名称に「ヒメ」と付く昆虫はだいたいが小さく、この【ホソヒメヒラタアブ】も体長6ミリほどの大きさしかありません。
ハエ目(双翅目)ハナアブ科ヒラタアブ亜科の昆虫で、写真は胴がほっそりとしていて先に丸みがありますので<オス>です。
<メス>の腹はふくらみがあり、先が尖っていますが、身体的特徴もさることながら、複眼が離れている(=メス)、ひっついている(=オス)の判定が一番わかり易いかも知れませ。
身体的特徴としては、胸部背面が黒く艶があり、体つきが細く、胸部の黄色い模様が鮮やかで、胸部から3番目の黒横帯に必ず切れ目があることが挙げられます。
風に揺れる 「カモガヤ」 の花穂に、 【ナナホシテントウ】の終齢幼虫がいました。
先だっては、不完全変態の 「スカシヒメヘリカメムシ」 の同定で脱皮する幼虫の形がわからず苦労しましたが、今回は完全変態で4回目の脱皮で<蛹化>、1週間程度で成虫として羽化します。
<蛹化>の際には、「アゲハ」類もそうですが、幼虫が生息していた植物から離れる傾向が見られ、まったく「アブラムシ」がいない植物に<蛹>になっているのを良く見かけます。
幼虫は細長く体長10ミリ程度、腹背にやや扁平で幅広く、長い3対の胸脚を持ち、体色は白っぽい紫色で黒い斑点が並んでいます。
「ヒメジョオン」の花にいた 同定できない(28)「昆虫」(3) が判明しました。
「昆虫」の形状を見て、経験則から判断した通りカメムシ目(半翅目)カメムシ亜目に間違いがなく、ヒメヘリカメムシ科に属する【スカシヒメカメムシ(透姫縁亀虫)】でした。
写真を撮影したとき、この【スカシヒメカメムシ】が、<卵 → 幼虫 → 成虫>という不完全変態だということに気が付かず、撮影したモノが成虫の最終形態だと思い込んでいたのが、同定できなかった原因です。
今回は、名称の元となる翅が透明なる成虫が撮影できました。
体長は6~7ミリ、体色は黒褐色から赤褐色まで個体により変化に富んでいます。
昨日6月7日の『神戸新聞』に、西日本、特に広島と関西で【テングチョウ】が大発生しているとの記事が出ていました。
「たまに大発生するが、近年には珍しい、理由はわかっていない」と、<兵庫県立人と自然博物館>の山内主任研究員の言葉です。
【テングチョウ】のアップも6回目ですが、地域性があるのか、身の周りではそんなに大量に見かけることはありません。
日本固有種ですから、自然淘汰されずに繁殖することは、いいのではないかと考えています。
風に揺れる 「ヒメジョオン」 の花に、体長5~6ミリの見慣れない<昆虫>が、仲良く頭状花を食べつくしていました。
大きな左側の<昆虫>をよく観察しますと、一般的に「翅」は体表を覆う感じで付いていますが、短めの「翅」が左右に見受けられ、なんだか退化した感じです。
先が太い長い触角、三角形の突き出た頭部と左右の複眼、涙型の体型等、色々と特徴があるのですが、手持ちの資料では同定できませんでした。
経験則的に「カメムシ目(半翅目)カメムシ亜目」の分類される<昆虫>の一種ではないかと考えているのですが、自信が持てません。
後記 : カメムシ目(半翅目)カメムシ亜目ヒメヘリカメムシ科の 【スカシヒメカメムシ】 の幼虫だと分かりました。
陸に棲む巻き貝のうち、殻が細くないモノの総称として<カタツムリ>と呼んでいます。
当たり前に見かけていた小生物ですが、やはり目にしますとほっと感じてしまいます。
さきほど<ファルコン植物記>で紹介した 「カモガヤ(鴨茅)」 の小穂の先に、<カタツムリ>を見つけました。
草丈1メートルほどありますので、この場所まで這い上がってくるのも大変だと思うのですが、牧草の「カモガヤ」ですので、<カタツムリ>にとってもおいしい食草なのかもしれません。
貝殻の口が斜めになっておれば、大きさ的に同じマイマイ科の「セトウチマイマイ」なのですが、お食事中の邪魔をするのはやめておきました。
風に揺れている 「ヤナギハナガサ」 で、一生懸命蜜を吸っている【クマバチ】です。
大きな黒い体に、胸部背には黄色い毛を生やしていますので、なかなか凶暴なイメージがありますが、攻撃性は低く、メスだけが毒針を持っています。
写真の【クマバチ】、翅の先端部分が損傷しているようで、天敵がいるのかと驚いてしまいます。
ミツバチ科クマバチ属に分類され、日本固有種ですので、姿を見かけますと応援したくなる昆虫のひとつです。
たまに翅を広げてとまる 【ホシミスジ】 ですが、模様がおかしいなと感じ、静かに近寄りましたら、前翅がズタズタで後翅も半分ありません。
かなり厳しい環境を乗り越えてきた勇姿に、拍手を送りたい気分です。
その後、ヒラヒラと飛んで行きましたが、無事に子孫を残せるパートナーが見つかればいいなと、後ろ姿を見送っておりました。
小さな 「ヤマトシジミ」(22回) に次いで、登場回数の多い【モンシロチョウ(紋白蝶)】ですが、写真だけをみれば、 「モンキチョウ」 かと見間違える色合いです。
ヒラヒラと飛んでいる【モンシロチョウ】をしばらく観察、ようやく止まってくれたのが、紫陽花の葉の裏で、光線の関係で翅の色がくすんでしまいました。
「モンキチョウ」の雌は【モンシロチョウ】と間違えやすく、翅が白色ですが、「紋」の模様で容易に区別ができます。
住宅地の中でも見かけやすい【モンシロチョウ】ですが、幼虫の食草となるアブラナ科系の植物が、まだまだ多いようです。
以前に我が手にとまった 【ヨコヅナサシガメ】 には、右側の触角がありませんでしたが、今回のは左側の触角がありませんでした。
自然環境の中で何事が起こるのか想像がつきませんが、バランスの悪さに心配してしまいます。
カメムシ目(半翅目)サシガメ科に分類されているカメムシの一種ですが、体長20ミリを超え、日本に生息するサシガメの中では最も大きな種ですが、中国からの帰化昆虫として分布しています。
サクラなどの大木の樹幹に集団で生息しており、幼虫・成虫とも幹にいるケムシなどの他の昆虫を捕え、細長い<口吻>を刺し込んで体液を吸いとります。
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