ファルコン昆虫記(1070)【ヒメマルカツオブシムシ】
3月
29日
最高気温が20度近くなりそうで、黄砂予報が出ている神戸のお天気ですが、カーテン生地に体長2ミリほどのコウチュウ目(鞘翅目)カツオブシムシ科マルカツオブシムシ属の【ヒメマルカツオブシムシ】を見つけました。
小さな昆虫ですので、撮影に苦労しましたが、特徴はとらえられていると思います。成虫は、短い楕円形で体はやや腹背に扁平ながらも厚みがあります。背面は細かな鱗状の毛が全体を覆っていて、全体に灰黄色に見え、やや褐色と黒っぽい幅の広い横帯があります。触角は短くて先端は棍棒状です。
ごく普通種で幼虫は乾物や毛織物などの害虫ですのであまり室内で見つけたくない昆虫の一種です。
成虫は花を訪れ、花粉などを餌とします。特に白い花に集まり、マーガレットなどにはよく集まります。
マルカツオブシムシ属には国内にも他に数種があり、外見ではよく似ていますが、人家に出現するのは本種のみです。