「テスラ」7~9月(第3四半期)決算
10月
23日
22日、電気自動車(EV)メーカーの米テスラが発表しました7~9月(第3四半期)決算では、利益がウォール街の予想を下回りました。(EV)販売台数は過去最高を記録したものの、連邦政府の政策転換とコスト上昇が業績を圧迫していることを示唆しています。
発表資料によりますと、7~9月期の調整後利益は1株当たり50セント。市場予想平均値は54セントでした。売上高は(12%増)の281億ドル(約4兆2700億円)で、市場予想を上回りました。営業利益が前年同期比(40%減)の16億2400万ドル(約2400億円)でした。純利益は(37%減)の13億7300万ドル(約2029億円)でした。
テスラは前四半期と同様、世界の貿易や財政政策の変化による事業への影響を「測定するのは難しい」としています。また、「貿易・関税・財政政策の変化による短期的な不確実性」が続いていると警告した一方、ロボティクスなど将来の事業分野への投資を進めていると説明しています。
同社は今月、7~9月期の販売が過去最高となったと発表しています。米国で1台当たり7500ドルの(EV)購入税控除制度が9月末で終了する前に駆け込み需要が高まったことが主力の自動車事業を一時的に押し上げています。
7~9月期は、他の自動車メーカーへの規制クレジット売却収入が4億1700万ドルと、前四半期からわずかに減少でした。<トランプ政権下>での政策変更により、こうしたクレジットの需要は減少しており、テスラは同事業の縮小が見込まれるとしています。
7~9月期の営業費用は(50%)増の34億ドルに急増でした。輸入関税やインフレが続く環境の下、自動車メーカー各社が直面するコスト上昇の深刻さが浮き彫りとなっています。