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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(111)『シングルマザー』真田コジマ(ポプラ文庫)

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今年の読書(111)『シングル...
30歳を過ぎた<枝里>は、子供に暴力をふるう夫と別れ、一人で子育てをしています。
就職の面接活動のときにベビーシッターを雇うのですが、来たのは20歳の専門学校の男の子<知己>でした。

何回か会ううちに<知己>に恋心を抱くのですが、一回り年上ということもあり、本気になれないまま自然と別れることになるのですが、この話がいい伏線になっています。

この伏線の物語と、子供のいるサラリーマン家庭の家族の状況や夫側からみた夫婦感の物語が交互に8編納められています。どのような結末になるのか、読者に疑問を感じさせながら、最終章で「あっ」と驚かせるまとめ方で感心しました。

市井の家族の絆を中心に据え、恋愛や家族の感情をうまく表している作品でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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今年の読書(110)『殺しはトロッコ列車で』西村京太郎(双葉文庫)

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今年の読書(110)『殺しはト...
スウェーデンを舞台にした<アルネ・ダール>の 『靄の旋律』 は、文庫本で530ページを超える大作でしたので、少し息抜きと考え、気軽に読める<十津川警部>シリーズです。

女優の<衣川愛理>は、休日に嵯峨野トロッコ列車に乗り合わせた際、奇妙な脅迫行為を受け警察署に届け出ました。
数日後、東京の江戸川土手で非常勤講師の<野中和江>がジョギング中に射殺されてしまいます。

共に独身で25歳の情勢だけが共通項目で、犯人たちの狙いがわからないなか、西伊豆に同僚3人で旅行に来ていた25歳のOLが、射殺されてしまいます。

<十津川警部>を中心に、なぜ25歳の女性ばかりが狙われる背景が掴めない状況で、京都府警・静岡県警との合同捜査が始まります。
緻密な作品とは言えませんが、軽いタッチのミステリーとして楽しめました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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今年の読書(109)『靄の旋律』アルネ・ダール(集英社文庫)

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今年の読書(109)『靄の旋律...
小説の舞台ははスウェーデン、主人公<ポール・イェルム>は、移民問題絡みの人質事件の犯人を特殊部隊の到着を待たずに一人で乗り込み、犯人を確保するのですが、職務規定違反で退職しかないときに、国家刑事警察「捜査班A」への出向を打診されます。

表ざたにはなっていませんが、スウェーデンの大物実業家が二人、頭部に2発の銃弾を受ける、マフィアの手口で連続射殺事件が起こっており、その捜査のために「捜査班A」が、<フルティーン>を責任者として新設され、スウェーデン各地から組織には馴染まない個性的な刑事6人が集められ、精力的な操作が始まります。

刑事という職業にはつきものですが、<イェルム>の夫婦生活の擦れ違いの生活を横糸に、地道な捜査が進められて行きます。

タイトルにある「靄(ミスト)」は、殺人犯が残したカセットテープに収められていたジャズの名曲と関連しているのですが、これも謎解きのひとつですので、明かすわけにはいきません。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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今年の読書(108)『ねこ弁』大門剛明(幻冬舎文庫)

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今年の読書(108)『ねこ弁』...
著者には、弁護士<深町>を主人公にし <負け弁 深町代言> シリーズがあり、この時の事務所の所在地は三重県伊勢市でした。

今回の『ねこ弁』は、津市を舞台に<藤堂寧々>と<藤堂小雪>の姉妹弁護士の物語です。

へき地での「往診弁護」活動に出向く二人が、その出張先々で起こる事件を、<小雪>の推理で、手際よく解決してゆく短篇が6編納められています。

猫好きの<小雪>ですが、姉の<ねね>の「ね」と<こゆき>の「こ」を合わせて「ねこ」の弁護士の活躍が、コミカルに描かれていて、法廷を舞台とするリーガルモノとは違う活躍が楽しめる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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今年の読書(107)『安全と良心』竹田正興(晶文社)

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今年の読書(107)『安全と良...
本書は過去に起こった鉄道事故や飛行機事故、食品の安全問題、集中豪雨、福島原発の崩壊などを軸に、どのように組織が対応し、また安全管理を考えてきたかを検証しています。

「想定外」という言葉が独り歩きしている感がありますが、そもそも国民に対す「安全基準」は、法令順守や責任事故防止のいわゆる「合格点の安全」で済ませてきた感があり、事業主としてよりすすんだ安全対策は誰もとってこなかったのがよく理解できました。

遺伝子組み換え作物は、特許社会の中で独占的な利益をもたらしますが、10年後20年後の人間および他の生物や自然環境に対する「想定外」のことには触れていません。

副題には「究極リーダーシップ」とありますが、まさにどの分野においても、「正しいことを勇気をもって実践し組織を発展させることができる人格者」が出てこないと、危機に対する取り組みは難しいと筆者は説いています。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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今年の読書(106)『うさぎ幻化行』北森鴻(創元推理文庫)

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今年の読書(106)『うさぎ幻...
著者は、2010年1月25日に山口市内の病院にて48歳で亡くなられていますが、待望の文庫化(2014年4月発刊)になるということで興味を持ち読みました。

父の再婚相手の連れ子である義兄<最上圭一>は音響技師ですが、義妹<美月リツ子(=うさぎ)>に謎めいた日本の音風景を残したまま、飛行機事故の墜落で亡くなってしまいます。
可聴領域の広い<リツ子>は、残された音源を頼りに、日本中を巡り歩く中、自分以外にも義兄が(うさぎ)と呼んでいた恋人の存在を知り、謎めいた遺書の文言の意味を探り始めます。

第一話から第九話まで収められていますが、繋がりの見えない音探しの中、最終章で思わぬどんでん返しが待ち受けており、読者を唸らせる構成は見事でした。

ただ、推理小説の基本である<全部の情報を読者にさらけ出す>という部分に関しては、納得のいかない部分があるかなと感じる読者がいても仕方ないかもしれません。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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今年の読書(105)『星間商事株式会社社史編纂室』三浦しをん(ちくま文庫)

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今年の読書(105)『星間商事...
主人公の<川田幸代>は29歳で、社史編纂室勤務をしています。窓際的な部署ですが、姿を見せない担当部長や遅刻常習者の<本間課長>、グラマラスな<みっこちゃん>、ヤリチン先輩と揶揄される<矢田>の5人のメンバーで構成されています。

<幸代>は高校生時代から、仲の良い<英里子>と<実咲>と3人で同人誌を製作・販売する隠れた趣味を持っていますが、ある日<本間課長>にばれてしまいます。

星間商事の歴史を調べていく過程で、ある時代だけ記録がない部分を見つけ、調べていくうちに、売り上げを伸ばすために「サルメニ共和国」の国王に女性を貢ぎこんだ事実を突き止めます。

正式な社史としては掲載されない闇の歴史ですが、<幸代>たちは同人誌の経験を生かし、「裏社史」としてまとめる5人の奮闘が楽しめ、また彼女の揺れ動く私生活も並行して描かれていますので、最後まで小気味よいペースで読み終えれました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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今年の読書(104)『ぐるぐる七福神』中島たい子(幻冬舎文庫)

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今年の読書(104)『ぐるぐる...
主人公の<船山のぞみ>は、32歳の派遣従業員で、人とかかわるのが怖いという性格で、職場と家との往復を繰り返す毎日を送っています。

ある日祖母が入院することになり部屋を片付けていますと、一つだけ御朱印が足りない祖父の色紙を見つけた<のぞみ>は、祖母の病気回復を願って「七福神」巡りを始めます。

大学生時代に付き合っていた<大地>が、インドの国にて行方不明になっていることを知った<のぞみ>は、「七福神>めぐりを通して若かりし頃の自分を見つめ直していきます。

本編は東京の「七福神」巡りの場所が7編納められており、居ながらにして「七福神」のガイドブック的な要素もあり、青春物語としても気楽に読めました。
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今年の読書(103)『最近、空をみあげていない』はらだみずき(角川文庫)

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今年の読書(103)『最近、空...
好きな作家の作品を読み「面白かった」というの当たり前のことですが、初めての作品を読み、いたく感動しますとほめ言葉もみつかりません。
この『最近、空をみあげていない』も、なにげなく手にした一冊でしたが、心温まる短篇が4編おさめられています。

小さな出版社に勤める営業マン<作本>と、大手書店の副店長である<野際>を中心に据え、出版業界と書店業界を舞台に物語は連作で語られていきます。

さりげない市井の男と女の巡り合わせも根底に潜ませながら、力いっぱい前向きに向かって生きていく登場人物たちの姿が美しく、感動してしまいました。

特に『美しい丘』に登場するストリッパー<立花雪華>の「どなたか、ツーショットお願いします!」の台詞には、ルルと涙してしまい、最後の一行となる彼女のプロフイール「将来の夢・・・本屋さん」という終わり方には、これまたルルと涙してしまいました。
詳しくは書きませんが、本好きの方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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今年の読書(102)『ワインン男子101人の”もてなしワイン”300本』

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今年の読書(102)『ワインン...
<日本ソムリエ協会>発行の書籍で、執筆者は同協会のワインエキスパート・シニアワインエキスパートの資格を持つ男性100人で、101人目は<田崎真也>が解説を書いています。

見開き2ページを使い、右側には各自が選んだ(1000円台)のワインを1本と10分以内に作れる簡単つまみのレシピが掲載され、左側には(3000~6000円)の”もてなし”におすすめのワインが2本紹介されています。

ワインの種類も<赤・白・ロゼ・スパークリング・その他>と多彩で、それぞれの特徴がわかりやすく解説されていますので、どのページから読んでも、それなりにワインの世界が楽しめる構成です。

とても300本の銘柄を呑みつくすことはできそうにありませんが、(1000円台)のワインは、今後の参考になりそうです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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