25日、日本映画製作者連盟は2021年の映画興行収入が1618億9300万円(前年比113.0%)、入場者数は1億1481万8000人(同108.2%)だったと発表しています。
現在の方式で集計を始めて以降最低だった2020年に比べ若干回復したものの、引き続き新型コロナウイルスの影響を受け、いずれも過去2番目の低水準にとどまっています。
2021年の公開作品別では、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:❘❙』が102億8000万円で邦画・洋画を通じトップでした。『名探偵コナン 緋色の弾丸』(76億5000万円)、『竜とそばかすの姫』(66億円)が続き、興行収入の上位をアニメ作品が占めています。
団地のベランダから落ちた植木鉢を巡る偽りと真実の数々を描いた『誰かの花』が、2022年1月28日より全国で公開されます。
鉄工所で働く「孝秋」は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父「忠義」と、そんな父に振り回される母「マチ」のことが気がかりで、実家の団地を訪れます。しかし「忠義」は数年前に他界した「孝秋」の兄との区別がつかない様子で、「孝秋」を見てもぼんやりとうなずくだけでした。
ある日、強風の中で団地のベランダから落下した植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが出動する騒ぎが起こります。父の安否を心配する「孝秋」でしたが、「忠義」は何事もなかったかのように自宅にいました。ベランダの窓が開いたままで、「忠義」の手袋に土が付着しているのを見つけた「孝秋」は、父への疑いを募らせていきます。
『ケンとカズ』の<カトウシンスケ>が主演として「孝秋」に扮し、母「マチ」に<吉行和子>、父「忠義」に<高橋長英>が演じています。横浜の黄金町のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」の30周年に向けて企画・製作された作品で、横浜のとある団地を舞台に、本作が『世界を変えなかった不確かな罪』いい(2017年)に続く長編2作目となる横浜出身の<奥田裕介>が監督を務めています。
<的場浩司>の主演で、時代に取り残された男たちの生きざまを描いたヤクザ映画『修羅の世界』が、2022年1月28日より全国で公開されます。
横浜を拠点とする任侠団体・龍安組では、組長である「円月」(渡辺裕之)の教えにより麻薬の商売は御法度でした。龍安組の「毛利」(的場浩司)はそんな「円月」の教えに従い、麻薬取引を行う敵対組織・山神組の組長を暗殺しますが、そのことで組のなかの中立派たちとの間に対立が生じてしまいます。
そんなある時、「毛利」は「円月」から、彼の息子を預かり一人前の男に育てあげてほしいと頼まれます。「円月」の息子である「才賀」(榊原徹士)は無鉄砲で気性が荒く、毛利の家で住み込みで働きだしたものの、さっさと抜け出してしまいます。「円月」はそんな「才賀」を勘当することに決めます。
裏社会を舞台に、自分の歩んできた道を信じる壮年の男たちと、これから自分たちが作り上げる未来を信じる若い世代との衝突や軋轢から生まれる展開を描き出しています。監督は、『裏と表』の<藤原健一>が務めています。
『害虫』(2002年)・『カナリア』(2004年)・『抱きしめたい 真実の物語』の<塩田明彦>監督が、元「さくら学院」の<新谷ゆづみ>と<日高麻鈴>をダブル主演に迎えた『麻希のいる世界』が、2022年1月29日より全国で公開されます。
『さよならくちびる』(2019年)で<新谷ゆづみ>と<日高麻鈴>に出会った<塩田明彦>監督が、2人を想定して執筆したオリジナル脚本をもとに撮りあげました。重い持病を抱え、生きることに希望を持てずにいた高校2年生の「由希」(新谷ゆづみ)は、同年代の「麻希」(日高麻鈴)と海岸で運命的な出会いをします。「麻希」は男性関係の悪い噂が原因で周囲から嫌われていましたが、彼女の勝ち気な振る舞いは「由希」にとって生きるよすがとなり、2人は行動をともにするようになります。
「麻希」の美しい歌声を聞いた「由希」は、その声で世界を見返すべくバンドの結成を決意します。一方、「由希」に思いを寄せる軽音部の「祐介」(窪塚愛流)は彼女から「麻希」を引き離そうとしますが、結局は彼女たちの音楽づくりに協力することになります。
今夜深夜<1:35(~3:20)>より、関西では「テレビ大坂」(テレビ東京系?)にて2016年アメリカ製作の『原題:Pride and Prejudice and Zombies』が、邦題『高慢と偏見とゾンビ』として2016年9月30日より公開されました作品の放送があります。
イギリスを舞台にした<ジェーン・オースティン>の恋愛小説の名作『高慢と偏見』とゾンビを融合させ、ベストセラーになった原作を実写化しています。ゾンビと戦う日々を送るヒロインが大富豪の騎士と出会い、高慢な彼と嫌々ながらも共闘し、心を開いていく姿を描いています。監督・脚本は<バー・スティアーズ>が務めています。主演は、『シンデレラ』などの<リリー・ジェームズ>と『コントロール』などの<サム・ライリー>です。
18世紀のイギリスで、謎のウイルスが原因で大量のゾンビが出現し、人々を襲撃するという事件が発生。田舎で生活しているベネット家の、「エリザベス」(リリー・ジェームズ)ら5人姉妹はカンフーを駆使してゾンビと戦う毎日を過ごしていました。ある日、「エリザベス」は大富豪の騎士である「ダーシー」(サム・ライリー)に出会うも、高慢な振る舞いに嫌気が差すのですが、やがて、二人は共に戦うことになります。
本日<19:00(~22:00)>より「BS日テレ」にて、2017年8月26日より公開されました<司馬遼太郎>原作の『関ヶ原』の放送があります。
「豊臣秀吉」亡き後の天下をめぐり、「徳川家康」を総大将とする東軍と、「石田三成」率いる西軍が激突した「関ヶ原の戦い」を、『燃えよ剣』などの<原田眞人>が監督を務め映画化しました。
これまで描かれてきた人物像ではない「石田三成」を<岡田准一>、策略を駆使し「三成」を追い詰めていく「徳川家康」を<役所広司>、「三成」への恋心を胸に彼を支え続ける忍び「初芽」を<有村架純>が演じています。
「豊臣秀吉」の死後、豊臣家への忠義を貫く「石田三成」(岡田准一)は、天下取りの野望に燃える「徳川家康」(役所広司)と対立を深めていく。そして1600年10月21日、長きにわたった戦国時代に終止符を打った歴史的合戦「関ヶ原の戦い」は、有利と思われた「三成」率いる西軍が、「家康」率いる東軍に早々と敗れてしまいます。
本日<13:00(~14:30)>より「NHK BSプレミアム」にて、1973年アメリカ製作の『原題:WestWorld』が、邦題『ウエストワールド』として、1973年12月15日より公開されました作品の放送があります。
“デロス”と名づけられた未来のレジャーランドで起きたロボットの叛乱を描くSF映画。監督・脚本は、テレビドラマ『ER』、映画『ジュラシック・パーク』などの原作者でこれが監督第一作の<マイクル・クライトン>が担当しています。
ハイ・テクノロジーを駆使し様々な時代を体験できるた巨大遊園地デロス・ランド。その中の西部世界を再現したセクションで突如ロボットの反乱が起きます。出世作『荒野の七人』(1960年・監督:ジョン・スタージェス)で自分が演じたガンマンのロボットに扮した<ユル・ブリンナー>の物言わぬ不気味さが印象的です。
出演は<ユル・ブリンナー>、<リチャード・ベンジャミン>、<ジェームズ・ブロリン>、<ノーマン・バートルド>、<アラン・オッペンハイマー>、<ビクトリア・ショー>などが名を連ねています。
テロリストに乗っ取られた救急車で繰り広げられる攻防をスリリングに描いた2020年イタリア・ベルギー合作製作の『ドント・ストップ』が、2022年1月28日より全国で公開されます。
ベルギー、ブリュッセルの高校で、イスラム原理主義者による無差別テロが発生。犯人は学生たちを銃撃した末に自爆してしまいます。パニック状態の現場に駆けつけた救急隊員「イザベル」は、負傷して意識を失っている少年を救急車に乗せて病院へ向かいますが、彼が爆弾ベルトを身に着けていることに気づきます。
その少年「エデン」もテロリストの一味で、意識を取り戻すと救急車を走らせ続けるよう要求します。
一方、テロ対策センターは犯人を特定し、特殊部隊が出動します。
俳優の<ディーン・フジオカ(藤岡竜雄)>が企画・プロデュース・主演を務め、過去のトラウマを抱える男が孤独な少女との出会いをきっかけに狂気を暴走させていく姿を描いた『Pure Japanese ピュア・ジャパニーズ』が2022年1月28日より全国で公開されます。
アクション俳優の「立石」は社交性がない一方で日本文化に傾倒しており、周囲からは変わり者として距離を置かれています。一方、女子高生の「アユミ」は祖父と暮らす土地を中国人ブローカーと地元ヤクザに狙われ、執拗な嫌がらせを受けていました。ある日、「立石」は偶然「アユミ」を助け、「アユミ」は彼になつくようになります。
過去の撮影現場での事故によるトラウマから暴力に対するリミットをかけていた「立石」は、「アユミ」を守るための相手への攻撃を肯定されたことで、抑えていた狂気を目覚めさせていきます。
『朝が来る』の<蒔田彩珠>がヒロイン「アユミ」を演じ、<別所哲也>、<村上淳>、プロレスラーの<坂口征夫>が共演しています。初長編商業映画監督作品『トイレのピエタ』の<松永大司>が監督を務めています。
1970年代から2000年代にかけてブリティッシュロックの名曲を多数生み出した伝説の音楽スタジオ「ロックフィールド」の歴史をたどった2020年イギリス製作の<ハンナ・ベリーマン>が監督を務めたドキュメンタリー『ロックフィールド 伝説のスタジオ』が、2022年1月28日より全国で公開されます。
1960年代のイギリス。ウェールズの片田舎で家業の酪農場を継いだ音楽好きの兄弟「キングズリー」と「チャールズ」は、農作業の傍ら、屋根裏に録音機材を持ち込んでレコーディングスタジオをつくります。当初は友人たちと使用する目的でしたが、空き部屋を宿泊施設に改修したことで、兄弟は意図せずに世界初となる宿泊可能な滞在型音楽スタジオ「ロックフィールド」を設立しました。
その情報は瞬く間に拡散して国際的な注目を集め、多くの有名ミュージシャンが利用。「クイーン」の『ボヘミアン・ラプソディ』、「オアシス」の『ワンダーウォール』など、数え切れないほどの名曲がこのスタジオで誕生しています。
映画には、「ブラック・サバス」の<オジー・オズボーン>、「レッド・ツェッペリン」の<ロバート・プラント>、「オアシス」の<リアム・ギャラガー>、「コールドプレイ」の<クリス・マーティン>らが登場し、同スタジオでのエピソードを楽曲と共に振り返っています。
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