12月
8日,
2021年
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day8)「知識労働者は教える時に最も学ぶ」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
今日から不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part2:働くことの意味が変わった
第1章「生産性をいかにして高めるか」
【仕事のプロセスを分析する】
(1)知識労働の生産性を上げるには、目的の定義、目的への集中、仕事の分類という3つの他にもすべきことがある。
(2)成果が主として質を意味する仕事については「何が役に立つのか」を問う。
(3)成果が質と量の両方を意味する仕事については、「何が役に立つか」を問うと同時に、仕事のプロセスを一つ一つ分析することが重要である。
(4)作業的な知識労働については、仕事の質の水準を定め、それを仕事のプロセスに組み込むことが必要である。
(5)上記によって知識労働の生産性は向上させることができる。ただし、3年か5年おきに繰り返し見直す必要がある。
(6)また、知識労働者自身がパートナーとなって、生産性の向上に取り組むことが条件となる。
(7)働く人たち自身の知識が生産性、品質、成果を向上させる原点である。
【教える時にもっとも学ぶ】
(1)知識労働の生産性向上には、継続学習が不可欠である。学習に終わりはない。
(2)知識労働者は自らが教える時にもっとも良く学ぶ。
(3)花形セールスマンの生産性をさらに向上させる最良の方法は、セールスマン大会で成功の秘訣を語らせることである。
(4)情報化時代にあっては、いかなる組織も学ぶ組織にならなければならない。しかしそれは同時に、教える組織にもならなければならない。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお