12月
5日,
2021年
「リーダーシップ」というものを思う時(5)「マイチームのスローガンを決める」
不定期ですが、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というタイトルで綴っています。
今日のテーマは
「マイチームのスローガンを決める」
先日もこのブログでお伝えしましたが、私はこれまで、それ程「リーダーシップ」ということを意識をせずに仕事をしてきました。
しかし、改めて30年余りの会社勤務時代を振り返ると、自分のチームを纏めるために色々なことをやって来た、と感じます。
その一つが、この自分の部署の
「スローガン」を決める
ということです。
もっとも印象に残っているのが、私が最後の職場となった米国系企業で、財務経理部門を率いていた頃のことです。
当時、遅ればせながら日本法人だけではなく、世界中のシステムを統合型システム(ERP)に入れ替えることになりました。
これはもちろん、経理業務の効率化・省力化を推進することになり、会社全体としてはもちろん望ましいことです。
しかし、一人一人の経理パーソンにとっては、大きな「環境変化」です。端的に表現すると
「自分の仕事が無くなるかも?!」
そこで私はその時、こんなスローガンを掲げました。
「Be professional!(経理のプロになろう!)」
そう伝えた時、私の部署の課員が私に返してくれた「ぽかん」とした表情を思い出しました。
そうですよね、いきなり「プロになれ!」と言われても.....
もちろん一朝一夕に「プロ」に成れるわけでない。そもそも「プロフェッショナル」とは何か?の定義付けだって必要。そして、どういう専門知識が必要で、望ましい行動様式は何か?などなど。
しかし、何か共有できる大きな方向性を定めて、皆でそれに向かって走り出す。少しくらい粗削りでも、ざっくりしていても良い。
「チームを動かすような、何かをぶち上げること」
リーダーには、こんな心意気も必要な気がします。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
12月
4日,
2021年
「リーダーシップ」というものを思う時(4)「あの時、この言葉が欲しかった!」
不定期ですが、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というタイトルで綴っています。
今日のテーマは
「あの時、この言葉が欲しかった!」
リーダーシップというものを最近、再度考えなおしていて、ふと目の前の本棚に視線を投げました。そこは文字通り「積読」の山。そこになぜか、浮き出るように見えるタイトルの本が。
コリン・パウエル著「リーダーを目指す人の心得」
黒人として初めて、米国陸軍で四つ星の大将まで上り詰めた人物。至上最年少で統合参謀本部長に就任、その後は国務長官を務めた
「リーダーの中のリーダー」
この本を読まずにリーダーシップは語れない。
この著書の最初に「コリン・パウエルのルール(自戒13ヵ条)」が掲載されています。
その第一条を見た時に私は、頭を殴られたような衝撃を感じました。それは、
「なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ」
(原文:It ain't as bad as you think. It will look better in the morning.)
外資系企業の財務経理部門で仕事をしていた時、何度も「追いつめられる」心境になった経験を思い出しました。そして、
「なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ」
と言葉をかけてもらったら、さぞ心が穏やかになったでしょうか!
そして少しは冷静な判断や行動、指示が出来たのではないかな?
それが一時的であろうと、気休めかも知れないけれど、この言葉でいくばくかは「救われる」気持ちになったことでしょう。
そして更に、リーダーシップという観点では、こういう言葉を自分の周りの部下たちに掛けてあげることが出来ていたら...
自分だけではなく、私の周りの部下たちも「追い詰められる」心境は、全く同じだったはずです。
ここが踏ん張りどころ。毎日の業務で我々は、出来ること・やるべきことはやってきているのだ。だから必要以上に物事を悪く考えるのは止めよう。明日になれば、状況は好転しているはずだ。
自分の事ばかりで、周りの部下たちのことが目線に入っていなかったです。今思うと自分の至らなさが強く思い出されました。
自分自身にも、もちろん周りの人たちにも
「あの時、この言葉が欲しかった!」
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
12月
3日,
2021年
「リーダーシップ」というものを思う時(3)「決断することもリーダーシップ!」
不定期ですが、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というタイトルで綴っています。
今日のテーマは
「決断することもリーダーシップ!」
プロコーチとして活動を始めて7年、独立して今年が3年目。私のクライアントは社長・経営者、管理職、そして起業家の方々です。そして、プロコーチとして独立を検討しているコーチの方も多いです。
そういう方々とお話をしていて思うことは「決断する」ということの重要性です。
社長・経営者や管理職の方々は毎日、毎時?決断を迫られている。「決断する」ことが仕事のように感じます。
実際に私のサラリーマン時代を振り返ると、将に「いつも決断を迫られている」、そして「今すぐに!」でした。
一方「決断する」という行為は、経営者や起業家だけに限定された行為ではありません。誰でもしていることです。例えば、
- 今日は、どんな服装で出かけようか?
- お昼ご飯は何を食べようか、カレーライスかな、それともラーメンかな?
しかし、経営者・社長や管理職、起業家の方々の「決断」というものは、服装や食事メニューの選択とは大きく異なります。なぜなら、
「周りの人への影響がある」
からです。
つまり、決断された内容に周りの人が巻き込まれる。
従って私は、ここにも一種の「リーダーシップ」が発揮されている、と強く感じるのです。
皆さんも企業や組織内での会合などで
「決めない会議」
に参加した経験をきっとお持ちだと思います。
会議には色々な目的のものがあるので、いつもいつも「決める」場面がある訳ではありません。しかし、会議中に賛否両論が交わされ、論が尽くされた挙句に
「もう少し、調査してから決めよう」
と明らかに決断を、先送りしているトップの発言。
実は、決断が正しいのかどうかは、誰も分からないのです。VUCAの時代と言われ、将来は何が起こるか、明日でさえ経営環境がどうなっているかなど、誰も分からない。
従って100%正解の決断は出来ない。つまり周りの人は、100%の正解を求めている訳ではないと思います。むしろ、
「とにかくやってみよう!」
というトップの言葉、即ち決断を待っているのです。
「覚悟」と言っても良いかも知れません。
覚悟と言っても、必要以上に固いものを示している訳ではないと思います。柔軟性を持った決断・覚悟もあり得ます。
間違っていたら軌道修正をすれば良い。軌道修正する道筋を事前に検討しておくも良い。しかし、今ここで「ゴーサイン」が欲しい。
そんな経営者の言葉に周りの人間は、うなづき、腹落ちし、ぐっと力を入れて前進出来る。
こんな経営者・起業家を私自身は目指したいですし、このような社長をコーチしたいですね!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
12月
2日,
2021年
「リーダーシップ」というものを思う時(2)「私が描くリーダーシップ像」
昨日からの新しいシリーズ、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というテーマで綴っています。
これまでの人生を振り返って「リーダーシップ」というものを意識したことは、正直言って、余り無かったように思います。しかし、
「ここで自分が今、旗振りをしたほうが良いかな?」
「自分から積極的に、意思表明をしないと話が前に進まない!」
と感じることは多くあったように思います。
下世話な話では、チーム活動終了後の帰り道。今ここで
「せっかくだから、これから飲みに行こうよ!」
という声掛けもあります。
結成後に初めて会うプロジェクト・メンバーを飲み会に誘うことが、リーダーシップとどう関係があるのか?というご指摘もあるかと思います。
しかし私の中では、この一言も立派なリーダーシップだ、と感じています。
実はこういう私の言葉がけで、その後メンバーの結びつきが強くなって、プロジェクトや協業がスムーズになった経験が多いからです。
私の中ではリーダーシップを、こんなイメージで描いています。
- チームやグループの方向性を示すこと
- チームやグループのメンバーの行動を促すこと
- 長期的・重要性の観点で意思決定をすること
- 何かが行き詰まっている時、ブロックを外してとにかくやってみようと促すこと
- メンバー間のコンフリクトを解消し、協業する環境を作ること
皆さんはリーダーシップについて、どんなイメージを持っていますでしょうか?
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
12月
1日,
2021年
「リーダーシップ」というものを思う時(1)
今日は日頃、思うところを少しずつ呟いて行こうとペン、ではなくてブログを開けてみました。テーマは、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
私はふとした時に、
「リーダーシップ」って何だ?
と思うことがあります。
経営者とコーチング・セッションをしている時。属している団体やグループで、企画がなかなか前進しない時。
家族旅行を計画している時、家族もメンバー間で日程や行先がなかなか決まらない時。経営コンサルティングを提供しているお客様へ提案を検討している時、などなど。
リーダーシップに関しては書籍はセミナーなど、様々なところで議論され、解釈され、実践されています。
学術(アカデミック)的な観点はもちろん、たたき上げの経営者による「実践編」のようなものもあります。
私の30年以上の長きに渡る会社勤務、プロコーチとして様々なクライアントとの出会い。自分の起業家として経験。そして一方、個人的には三人兄弟に長男として、また3人と子供の父として、様々な場面において
「リーダーシップ」って何だろう?
と思うのです。
そんなモヤモヤや、はっとするような出来事を少しずつ呟いて行こうというのが、今回のシリーズです。
特段、結論めいたことは書かないし、書けないと思いますが、皆様自身が「リーダーシップ」を考えるきっかけになれば嬉しいです。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
11月
30日,
2021年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day5)「組織の使命に信念を持つ」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
今日から不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part1
第2章「新しい社会の主役は誰か」
【前例のない組織社会】
(1)今日の組織社会には前例が無い。組織社会を構成する組織のそれぞれが、単一の目的のために設計され、高度に専門的な道具を使って成果を上げるという点で、歴史上のいかなる社会とも異なる。
(2)そして、それらの組織が、知識を知識に適用することによって成果を上げるという点でも、歴史上のいかなる社会とも異なる。
(3)また、構造においても例がない。例えば継続と安定を求めるコミュニティのニーズと、イノベーターとして不安定要因たらざるを得ない組織のニーズとの間の緊張関係がある。
(4)また組織社会の基盤たる知識そのものに関わる問題がある。最も容易ならざる最大の問題は、社会の多元化に伴う問題である。
【組織の使命に信念を持つ】
(1)企業、大学、病院、ボーイスカウトのいずれを問わず組織に働く者は、優れた仕事を行うために、自らの組織の使命が社会において重要な使命であり、他のあらゆるものの基盤であるとの信念を持たなければならない。
(2)この信念が無ければ、いかなる組織といえども、自信と誇りを失い、成果をあげる能力を失う。
(3)社会の多元性は、単一目的の専門化した無数の組織が機能することによって、初めて可能となる。それらの組織は、専門化した独立の存在として、社会やコミュニティの全体についてではなく、狭い範囲の使命、ビジョン、価値観を持つとき、初めて大きな成果を上げる。
(4)従って我々は昔からの問題、しかも一度も解決されたことのない問題に還る。すなわち、多元社会に関わる問題、
①誰が共同の利益の面倒を見るか
②誰が共同の利益を規定するか
③誰が多元社会の諸々の組織間でしばしば対立関係に陥る目的や価値のバランスを図るか
④誰がトレードオフに関わる意思決定を行い、何を以ってそれらの意思決定の基準とするか
という問題である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
11月
29日,
2021年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day4)「知識労働者と組織の関係」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
今日から不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part1
第2章「新しい社会の主役は誰か」
【知識労働者は組織に依存しない】
(1)あらゆる組織が「人が宝」と言う。ところが、それを行動で示している組織はほとんどない。本気でそう考えている組織はさらにない。
(2)しかし事実上、既に組織は製品やサービスと同じように、あるいはそれ以上に、組織への勧誘についてのマーケティングを行わなければならなくなっている。組織は人を惹き付け、引き止められなければならない。
(3)知識労働者と組織の関係は、まったく新しいものである。
(4)知識労働者と組織の関係は、ボランティアとNPOの関係と同じように全く新しい状況である。彼らも組織があって初めて働くことが出来る。従って組織に依存している。
しかし同時に、彼らは生産手段すなわち知識を所有する。この点においては独立した存在であり、高度の流動性を持つ。
(5)知識労働者も生産の道具を必要とする。(中略)しかし、工場で機械を使って働くブルーカラーと違って、知識労働者は仕事の行い方は機械に指示されない。
つまり知識労働者は事実上、監督されえない存在である。
(6)組織と知識労働者は互いを必要とする。この新しい関係、現代社会における新たな緊張関係の存在は、もはや忠誠心は報酬だけでは得られないことを意味する。
組織は知識労働者に対し、その知識を生かすための最高の機会を提供することによって、初めて彼らを獲得できる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
11月
28日,
2021年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day3)「組織の使命と果たすべき責任」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
今日から不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part1
第2章「新しい社会の主役は誰か」
【迅速な意思決定必要なもの】
(1)組織は、変化に対応するために高度に分権化する必要がある。なぜならば、意思決定を迅速に行わなければならないからである。
(2)あらゆる組織が、いかにコミュニティに根を下ろし、コミュニティから愛されていようと、人口構造や技術や知識の変化によって成果を上げるための条件が変われば、自らを閉鎖できなければならない。
(3)組織には破壊的な側面がある。コミュニティに根付かなければならないが、コミュニティの一部になり切ることは出来ない。組織自体はコミュニティに埋没することを許されない。組織はコミュニティを超越する。
(4)組織の価値観さえ、組織の機能によって決まる。
(5)組織が最高の仕事をするためには、そこに働く者が、自らの組織が行っていることが社会にとって不可欠の貢献であることを信念としていなければならない。
【組織が果たすべき責任】
(1)組織社会では、組織の社会的責任が問題となる。
(2)組織が業績を上げられないことは、社会的に無責任である。資本のコストに見合うだけの利益を上げられない企業は、社会的に無責任である。社会の資源を浪費しているだけである。
(3)組織は成果を上げなければならない。
(4)組織は、従業員、環境、顧客、その他何者に対してであれ、自らが与える影響について間違いなく責任がある。これが組織の社会的責任の原則である。
【明確な使命が成果を生む】
(1)組織は社会やコミュニティや家族と異なり、目的に従って設計され、規定される。
(2)組織は一つの目的に集中して、初めて大きな成果をあげる。目的の多様化、分散は、企業、労組、学校、病院、教会のいずれを問わず、成果をあげるための能力を破壊する。
(3)明確な使命がなければ、ただちに組織は組織としての価値と信頼を失う。
(4)社会やコミュニティは多元的な存在である。それは一人一人の人間にとっての環境である。これに対し、組織は道具である。
(5)他の道具と同じように組織もまた、専門化することによって目的遂行の能力を高める。しかも組織は限定された知識をもつ専門家によって構成される。従って、組織の使命は明確であることが不可欠である。そして組織の使命は一つでなければならない。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
11月
27日,
2021年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day2)「知識社会における組織の創造的破壊」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
今日から不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part1
第2章「新しい社会の主役は誰か」
【組織社会が直面する問題】
(1)知識社会では、専門知識が、一人一人の人間の、そして社会活動の中心的な資源となる。
(2)個々の専門知識はそれだけでは何も生まれない。他の専門知識と結合して、初めて生産的な存在となる。知識社会が組織社会となるのはそのためである。
(3)われわれは、組織社会がいかなる緊張と課題に直面するかをすでに知っている。
(4)安定を求めるコミュニティと変化を求める組織の間の緊張であり、個人と組織の間の緊張である。
(5)あるいは、自律を求める組織のニーズと共同の利益を求める社会のニーズとの間の緊張である。
【組織は創造的破壊のためにある】
(1)社会、コミュニティ、家族はいずれも安定要因である。(中略)これに対して、組織は不安定要因である。組織はイノベーションをもたらすべく組織される。
(2)イノベーションとは、オーストリア生まれのアメリカの経済学者ジョゼフ・シュンペーターが言ったように創造的破壊である。
(3)組織は、製品、サービス、プロセス、技能、人間関係、社会関係、さらには組織自らについてさえ、確立されたもの、習慣化されたもの、馴染みのもの、心地よいものを体系的に廃棄する仕組みをもたなければならない。要するに組織は、絶えざる変化を求めて組織されなければならない。
(4)新しい組織社会では、知識を有するあらゆる者が、4、5年おきに新しい知識を強いれなければならない。
(5)新しい知識を生み、古い知識を陳腐化させるものは、科学や技術とは限らない。社会的イノベーションも同じように重要な役割を果たす。
(6)知識社会が、知識労働者に対し、体系的な学習を一生のプロセスにすることを要求する。
【変化のための仕組みをもつ】
(1)あらゆる組織が、変化のためのマネジメントを自らの構造に組み込むことを要求する。これはあらゆる組織が、自ら行っていることの全てを体系的に廃棄できなければならないことを意味する。
(2)数年ごとに、あらゆるプロセス、製品、手続き、方針について、「もしこれを行っていなかったとして、今分かっていることを全て知りつつ、なおかつ、、これを始めるか」を問わなければならない。
(3)組織は新しいものの創造に専念しなければならない。
(4)具体的には、あらゆる組織が三つの体系的な活動に取り組む必要がある。
①組織は、その行う全てについて、絶えざる改善、日本で言うカイゼンを行う必要がある。改善の目的は、製品やサービスを改良し、2、3年後には全く新しい製品やサービスにしてしまうこと。
②知識の開発、即ちすでに成功しているものについて、さらに新しい応用法を開発する必要がある。
③組織は、イノベーションの方法を学ぶ必要がある。さらに、イノベーションは体系的なプロセスとして組織化することが出来るし、まさにそのように組織化しなければならない。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
11月
26日,
2021年
ふと振り向けば、そこは「密」?!
このブログで何回がお伝えしております「駅ウォーキング」。
「駅ウオーキング」とは、今年から始めた妻とのouting!東京近郊の駅を起点に、周辺をウォーキングする企画です。
そして今日訪れたのは
「神宮外苑」
1964年の東京オリンピック、そして2020 Tokyo Olympics(実際の開催は2021年)で、一世を風靡した「国立競技場」を見てきました。
空には雲一つなく晴天に恵まれ、かつ、暖かい金曜日。今日を逃しては訪れる機会は無い!
と、勇んで出かけました。
そして、今日の一番のハイライトは
「密」
???
はい!
国立競技場からぐるっと歩いて「神宮外苑イチョウ並木」に向かいましたが、色づいたイチョウよりも目を引いたのは
「人込み」
自分たちを棚に上げて言うのは失礼ですが
「考えることは皆、同じなんだな!」
しかし、本当に綺麗でした、イチョウ並木!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお