「ヨコバイ(横這)」は蝉に近い一群で、蝉を小さくしたような姿をしています。
学名も「Cicada(蝉)+ella(縮小辞)」で、「小さい蝉」の意味がり、ほとんどの種が体長は数ミリの大きさで、10ミリ以上は大型の部類に入ります。
人影などで警戒した場合、植物の茎や葉の裏側に隠れる行動を素早く取り、名の「ヨコバイ」の由来になっています。
写真の【クワキヨコバイ】は体長9ミリ前後、カメムシ目ヨコバイ科に分類され日本全土に分布、出現期は5月頃です。
幼虫も成虫も、クワ科やイネ科の植物の汁液を餌とする害虫です。
日本には未掲載種を含めて「ヨコバイ」は約550種が分類されていますが、小さいことや外見が良く似ている種も多く、まだ十分に解明されていない分野です。
わたしの体から、カメムシの好きなフェロモンが出ているのでしょうか、 「ノコギリカメムシ」 に続き、【ウシカメムシ(牛亀虫)】が、左足のスニーカのつま先にとまりました。
カメムシ目(半翅目)カメムシ科カメムシ亜目に分類され、体長は8~9ミリ、黒褐色と黄褐色の細やかな斑模様が、見とれてしまうほど鮮やかです。
前胸部の両端が顕著に突き出た体形をしており、突出部が牛の角のように見えることが、名称の由来です。
食草は特に「アセビ」を好み、「シキミ」・「フジ」・「サクラ」・「ヒノキ」などに集まりますが、希少種でほとんど見かけないだけに貴重な一枚になりました。
空き地の 「ヒメジョオン」 の花に、豹紋柄の蝶が飛んでいるのを見つけ、さっそく根競べでしたが、花にとまった瞬間を狙って撮影できました。
【ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)】は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ヒョウモン族に分類されていますが、雌雄異体で <メス> の前翅先端部(褄)は黒色で斜めに白色の帯が入ります。
成虫は4月頃から11月頃までの間に4~5回発生しますが、他のヒョウモンチョウ類が年1回だけですので特化しています。
鮮やかで目立つ色合いですが、これは有毒の「カバマダラ」に擬態しているとされていますが、日本では「カバマダラ」は珍しく、元々南方系の本種が、幼虫の食草である「スミレ類」や「パンジー」・「ビオラ」などの園芸植物に紛れ込んで広まったと考えられています。
草むらの上を、フワリフワリと飛んでいる【ヒメウラナミジャノメ】と遭遇しました。
距離がありましたので、近づくまでに逃げられると思い、コンデジでの望遠撮影になりましたが、なんとか表翅の模様が見て取れます。
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科の蝶で、翅の裏面に細かい波形の模様が入り、後翅裏面の 目玉模様(蛇の目) が名称の由来です。
幼虫はイネ科の「ススキ」や「チヂミザサ」などを食草として、越冬形態は幼虫、日本全国に分布しており、春から秋なかば頃までを活動期とし、春型は夏型に比べてやや大きめです。
神戸の本日の天気予報は晴天にもかかわらず、お昼過ぎから大雨で雨宿りをしてしまいました。
少し小ぶりになり、歩き出しましたら、アスファルトの上でひっくり返っていた【クマバチ】と遭遇、死んでいるのかなと観察していましたら、脚をバタバタさせていましたので、表向きにひっくり返してあげました。
突然の大雨で【クマバチ】も逃げようがなく、雨に打たれて飛翔もままならずだったのかもしれません。
なんとか歩き出していましたので、元気に飛びだてよと声をかけ、歩き去りました。
葉に必死にしがみついて、【キイロスズメバチ】が食事中でした。
どうやら、葉についている白い綿のように見える 「エノキワタアブラムシ」 を食べているようです。
スズメバチ科スズメバチ亜科の【キイロスズメバチ】の餌は幅広く、色々な昆虫類を捕獲して巣に持ち帰り、また他のスズメバチ類と同様に、木の樹液や花の蜜も食用にします。
身体全体が橙色の強い黄色で、飛んでいるときは縞模様の蜂というよりは、ほぼ濃い黄色一色の蜂に見え、体長20ミリ強というスズメバチ類の中では小さい働き蜂ですが、攻撃性に関しては荒く、撮影には毎回緊張感が伴います。
< 右上の黒い幼虫は、「ナナホシテントウ」の幼虫です >
1枚目の写真は、 「コバンソウ(小判草)」 の葉にとまっていた<蜂>ですが、偶然にも右上に 「ナナホシテントウ」 の幼虫が飛び込んできました。
黄茶色の体色と長い触角を見て、これは「ヒゲナガハバチ」だとみていたのですが、横から写した写真で同定できなくなりました。
ハチ目(膜翅目)は大きく分けて、<広腰亜目>と<細腰亜目>とに分類されますが、ハバチ類は<広腰亜目>に属し、くびれのない寸胴型の体系をしていますが、本種は明らかに胸部と腹部が細くつながる<細腰亜目>の体形です。
ハチ目は91科198000種の大所帯ですので、手持ちの資料だけでは同定は無理だと諦めました。
ブ~ンと大きな羽音と、黒いずんぐりとした体形が近づきますと、怖い感じがする【クマバチ】ですが、性格は比較的に穏やかです。
体形に似合わず比較的小さな翅で せわしく飛び回り、顔の正面から写す機会はなかなか得られませんが、 「リーガス・ベゴニア」 から顔を出している機会に恵まれました。
<メス>は顔全体が黒く、複眼は切れ長で目の感覚が広く、顎も大きいために顔全体が大きく見えますが、写真は<オス>で複眼は丸く、目と目の間に黄白色の毛が密生、全体に小顔な印象です。
太い<口吻>を生かして花の根元に穴を開け、花粉を食べずに蜜だけを吸い取る<盗蜜>行為を行います。
本州の【クマバチ(=キムネクマバチ)】は、晩春から出現し、「フジ」や 「ニセアカシア」 などの花などによく飛来します。
翅を広げた幅が12センチほどあり、貫禄のある【クロアゲハ(黒揚羽)】です。
チョウ(鱗翅)目アゲハチョウ科アゲハチョウ属の蝶で、名称通り翅の表裏とも黒色で、裏面の後翅外縁には赤斑が並び、日本産の【クロアゲハ】は<尾状突起>を持っています。
<オス>には後翅前部に白い帯がありますが、この白い帯は時間の経過とともに黄味をを帯びてきます。
春型は夏型よりも小型で、赤斑が発達し、色も濃い黒色をしています。
幼虫は 「ナミアゲハ」 とよく似ていますが、身体に 茶褐色の帯 が入りますので、見分けることができます。
蠅のような小さな昆虫が地面にとまったなと近づきましたら、なんと甲虫目コガネムシ科ハナムグリ属の【コアオハナムグリ】が、小石の中に頭を突っ込んで潜り込もうとしていました。
何かあるのかとな不思議に思い掴みますと、頭を内側に丸め込み脚を折り曲げて「擬死体」になり、一度警戒態勢に入りますと5~10分間は動きません。
体長10~15ミリ程度の大きさ、各種の花に頭を突っ込むようにして花粉や蜜を餌としますので(花潜り)が転訛した名称です。
緑色から銅色や赤褐色の体色があり、翅に白点(金点)を散らばらせた模様が入り、身体には産毛状の細い毛を密生させていますので、花粉まみれの姿 が観察できます。
春先のこの時期に出現する成体は、土の中で越冬した幼虫で、秋に新成虫が出現します。
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