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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(31)『ちょちょら』畠中恵(新潮文庫)

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今年の読書(31)『ちょちょら...
主人公は<間野新之助>、兄<千太郎>が理由を言わずに自害したことにより、多々良木藩の江戸留守居役を引き継ぐことになりますが、幼馴染で兄の許嫁<千恵>が同じ留守居役の父<入江貞勝>共々親子で藩を脱藩したことを知ります。

留守居役とは、藩と藩との間を取り持ち、幕府の意を藩に伝え、時としてその間で藩のために行動を起こす、世間からは金遣いの荒いことで悪し様に言われる立場です。

<間野>は、留守居役たちに「聞番茶屋」と称する料理屋で留守居役としての手ほどきを受けながら、江戸城西の丸で起こった刃傷沙汰事件を納めるために奔走したことにより、幕府が印旛沼の干拓工事を内密に計画、どこぞの藩に請け負わす情報を知り得ます。

台所事情が悪い多々良木藩は、万が一この工事の指名を受けますと藩がつぶれるということで、新人留守居役として自分の藩だけを助けるのではなく、<間野>は265藩総抜けを計り、実行していきます。

淡い恋心を抱いていた<千恵>は料理屋の仲居として働き、札差の「青戸屋」が妾にと目を付け、仲間と思われた同じ留守居役の<赤崎>などの素行も疑わしい中、実直な<間野>の行動が魅力的に描かれ、その後の続編が読みたくなる内容でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2015-02-28 05:16

時代劇好きなのでこの本も面白く読めそうです。(^_^)

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2015-02-28 07:38

昼行燈らしく書かれている<新之助>ですが、どっこいなかなかしっかりとした性格で、いいキャラクターの主人公の登場です。
幼馴染の<千恵>とどうなるかが心配でしたが、金持ちの札差「青戸屋」に嫁がせるように仕向けるのも、読者は残念ですが、これまた彼のおっとりとしたキャラクターなんでしょうねl。(苦笑)

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2015-02-28 08:45

もう31ですか!
あの「粉もん・・・」、まだ3人待ちです。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2015-02-28 08:48

そんなに話題になっていない感じでしたが、みなさんよく面白いモノはご存じなんですね。(苦笑)

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