情報を盗まれた企業だけが悪いのか?
最近、ハッキングやランサムウェアによる情報漏洩のニュースが増えています。盗まれた個人情報がインターネット上に公開される事件も起きています。
毎週水曜日にニュースレターを配信
させて頂いています。短くて読みやすい内容です。
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人は基本的に変化を嫌います。同じ時間に会社に行き、同じ仕事をして、同じお客様と話し、昨日と同じように今日を終える。それで問題が起きなければ安心です。
会社も同じです。
今までこの方法でうまくいったのだから、明日も同じ方法でやればよい。売れている商品があるなら、それを売り続ければよい。利益が出ているなら、わざわざ新しいことを始める必要はない。
確かに、そのほうが楽です。そして失敗する可能性も低い。
しかし、私は経営をしてきて思うことがあります。同じことを同じように続けているだけでは、会社は何も残せない。「続けること」と「変わらないこと」は同じではありません。
会社を続けるためには、むしろ変わり続けなければいけないのです。
技術は変わります。お客様も変わります。競争相手も変わります。働く人たちの考え方も変わります。そして社会そのものが変わっていきます。
周りが変化している中で、自分だけが同じ場所にいるということは、現状維持ではありません。相対的には後退しているのです。
新しいことを始めれば、当然失敗することがあります。お金を使ったのに何も生まれないこともあります。一生懸命作った商品を誰も買ってくれないこともあります。
私も会社を経営してきた中で、成功したことより、うまくいかなかったことのほうが多いかもしれません。でも、不思議なことに、成功したものだけが会社に残るわけではありません。
失敗した開発から技術が残ります。売れなかった商品からアイデアが残ります。うまくいかなかった営業からお客様についての知識が残ります。そして失敗した判断から、次の判断をするための経験が残ります。
何かに挑戦すれば、成功しなくても何かが残るのです。
反対に、昨日とまったく同じことを今日もして、今日とまったく同じことを明日もしていたら、失敗は少ないかもしれません。しかし、新しい技術も、新しい商品も、新しい経験も残りません。
経営者にとって一番怖いのは、失敗することではないと思います。
何も失敗していないのに、気がついたら会社に何も残っていないことです。安心できる場所にいることは悪いことではありません。しかし、そこを永住の場所にしてはいけない。
会社には、今の仕事をきちんと守る人が必要です。同時に、今までとは違うことを試す人も必要です。
今日の売上を守りながら、明日の売上をつくる。
今あるものを大切にしながら、まだ存在しないものをつくる。
それが会社を続けるということではないでしょうか。
同じことを同じようにやることは安心です。
でも、安心だけを求めていたら、未来に残せるものはありません。
失敗してもいい。何かを残す仕事をしよう。