穏やかな秋らしいお天気が続いている神戸ですが、まだ【ヤマトシジミ】を見かけます。
「カタバミ」 を食草としていますので、市街地の中でも見かける機会が多いシジミチョウ科の小さな蝶ですが、発生時期によって色彩や形状に変化がみられる <季節型> です。
【ヤマトシジミ】は羽化する時期によって、低温期の「春型」と「秋型」、高温期の「夏型」とに分けれます。
<オス>では表翅が
「春型」・「秋型」は、少し光沢のある空色の部分が広く、翅の縁の黒い部分は細い。
「夏型」は、光沢のある青色になり、翅の縁の黒い部分は広くなる。
年に5回~6回発生する【ヤマトシジミ】ですので、悩ましいことに「中間型」も存在しています。
< クリックすると、大きくなります >
10月も終わりに近づき、<ファルコン昆虫記>のアップも途切れがちになってきました。
都市部の公園や芝生、河川敷など明るい草原に生息している【ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)】ですが、体長が8センチばかりの<メス>が草むらの中で日向ぼっこをしていました。
体色は 「緑色型」 と 「褐色型」 がありますが、写真のように「混合型」もあり、筋や点線の模様が入る個体も見受けられます。
天敵は 「オオカマキリ」 などですが、成虫はこの時期に産卵を済ませると死んでしまい、卵で越冬、翌年の初夏ごろに孵化となります。
<メス>の【ヤマトシジミ】がとまっているところに、<オス>がやってきました。
<オス>:ねぇねぇ、仲良く遊ばない?
<メス>:いや!!
<オス>:どうしてだい?
<メス>:だって翅がボロボロでかっこ悪いんだもの。
<オス>:鳥に捕獲されるところを逃れてきた、名誉の勲章さ。
<メス>:注意力散漫な男はいや!!
てな会話が進んだのかどうか定かではありませんが、<オス>は諦めたのか、離れて飛んでいきました。
「コスモス」の花弁の上に、一見真っ黒い前翅なのかなと思われる【ナミテントウ(並天道虫)】がとまっていましたが、わずかに朱色の斑紋が見てとれました。
気になり手にのせてみましたら、やはり前翅の左右の縁に朱色が確認できました。
テントウムシ科の【ナミテントウ】は色や斑紋に変化が多く、紋のないタイプから19個の斑紋をもつものまで、多岐にわたります。
かわいらしい眼の顔が撮影できましたが、すぐに翅を広げて飛びだちました。
きれいに咲いている「マリーゴールド」の花に、「蛾」が飛来してきました。
吸い蜜に訪れたようですが、行為中はホバリング状態で、翅を休めるをしませんので、静止状態で確認ができませんでした。
翅の色合いは全体に茶褐色のようで、前翅には白い筋か帯が入っているように見えますが、定かではありません。
どの属なのか同定はできませんが、今後のために記録として残しておきたい一枚です。
いやぁ~、驚きの【ナミアゲハ】の吸い蜜行為を見つけました。
桃色の「マンデビラ」の花筒部分に頭部を突っ込む形で、必死で蜜を吸っています。
上部から見ますと前翅を後翅の上に重ねた姿で、まさに翅を縮めた体制です。
本来、「マンデビラ」をはじめ、 「ヘクソカズラ」 や 「サギソウ」 ・ 「ハマユウ」 などの花筒の奥にある花蜜は、<口吻>の長いスズメガ科の「蛾」たちが花粉媒介者なのですが、よほどこの花の蜜が美味しいと見えます。
この状態では天敵が近づいても無防備な体制ですので、少し心配しながら早く飛び立たないかと眺めておりました。
11月半ば頃まで活動していますので、まだまだ元気な【ツマグロヒョウモン】です。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族に属する「蝶」で、ゆるやかに飛翔しながら、「ヤナギトウワタ」 の花にとまりました。
左側の後翅が欠けていますが、これは「ビークマーク(beak mark)」と呼ばれ、鳥の嘴の跡で捕食される危機を乗り越えてきた証です。
前翅長は20ミリほどで、翅脈は淡い緑色をしています【ヨツボシクサカゲロウ】です。
アミメカゲロウ目(脈翅目)クサカゲロウ科の昆虫で、日本全土に分布しています。
体は緑色で、前胸部背の真ん中に黄色の筋が入り、名称通り顔前正面には4つの黒斑があります。
触角は糸状で長く、体は前後に細長い体形で、翅は水滴型、翅脈が細かい網目状に入り、一部の種を除き斑紋がなく透明です。
緑の体色と翅の網目模様の特徴から、英名では「 Green lacewing 」と呼ばれています。
< クリックすると、大きくなります >
花期の長い 「ヤナギトウワタ」 の花にとまり、口吻を伸ばして【アオスジアゲハ】が吸い蜜していました。
年3~4回発生、4月頃から見られる姿も、そろそろ活動の終わりの時期に近づいています。
登場回数(6)回目ともなれば、書くべきこともなくなってきますが、今回は名称について記したいと思います。
和名では「アオスジアゲハ(青条揚羽)」ですが、別名として「クロタイマイ」と呼ばれています。
中国語表記では青い帯から「青帯鳳蝶」、英名ではやはり青い部分が目立つところから、 「Common Bluebottle」です。
枯葉が散っている花壇の中で、【オオカマキリ(大蟷螂)】がじっとしていました。
カマキリ目カマキリ科の昆虫で、日本全土に分布、 「チョウセンカマキリ」 とよく似ていますが、本種の方がどっしりとした体形で大型です。
ひっくり返さなければいけませんが、本種の前脚の付け根の部分は黄色で、「チョウセンカマキリ」では朱色、また後翅は本種では茶紫色をしています。
体長はオスの方が小さくて70~90ミリ、メスは100ミリを超えます。
日当たりの良い場所を好み草地などに生息、成虫の活動時期は8~10月ですが、長寿の個体は11月以降でも見かけることがあります。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ