1994年3月に発売された『警視の休暇』から数えて、第11作目がこの『警視の覚悟』です。
ロンドン警視庁のダンカン・キンケイド警視を主人公にしたクライムノベルですが、私生活では元部下で今は一緒に生活しているジェマ・ジェイムズ警部補との関係も、シリーズと共に変化してゆきますので小説のもう一つの伏線として楽しめます。
著者のD・クロンビーは、アメリカテキサス州ダラス近郊に住んでいますが、イギリス生活の経験があるとはいえ、こまかい風景描写は「イギリス」そのものの風土性を感じさせてくれます。
今回初めて、キンケイドはジェマとそれぞれの連れ子である男の子二人と、キンケイドの実家でクリスマスを過ごすべき出向いたのですが、乳幼児の遺体をキンケイドの妹が発見するところから、物語は始まります。
表紙にもナロウボートのイラストが描かれていますが、今回の舞台は運河で生活する船上生活者の現状が重要な要素を占めていますが、ティーンエイジャーの性と恋を絡み合わせて重厚な世界を作り出しています。
文庫本で700ページ弱、キンケイドファンにはたまらないシリーズです。
どの作品からも楽しめますが、やはり第1作目からお付き合いされるのが、お勧めです。
17回目の阪神・淡路大震災が発生した1月17日を、迎えようとしています。
この『クラッシュ(略)』は、2005年に『響きと怒りー事件の風景・事故の死角』のタイトルで日本放送出版協会から発行されています。
2008年に文庫本化され、改題と共に「被災から十三年後の神戸を歩く」が、新たに追加されています。
「JR西日本脱線転覆事故:2005年4月25日」・「雪印乳業食中毒事件:2000年6月27日」・「ニューヨーク同時多発テロ:2001年9月2日」等の6事件のノンフィクションが、緻密な取材をもとにまとめられています。
特に「阪神淡路大震災」のルポは、この時期になりますと自然と読み返してしまいます。
昨年は東北大震災で原発の危機管理不足を露見させましたが、「東海村JCO臨界事故:1999年9月30日」のルポを、いま改めて読み返してみますと、なんら当時とかわらない国の体制に改めて愕然としました。
故中内功は震災後2週間で、官僚主義が優先し被災者に対して無策な応対に怒りを覚え、経団連副会長を突然辞任していますが、「国には絶望した。なんでこんな国に税金を払っていたのかと、改めておもった」の言葉は、今もそのまま当てはまることが悲しいです。
昨年4月に発売されています【野菜盛りねぎ醤油ラーメン】(105円)です。
「野菜盛り」ということで、ねぎと赤ピーマンのかやくです。一般のかやくの具材よりは多めですが、<盛り>というほどの分量ではないと思います。
つるつるとした細めのフライ麺、よくスープにからみました。
濃口醤油と鶏がらベースのスープ、「ピリッと辛い」とのことで、ラー油が使われているのが感じ取れます。
ねぎの大きさは、一般のインスタント麺からすると大きめですが、赤ピーマンは色合い使いのようで、みじん切りで小さ目です。
同じヤマダイに 「ねぎみその逸品」 がありましたが、これぐらいのネギの大きさがほしいところです。
左側にあるプランター、いつもお花で満たされていますので、写真の【フウセントウワタ】も、てっきり鉢植えで栽培されているものだとばかり思っておりました。
今朝がた、プランターのお花がきれいに片づけられており、なんとこの【フウセントウワタ】が縁石とアスファルトの隙間から育っているのに驚いてしまいました。
1月も半ばですが、まだ数個の花も咲き、棘のある実もまだ茶色く色づいていません。
風に揺れる【フウセントウワタ】を眺めていますと、植物の生命力の強さに、改めて感動をおぼえてしまいます。
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