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神戸:ファルコンの散歩メモ

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  • ハッシュタグ「#コラム」の検索結果995件

今年の読書(107)『ふりだし』谷津矢車(学研M文庫)

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今年の読書(107)『ふりだし...
サブタイトルには、「馬律流青春雙六(すごろく)」と付いています。

仕官していた藩が取り潰しになり、陸奥の国から江戸に出てきた<夏島丈衛門>17歳は、知り会った<籐七>と取り立て屋をしていましたが、ひょんなことから「馬律流宗家師範」の<たえ>が主宰する「唯力舎」の門弟となります。

<丈衛門>は、馬子が身を守るための「馬律流」使い手<たえ>、算術に長けた<喜助>、天才的なアイデアを生み出す15歳の<冬>、人の嘘を見抜く力を持つ<平三郎>達が、商人に対する経営指南として大店の立て直しの手伝いにかかわるようになっていきます。

武士としての矜持を捨てられない<丈衛門>ですが、様々な難題を解決してゆく4話が納められており、なんとなくシリーズ化されそうな筋立てでした。
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今年の読書(105)『シュラ』沢村鐵(中公文庫)

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今年の読書(105)『シュラ』...
<警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結>シリーズとして、第3巻目の 『ネメシス』 に次ぐ4巻目であり完結篇です。

国際的武器商人の<田中晃司>から、8年前に自分の家族3人を殺害した犯人を訊き出した<一柳>は、復讐のために警察組織から離脱して殺害犯<渡辺弘>を拉致、墨田区内の廃校に監禁し復讐を果たそうとします。

一方、国際的サイバーテロリスト<C>こと15歳の<チャールズ>は、日本の警察組織と手を組み、<佐々木忠輔・安珠>兄妹と共に、<田中>逮捕の包囲網を詰めていきます。

警察内部や公安関係者の中には<田中>のシンパが紛れ込み、総理大臣や警察庁長官までをも巻き込んだ<田中>逮捕劇になりますが、この最終巻で<一柳>と上司たちとの関係、<一柳>と同期のSAT隊員<戸田梓>の隠された過去、<田中>と必要以上に対峙する<チャールズ>との関係が明るみに出て、複雑な人間関係が絡んだ壮大なドラマは、人類の英知に夢を託して終わりをみせます。
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今年の読書(104)『ネメシス』沢村鐵(中公文庫)

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今年の読書(104)『ネメシス...
『フェイスレス』 で始まる<警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結>シリーズとして、  『スカイハイ』 に次ぐ3冊目です。

国際的サイバーテロリスト<C>は、イギリスの少年<チャールズ>だと判明、自ら地球上から抹殺すべき人物を「AAA(トリプルA)」として公表、その一人の中国人の工作者<王超(ワンチェオ)>を巻き起こんだ、超高層ビルの東京ライジングタワー(TRT)での特殊緊急部隊(SAT)との死闘が集結しました。

一連の事件の首謀者<チャールズ>は、東京の都市機能を麻痺させたまま、<小西>刑事を運転手として逃亡、国際的武器商人<田中晃司>を狙うべく彼のビルへ向かいます。

主人公<一柳美結>刑事は、<田中>の保護のために出向き、また(TRT)で活躍した同期の<戸田梓>と相棒の<陣内>のSAT隊員も<田中>警護の特命を受けて<美結>と合流するのですが・・・。

無事に<チャールズ>から<田中>を守った返礼に、<美結>は8年前に起こった家族3人を殺害した犯人<渡辺弘>を教えられ、自ら復讐のため警察手帳を返して姿を消してしまい、次巻に引き継がれています。
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今年の読書(102)『珈琲店タレーランの事件簿4』岡崎琢磨(宝島文庫)

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今年の読書(102)『珈琲店タ...
京都二条通りの片隅にある喫茶店を舞台とした 『珈琲店タレーランの事件簿』 が、今年の2月に4巻目が出ています。

第1巻目の当初は23歳だった主人公のバリスタ<切間美星>も、現在は24歳、あいかわらず常連客としての1歳年下の<アオヤマ>、また先代の店主<藻川又次>老人も脇役としていい味を出しています。

本書は5篇の短篇と、第1巻にまつわるシャム猫<シャルル>にまつわるショート・ショートが収録され、どの短篇もユーモアとウイットの効いた構成で楽しめますし、第2巻目 で登場した二卵性双生児の妹<美空>も、元気に登場してきます。

ブラジルの珈琲にまつわる逸話や、<アオヤマ>のダーツゲームに関する事件など、珈琲の話題だけでなく、博識な著者の筋立てに面白く読み終えれました。
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今年の読書(101)『フォークの先、希望の夜』汀こるもの(講談社文庫)

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今年の読書(101)『フォーク...
なんとも不思議な魅力でもって最後まで読ませる一冊で、一応ミステリーの分野に入るのでしょうか、謎解きの要素を持ちながら全体でみればある種の青春小説、もしくは恋愛小説の要素も含まれているかもしれません。

主人公(?)<浅岡彼方(かなた)>は美術大学に通う2年生で、熱帯魚店「怪魚処 やすもと」でアルバイトをしています。
業界では、熱帯魚好きの「彼が表われると、誰かが死ぬ」という黒服の美少年(アナトス)にまつわる奇妙な噂がありましたが、<彼方>は父親が事故で入院、生活費に支障をきたしているところ、その彼の家から日給5万円で、その少年の屋敷で買われている熱帯魚の世話のアルバイト話しに飛びつきます。

その屋敷には、人前に姿を見せない一卵性双生児の兄<美樹(タナトス)>と弟<立花真樹>、彼のガード役の刑事<高槻彰彦>27歳がいましたが、アルバイトとして屋敷に通い始めると同時に、奇妙な出来事が起こり始めます。

全体を通してアクアリウムや熱帯魚(肺魚)の知識がちりばめられ、一般的によく知られている「アロナワ」をはじめ、<彼方>の飼育している「プロトプテルス・アネクテンス」を初め訊きなれない魚たちが多く登場、面白い世界が展開していました。
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今年の読書(100)『フェイスレス』沢村鐵(中公文庫)

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今年の読書(100)『フェイス...
副題として「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結」と長い名称になっていますが、女性刑事<一柳美結>26歳を主人公とした警察小説です。

東京学際大学の研究室で外国人留学生から評判の悪い<角田>教授が爆殺され、墨田署に捜査本部が設置されました。
研究室助手の<佐々木忠輔>講師は犯人と接触していますが、彼は「相貌失認症」と言う相手の顔を覚えられない先天的な障害を持っていました。

警察学校同期である<吉岡雄馬>は、本庁から捜査本部に組み込まれ、<一柳>と組み捜査を始めますが、第二の事件として<佐々木>の実家が爆破され、<一柳>と高校の同級生である<佐々木>の妹<安珠>の事務所にも爆発物が届けられてきます。

海外留学生絡みの裏情報を訊こうと<吉岡雄馬>は、公安部に所属する兄<龍太>の部署に出向きますが、そこで国際的サイバー犯罪者の<C>の名前が浮かんできます。

主人公<一柳美結>の高校時代に何か事件があることを読者に匂わせながら、ネットを巧みに操る<C>の犯人像に迫りきれないうちに事件は不本意な捜査で終結、首謀者である<C>の正体を求めて次巻に引き継がれます。
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今年の読書(99)『望月青果店』小手鞠るい(中公文庫)

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今年の読書(99)『望月青果店...
主人公<鈴子>は55歳、ニューヨーク州の北部の田舎町で民宿「リトル・アップル」を一歳年下の全盲の夫<誠一郎>と営み、盲導犬<茶々>と暮らしています。

<鈴子>の元に岡山県旭川にある実家から、母親<咲恵>の体調が悪いとの知らせが入り、帰国する準備を済ませているところ大雪で停電、身動きが取れなくなります。

物語は今の<鈴子>と<誠一郎>のアメリカでの幸せな結婚生活を描きながら、子供のころからの<鈴子>と母親<咲恵>との確執を縦糸に、また初恋の相手<隆史>との思い出と約束を横糸として絡め、<鈴子>の歩んできた人生模様を見事に織り上げていきます。

母と娘、結婚と仕事、人間の倖せとは何か、人生とは何かを全7章の構成として、ほんのりとせつなく読者に語りかける一冊でした。
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今年の読書(98)『珈琲店タレーランの事件簿2』岡崎琢磨(宝島社文庫)

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今年の読書(98)『珈琲店タレ...
前作の 『珈琲店タレーランの事件簿』 に続くシリーズ2作目です。

主人公は24歳のバリスタ<切間美星>で、コーヒーミルをカリカリと回しながら事件の概略を訊き、持ち前の名推理で「この謎、たいへんよく挽けました」の決まり文句で解決していきます。

今回は、東京の美術大学の学生である妹<切間美空>が、夏休みを利用して姉が働く京都に観光旅行と称して出向いてきますが、その裏側には<美空>のある計らいがありました。

外見も性格も正反対の<美星>と<美空>ですが、二人の家庭環境と<美星>の心の傷がわかる構成を主軸に据え、ふたりの関係のおもわぬどんでん返しには、著者の企みのうまさに思わず唸ってしまいました。
本書も、「タレーラン」に持ち込まれる日常の謎を解く<美星>の推理が楽しめる一冊でした。
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今年の読書(97)『偽装捜査官』姉小路祐(角川文庫)

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今年の読書(97)『偽装捜査官...
刑事ものは殺人事件の緻密な捜査を描いた捜査一課モノが多いのですが、警察署にはその他の部署も多くあり、<堂場瞬一>の 『犯罪被害者支援課』 や 失踪人に絡む事件を扱う 『警視庁失踪課』シリーズ、<南英男>のお蔵入りの事件を捜査する 『迷宮捜査班』シリーズなど味わい深い小説が出ています。

本書は元劇団員の刑事<七曲風馬>27歳が主人公で、3年の交番勤務から突然<南雲剛太郎>警視正から辞令を受け、都庁の地下に新設された都民相談室に配属されます。
そこには、シングルマザーの室長<浅川嘉代>をはじめ、クセのあるはみ出し刑事3名と警察職員の<鈴音杏理>が受付を担当しています。

相談に来たケアーマネージャの相談話から、高齢者を対象にした投資話の詐欺事件を調べ始める<七曲>ですが、捜査の途中に関係者が自殺や水死体で発見され、偽名が横行する実体のない組織に対して捜査は難航を極めます。

元劇団員という特性を生かし、事件の解決は劇団の協力を得て舞台劇として犯人のトリックを突き止めていきますが、大学の後輩である劇団員の<香野紅見(くみ)>との今後の関係も気になるシリーズ(?)になりそうです。
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今年の読書(96)『七色の毒』中山七里(角川文庫)

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今年の読書(96)『七色の毒』...
<刑事犬養隼人>シリーズの一作目である『切り裂きジャックの告白』は、テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場特別企画」として、俳優<沢村一樹>を<犬養>役として4月18日(土)に放映されています。

本書はシリーズ二冊目に当たり、前作と違いタイトルにある通り「色」にまつわる7つの事件が納められています。

警視庁捜査一課の刑事<犬養>は、どんな女でもだませそうな整った顔をしていますが、逆に女にだまされて取り調べもままならず、周りからは<無駄に男前の犬養>と揶揄されながら、男の嘘は確実に見抜いていきます。

どの短篇も読み手の推理を見事に外し、おもわぬどんでん返しで読者を唸らせる推理を展開、事件を解決する<犬養>の鮮やかなお手並みが満喫できる一冊でした。
#読書 #本 #詩 #エッセイ #コラム

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