1996年『不夜城』で衝撃的な作家デビューをした、馳星周の最新作です。
『不夜城』をはじめとして、『夜光虫』・『M』・『生誕祭』・『約束の地』 と軒並みに直木賞候補に挙がりながら受賞はしていませんが、ノワール小説家としての地位は、十分に確保されていると思います。
今回の『暗闇に踊れ』は、警視庁三課の刑事神埼が美術品窃盗事件を捜査してゆく過程で、暗い過去を持つ詐欺師の妹弟と係わりあうことから物語は始まります。
読み進むにつれて、姉弟の関係が解き明かされてゆきますが、姉弟の思わぬ関係に物語の構成の巧みさが出ています。
著者独特の世界である、人間の持つコンプレックスや性衝動の暴力性、いびつな社会に対する歪の描写が、いかんなく発揮されている小説です。
カレーの激戦区、東京神田にその名を届かせる名店「マンダラ」監修の【チキンバターマサラ】(259円)です。
<完熟トマトとバターが溶け込むカレー>とありますが、確かにルーの色合いは赤色系です。
残念ながら、生クリーム・バターの風味が強く、予想通り辛くはなく、甘さが舌に残ります。
パッケージではサフランライスを用いているようですが、白いご飯ではこの生クリーム・バター味は合わない気がしました。
チキンがよく煮込まれていたのが、唯一の救いでした。
「行きつけ」にしたいほどの味ではありませんが、人気があるのでしょうか、疑問です。
原産地はチリの常緑性低木の【ゴーテリア・ムクロナタ(真珠の木)】ですが、商品の流通過程で「真珠の木」と名付けられました。
ツツジ科ゴーテリア属に分類されていますが、以前は「ペルネッティア属」でしたので、旧属名の「ペルネッティア」としても、園芸店では流通しています。
流通名称としての「真珠の木」は、まさに白い実のひとつひとつが、真珠の粒にそっくりです。
つぼ型の白い花を下向きに咲かせ、白色の実だけでなく赤色・桃色・暗紫色等の実をつけるのもありますが、真珠の木としては白い実がお似合いだと思います。
ゴーテリア属といえば、赤色の 「チェッカーベリー」 と「アカモノ(イワハゼ)」の3種類しかなく、どれも丸い実が印象的です。
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