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- 今年の読書(102)『珈琲店タレーランの事件簿4』岡崎琢磨(宝島文庫)
京都二条通りの片隅にある喫茶店を舞台とした 『珈琲店タレーランの事件簿』 が、今年の2月に4巻目が出ています。
第1巻目の当初は23歳だった主人公のバリスタ<切間美星>も、現在は24歳、あいかわらず常連客としての1歳年下の<アオヤマ>、また先代の店主<藻川又次>老人も脇役としていい味を出しています。
本書は5篇の短篇と、第1巻にまつわるシャム猫<シャルル>にまつわるショート・ショートが収録され、どの短篇もユーモアとウイットの効いた構成で楽しめますし、第2巻目 で登場した二卵性双生児の妹<美空>も、元気に登場してきます。
ブラジルの珈琲にまつわる逸話や、<アオヤマ>のダーツゲームに関する事件など、珈琲の話題だけでなく、博識な著者の筋立てに面白く読み終えれました。
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