ」が鼻血を出す様子も収められています。
『アルプススタンドのはしの方』 (2020年・監督: 城定 秀夫)の<小野莉奈>(20)と<平井亜門>(25)がダブル主演を務める映画『シチュエーション・ラヴ』の製作が決定しています。『イノセントワールド』(1996年3月・ 幻冬舎刊)などで知られる小説家の<桜井亜美>が監督を務め、12月に撮影開始予定です
「自粛生活に希望を」という思いから<桜井亜美>がTwitterで連載した小説をベースとしています。大学の映研サークルによる映画『スーパームーン』の撮影でヒロイン役を務める「サナ」は、監督の「ニシ」に容赦なくダメ出しされ、テイクを80回以上重ねて泣いてしまいます。やがて撮影は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止され、映画は10年間お蔵入りになります。大学を卒業した「サナ」は女優をあきらめきれず、ひそかに思いを寄せていた相手役の「レイ」の言葉を支えにして、演技のレッスンに励みます。そして監督デビューした「ニシ」の受賞をきっかけに、同じスタッフ・キャストで『スーパームーン』の続きを撮影することになります。
『アルプススタンドのはしの方』での<小野莉奈>と<平井亜門>の演技を見て、「サナ」役に<小野>、「レイ」役に<平井>の起用を決めたという<桜井亜美>監督です
なお本作には<小野>と<平井>のほか『東京の恋人』(2020年・監督: 下社敦郎)の<森岡龍>、『むこうのくに』の<イトウハルヒ>、『日本製造/メイド・イン・ジャパン』(2019年)監督の<松本優作>、同作に出演した<小西貴大>と<土山茜>、『メランコリック』(2018年・監督: 田中征爾)の<皆川暢二>、 『カメラを止めるな!』 (2018年・監督:上田慎一郎)の<山口友和>、『Last Lover ラストラバー』(2019年・監督: 岡元雄作)の<新井敬太>、 『それぞれ、たまゆら』 (2020年・監督: 土田英生)の<鎌倉梓>らが名を連ねています。
助手席<ミシェル・ロドリゲス>
映画史に残るアクションシーンの裏側に迫る、知られざるスタントウーマンたちのリアルを捉えたドキュメンタリー映画・原題『STUNTWOMEN THE UNTOLD HOLLYWOOD STORY』が、邦題『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』として、2021年1月8日より全国で公開されます。
CG技術の発達と共に迫力ある映像に満ちたハリウッド映画が日々作られている中、CGでは表現出来ないアクションシーンをより緻密に表現するため、ハリウッドでは今でもスタントパフォーマーたちが活躍している。昨今、このスタントパフォーマーの存在はこれまで以上に映画産業の中で重要視され、アカデミー賞におけるスタント部門の設立などが声高に叫ばれてきています。
ハリウッドでははるか昔の1960年代からスタントウーマンたちが活躍し、男性中心のスタントパフォーマーたちの世界で彼女たちの地位や権利を守るために戦ってきた歴史があります。本作は、『トゥルーライズ』(1994年・監督: ジェームズ・キャメロン) ・ 『ワイルド・スピード』(2001年~) ・ 『マトリックス リローデッド』(2003年・監督: ラナ・ウォシャウスキー、 リリー・ウォシャウスキー)をはじめとした映画史に残るアクションシーンを演じてきたスタントウーマンたちの証言で紡ぎだすドキュメンタリーです。
息を呑むような名シーンの数々を彼女たちはいかに作りあげてきたのか。彼女たちスタントウーマンたちの日々の鍛錬の様子やスタントウーマンの歴史を通して、ハリウッド映画の最前線で活躍するプロフェッショナル達の姿を映し出します。
監督は、<エイプリル・ライト>が務め、製作総指揮を務めるのは、『ワイルド・スピード』シリーズなど、数々のアクション映画に出演してきた<ミシェル・ロドリゲス>(42)です。作品のナビゲーターとしても出演し、スタントウーマンたちの素顔に迫っていきます。
芸能界屈指の食通として知られる「ダチョウ倶楽部」<寺門ジモン>の初映画監督作 『フード・ラック!食通』 が、2020年11月20日より全国で公開されます。
下町の人気焼肉店を舞台に、「食」を通じて親子の愛情や人生の悲喜こもごもを描きます。下町に店を構える人気焼肉店「根岸苑」を切り盛りする「安江」。ひとり息子の「良人」は、母の手料理を食べることが毎日の楽しみでした。しかし、ある事件がきっかけで「根岸苑」は閉店し、成長した「良人」も家を飛び出してしまいます。
うだつがあがらないライターとして自堕落な生活を送っていた「良人」は、ある日、グルメ情報サイトの立ち上げを任されることになります。そして、そんな「良人」のもとに、家を飛び出して以来、疎遠になっていた母が倒れたとの報せが入ります。
主人公「良人」役で「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の<NAOTO>が主演。物語のキーパーソンとなる新人編集者「静香」役で<土屋太鳳>が共演しています。「良人」の母で「根岸苑」店主の「安江」を<りょう>が演じるほか、<石黒賢>、<松尾諭>、<寺脇康文>、<白竜>、<東ちづる>、<矢柴俊博>、<筧美和子>、<大泉洋>、<大和田伸也>、<竜雷太>ら実力派やベテラン俳優が名を連ねています。
若手監督の登竜門として知られる田辺・弁慶映画祭の2019年(第13回)のコンペティション部門でグランプリを受賞した長編作品が『おろかもの』です。
同映画祭ではグランプリのほか、主演の<笠松七海>と<村田唯>の俳優賞や観客賞など5冠に輝き、第16回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の長編コンペティション部門でも観客賞を受賞するなど、多数の映画祭で高い評価を得ています。
結婚を目前に控えた兄「高城健治」の浮気現場を目撃した高校生の「洋子」(笠松七海)は、好奇心に突き動かされて浮気相手の女性「美沙」(村田唯)と対峙しますが、「美沙」の独特の柔らかさや強さと脆さにひかれていきます。そして衝動的に、「洋子」は「美沙」にある共犯関係を持ち掛けます。田辺・弁慶映画祭の受賞作品を特集する「田辺・弁慶映画祭セレクション2020」(2020年11月20日~12月10日、東京・テアトル新宿)で上映されます。
社会現象ともなっているアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃~無限列車編~』の公開(10月16日)より1カ月の興行収入が233億4929万1050円を、観客動員も計1750万5285人を突破したことが16日、東宝とアニプレックスが発表しています。
ここまで史上最速となる 公開10日間で100億円 を、24日間で200億円 を突破してきた『鬼滅の刃』。公開から1カ月でついに233億円まで興行収入を伸ばしています。
国内の興行収入記録は5位のままですが、4位の 『君の名は。』(2016年・監督:新海誠/250億3000万円)に迫っています。14日からは隔週で代わる入場者特典もあり、この勢いはまだ続きそうです。
映画 『町田くんの世界』 (2019年・監督: 石井 裕也)で、多くの新人賞を受賞、映画やドラマなどで活躍が続く<関水渚>(22)が、11月16日発売の『週刊プレイボーイ』48号(集英社)の表紙&巻頭グラビアに登場しています。
<関水渚>は1998年6月5日生まれの神奈川県出身です。2015年に行われました「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナリストに選ばれたことをきっかけに芸能界入り、2017年4月「アクエリアス」のテレビCMでデビューしています。
映画『町田くんの世界』では、1000人を越えるオーディションの中からヒロイン「猪原奈々」役に選ばれ、「第62回ブルーリボン賞新人賞」・「第93回キネマ旬報ベスト・テン新人賞」・「スポニチグランプリ新人賞」を受賞しています。
その他映画 『コンフィデンスマンJPプリンス編』 (2020年・監督:田中亮)やテレビドラマ『キワドイ2人ーK2池袋署刑事課 神崎・黒木ー』(TBS)などにも出演、今後の活躍が楽しみです。
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