「1ドル=155円13銭~155円15銭」(12月4日)
12月
4日
4日の東京外国為替市場で、円相場は続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ47銭の円高・ドル安の「1ドル=155円21〜22銭」で推移しています。米雇用情勢の悪化を受けて米連邦準備理事会(FRB)が近く利下げを決めるとの観測が高まりました。日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となりました。
3日発表の11月のADP全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数が市場予想に反して前月から減少でした。同日発表の11月米サプライマネジメント協会(ISM)のサービス業景況感指数は、「雇用」の判断指数が拡大と縮小の分かれ目とされる(50)を下回りました。(FRB)が9〜10日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.25%)の利下げに踏み切ることが確実視されており、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが入りました。
日本時間4日朝、米ブルームバーグ通信は、<トランプ米大統領>らが<ベッセント財務長官>に米国家経済会議(NEC)委員長を兼務させる可能性について協議していると伝えています。(NEC)の<ハセット委員長>が次期(FRB)議長に指名することに備えた措置だといいいます。<ハセット委員長>が(FRB)議長となれば<トランプ米大統領>の意向をくんで利下げを推進するとの思惑がドル売りにつながりました。
円相場は12時半ごろに「1ドル=155円54銭」近辺まで伸び悩んでいます。10時前の中値決済に向けて国内輸入企業などによる実需の円売り・ドル買いが出たとの見方が相場の上値を抑えました。









kito