内倉憲一 ニュースレター Vol. 374 日本のクレジットカードは、実は“信用”を売っていない
日本のクレジットカードは、実は“信用”を売っていない
日本では、誰もがクレジットカードを持っています。
VISA、Mastercard、JCB。日常生活でもビジネスでも当たり前の存在です。しかし今日は、あまり知られていない事実をお伝えします。それは、日本のクレジットカードは、アメリカのクレジットカードとはまったく別の金融商品だということです。名前は同じでも、中身はまったく違います。
アメリカのクレジットカードは「あなたへの融資」
アメリカのカード会社は、カードを発行する際にこう考えます。
「この人はいくらまでお金を貸しても大丈夫か?」
カードとは、あなたという個人に対する無担保ローンの枠です。2万ドル、5万ドル、10万ドルといった信用枠は、あなたに貸してもよい借金の上限を意味します。その枠の中で自由に使い、毎月最低額だけ払うこともできます。残りはローンとして高い金利が付きます。
そして最も重要なのは、その返済履歴がクレジットスコアとして一生記録されることです。借りて、きちんと返す。それを続けることで、社会的な信用が積み上がっていきます。
日本のクレジットカードは「後払いの決済」
一方、日本のカードはどうでしょうか。
基本は一括払いで、月末に銀行口座から自動的に引き落とされます。
これは
「今は払わなくていいから、あとでまとめて払ってください」
という決済の先送りにすぎません。
銀行やカード会社が見ているのは、今月きちんと引き落とせるかどうかだけです。長期的にお金を貸して信用を育てよう、という発想ではありません。
分割払いやリボは「後付けの借金」
日本にも分割払いやリボ払いがありますが、これは決済をした後に消費者ローンに切り替えているだけです。アメリカは最初から借金口座で支払う。日本は決済してから借金に変える。ここが根本的に違います。
なぜ日本人はアメリカで信用がないのか
日本では、会社、給料、勤続年数が信用になります。 アメリカでは、クレジットスコアと返済履歴が信用になります。 そのため、日本人はアメリカに行くとこうなります。
- お金はあるのに、信用がない人
- 家を買えない
- 車のローンが通らない
- ビジネスの融資も受けにくい
これは能力の問題ではなく、金融システムの違いです。
結論
日本のクレジットカードは、 決済のための道具であって、信用を育てる金融商品ではありません。 アメリカのクレジットカードは、 あなた自身に与えられた信用枠そのものです。
同じクレジットカードという言葉でも、日米ではまったく別の世界が動いています。 海外でビジネスをする人ほど、この違いを知っておく必要があります。
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