「1ドル=155円38銭~155円40銭」(12月8日)
12月
8日
8日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日ぶりに反落でした。17時時点では前週末の同時点に比部71銭の円安・ドル高の「1ドル=155円33〜34銭」で推移しています。米経済指標の底堅さを背景に米長期金利が上昇したことが円売り・ドル買いを促しました。
前週末5日に発表されました12月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値は市場予想を上回って改善でした。米景気の強さが意識されて5日の米長期金利は(4.13%)に上昇して取引を終えています。日本時間8日の取引でも前週末から米長期金利が一段と上昇する場面があり、ドルを買う動きが強まりました。
国内の景気下振れで日銀の利上げペースが鈍化するとの思惑も円売り・ドル買いにつながりました。内閣府が8日発表しました2025年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率(2.3%減)と速報値(1.8%減)から下方修正され、市場予想(2.0%減)も下回りました。円相場は17時すぎに一時「1ドル=155円37銭」近辺まで下落でした。
もっとも、来年以降も日米の政策金利差は縮小していくとの見方は根強く、市場では日銀が18〜19日に開く金融政策決定会合で政策金利を(0.75%)に引き上げるのが有力視されています。一方で米連邦準備理事会(FRB)は9〜10日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.25%)の利下げを決めるとの予想が強く、こうした見方が円相場を支え、「1ドル=154円91銭」近辺まで下げ幅を縮める場面もありました。









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