米国系銀行や証券会社でのディラーや外国債券セールスを経て、『小説ヘッジファンド』で作家デビューされた著者の小説は好きで、『Hello,CED.』 ・ 『あなたの余命を教えます』 や 『バイアウト』 を紹介しています。
一番最新作(?)として、『財務省の階段』を読んでみました。
<本格経済小説にして、ホラー経済小説>と帯にありますが、今までの小説群とは違って、短篇の連作になっています。
著者自身があとがきに書いていますが、<作家になって16年。毎回違ったテーマを選び、書き方もそのつど変えて、さまざまな作品を書くことを自分に課してきました>
確かに経済小説だけでなく、せつない大人の恋物語である『コイン・トス』や、出身県である滋賀県の磁器の製造販売を始めた近江商人の一生を描いた『あきんど 絹屋半兵衛』など、幅広い分野での著作が目立ちます。
残念ながら今回の短篇集、ストーリーが連鎖して進みますが、著者本来の力量が発揮できている密度とは言えず、満足できませんでした。
以前にCoCo壱番屋と白鶴の共同開発の 「白鶴酒粕カレー」 を食べてがっかりしたことがあります。
カレーに油揚げやコンニャクの具材は合わないですし、「酒粕」の風味も感じられませんでした。
CoCo壱番屋では販売中止になっていますが、【大吟醸酒粕カレー】(390円)と名称も豪華に昨年5月に発売されています。
ルーの色合いは、「白鶴酒粕カレー」に比べて断然よくなっていますが、一口食べて「なんだこの甘さは」という味わいです。
先入観なく味見をしていますが、原材材料には<チャツネ・生クリーム・りんご濃縮果汁>等が使われていました。
「酒粕」という言葉で購入される人は、左党の方が多いと思うのですが、<生クリーム>などという材料を使用するあたり、信じられません。
酒粕を使用したカレーは白鶴酒造以外にも、知り得ている範囲では伊丹老松酒造の「伊丹酒粕カレー」(420円)、菊正宗酒造の「酒蔵の酒カレー」(420円)とありますが、どうしようかなと考えてしまいます。
秋から冬にかけて、黄色い花を咲かせる 【ツワブキ(石蕗)】 ですが、冠毛の種子が出来ていました。
一輪咲きだした花の写真を取りました、同じ【ツワブキ】の散房花序です。
【ツワブキ】は、キク科ツワブキ属で、「タンポポ」はキク科タンポポ属と、属は違いますが、同じキク科として「タンポポ」の種子と間違えそうな形状をしています。
花だけの観察ではなく、このように種子まで見ておりますと、うまく系統立てて植物を分類しているものだと、改めて先人の研究に頭が下がります。
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