今年の読書(30)『精神科医が狂気をつくる』岩波明(新潮文庫)
2月
24日
特に科学的根拠もなしに一般市民に対して影響を与える著書や著者を、一刀両断に論破する箇所は、自らの考えに自信がないとできないことです。
また医療制度に対する国側の姿勢、製薬会社・マスコミの現状にも切り込んでいます。
精神疾患の治療と称して行われている「うつ病には・・・・が有効である」や一時流行しました「脳トレで認知症は治る」といったまやかしが、取り返しのつかない重篤な患者を生み出している現状等を、患者の症例を用いながら詳しく述べられていました。
また、精神科医の範疇を超える博覧強記な知識や史実が随所に散りばめられ、精神科の歴史の知識も得れる内容でした。
投稿日 2015-02-26 07:51
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2015-02-26 08:36
ワオ!と言っているユーザー