30日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。同日発表の米経済指標が景気の底堅さを示したと受け止められ、株式相場を支えています。一方、午後には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表が控えています。朝方の取引では様子見の雰囲気があり、ダウ平均株価は下落する場面がありました。
7月のADP全米雇用リポートは非農業部門の雇用者数が前月比10万4000人増と、市場予想(6万4000人増)を上回りました。労働市場の堅調さが示されたことも、相場の支えとなっています。
政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は(4.25〜4.5%)のままとなりました。声明文では景気について「堅調」との文言を削り、経済活動が「緩やか」になっていると修正しています。記者会見で<パウエル(FRB)議長>は次回9月会合での金融政策の方針について「何も決定していない」と発言しています。
市場では9月会合での利下げ期待が高まっていました。今後の利下げを示唆する発言が出てこず、株売りにつながり、急落でした。
ダウ平均株価は、前日比171ドル71セント(0.38%)安の4万4461ドル28セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比31.38ポイント(0.15%)高の2万1129.67で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比7.94ポイント (0.12%)安の6362.92で終えています。