今年の読書(14)『心に龍をちりばめて』白石一文(新潮文庫)

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読みたい本を選ぶ基準は、もちろん面白さが重要ですが、何かの縁や偶然の作用が働くときがあります。

著者の白石一文は、2000(平成11)年に『一瞬の光』で作家デビューをしています。
父の故白石一郎が1987(昭和62)年『海狼伝』で直木賞を取ったのに続き、著者も2010(平成22)年『ほかならなぬ人』で直木賞を取り、初めての親子二代での直木賞作家です。
この故白石一郎がわたしの亡父と同じ昭和6年生まれですので、何か縁を感じながら、息子の白石一文も読むようになりました。

今回も、ふと「龍」の文字が目に止まり、辰年ということも何かの縁かなと感じ読んでみました。

親子・兄妹・男女等の人間関係や愛情問題の主題が多いのですが、今回も恵まれた容姿とキャリアを持った小柳美穂を主人公に、一度別れた男のエリート記者黒川丈二、幼馴染の元ヤクザの仲間優司との男女関係を絡めながら、主人公の生い立ちや家庭環境を横線に、愛情と生きてゆくことの宿命を織り込んでいます。

時間や理屈を超え、それぞれの場面で人生の運命的な出会いがあることを、考えさせられる一冊で、とくに最後の2行の終わり方は秀逸です。
birdy birdyさんからコメント
投稿日 2012-01-27 21:46
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ファルコンさん、読書家ですね。(^_-)-☆
ファルコン ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-01-28 10:51
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いえいえ、そんなことはないですよ。
学生時代に比べて、読書量は減りました。
息抜きに読んでいるだけですから、難しい本は駄目ですね。 (苦笑)
エメラルド エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-01-28 01:55
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辰年にぴったりの本ですね。
作家さんは、本当にユニークなタイトルを作るものですね。「心に龍をちりばめて」なんてなかなか思いつきません。
ファルコン ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-01-28 10:54
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読まれるとこのタイトルの意味がよくわかると思います。
元ヤクザの仲間優司の背中に、龍の刺青があるのですが、これがまたこの小説の要となっています。