木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day5)「良い会社とは」

挑戦 挑戦
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き、木村勝男氏の著書

「放牧経営」

を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。

この本のテーマを一言で表現すると

「いかに経営社員を育てるか?」

経営社員?

はい!

- 木村氏が考える「経営社員」とは? 
- そのような社員を育てる仕組みとは?

これらを読み解きながら進めて行きます。


第2章「経営社員とは何か」

章立て
1.経営者の覚悟(今日)
2.経営社員に必要な五つの基礎力
3.売れる社員を作る
4.学習する組織


「経営者の覚悟」

章立て
1.経営者の心構え
2.仕事を通して社員を成長させる
3.良い会社とは


1.経営者の心構え

(1)経営社員は経営者の代わりが務まるレベル。そのようなレベルの社員が育つ「場」は、生半可な意識では作れない。

(2)経営者が「何としても、うちの社員を成長させるぞ」という心構えが必要。


2.仕事を通して社員を成長させる

(1)自分勝手な経営というのは、社員の人生を考えない経営。

(2)一番問題なのは、仕事を通じて成長できないこと。

(3)成長の機会を提供するということは、社員が能動的に挑戦する機会を提供すること。


3.良い会社とは

(1)企業は「社会人学校」。

(2)経営者はその校長で、社員は生徒。

(3)良い会社とは、挑戦と失敗を通して社員が成長できる会社です。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day4)「儲かる仕組みを考える」

儲かる「仕組み」「仕掛け」を考... 儲かる「仕組み」「仕掛け」を考える
木村勝男著「放牧経営」を読み進...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き、木村勝男氏の著書

「放牧経営」

を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。

この本のテーマを一言で表現すると

「いかに経営社員を育てるか?」

経営社員?

はい!

- 木村氏が考える「経営社員」とは? 
- そのような社員を育てる仕組みとは?

これらを読み解きながら進めて行きます。


第1章「あなたには経営者の資格がありますか」

章立て
1.社内に経営者を作る(完了)
2.社員には「稼ぎ方」を教える(完了)
3.「儲かる仕組み」を創る(本日)


『「儲かる仕組み」を創る』

章立て
1.目標と目的
2.「仕事」というものをどう捉えるか?(社員目線と経営者目線)
3.考え方の差が会社を伸ばす


1.目標と目的

(1)世の中で今、目標達成能力の高い人材が求められている。

(2)目標設定は、誰が、何を、いつ迄に、など「5W1H」を明確にすることが大事。

(3)しかし目標設定をする前に、もっと重要なことがある。何のためにという「目的」が必要。経営社員には目標設定の前に、必ず目的を考えてもらう。

(4)経営者は「会社が存在する理由」と「働く目的」を、社員に明確に伝えなければならない。


2.「仕事」というものをどう捉えるか?(社員目線と経営者目線)

(1)社員目線では、従業員ではなく「主業員」という発想が必要。

①仕事は給料を得るためだけではなく、自己成長が得られるものと捉える。

②「能動的」に仕事をすると課題が見えてくる。逆に言うと課題が見えてくるのは、自分が能動的になっている証拠。

③「従業員」は業務に従う人。「主業員」は自らの意思や自律性・能動的に業務に携わる人。

④能動的になると「学び」大きくなる。だから成長する。


(2)経営者目線では、人件費は「投資」、という発想が必要。

①人件費は、その人が価値を会社にもたらすために必要な投資と捉える。

②人件費には給料だけではなく、教育投資も必要。

③生産性、特に「知的生産性」を高めるための投資が必要。知的生産性を向上させることは即ち、「儲かる仕組み」を考えること。


3.考え方の差が会社を伸ばす

(1)小さな会社でも利益は出せる。必ずしも大きな会社が強いとは言えない。

(2)企業の生産性は「知的生産性」が生み出す。小さな会社だが、知的生産性を最大限に活用して大きな仕事は出来る。

(3)経営者の仕事は「経営のアイディア」を生み出し、利益を出すこと。

(4)そのためにはBS(貸借対照表)上の指標から会社の姿を描く。これが長期的に全体最適な経営を求める考え方である。

(5)つまりPL(損益計算書)を下の方、即ち純利益額を出発点にして、必要な売上をはじき出す、という発想が有益。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day3)「稼ぐ人財を育てる」

稼ぐ「人財」とは? 稼ぐ「人財」とは?
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日から木村勝男氏の著書

「放牧経営」

を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。

この本のテーマを一言で表現すると

「いかに経営社員を育てるか?」

経営社員?

はい!

- 木村氏が考える「経営社員」とは? 
- そのような社員を育てる仕組みとは?

これらを読み解きながら進めて行きます。


第1章「あなたには経営者の資格がありますか」

章立て
1.社内に経営者を作る(完了)
2.社員には「稼ぎ方」を教える(本日)
3.「儲かる仕組み」を創る


『社員には「稼ぎ方」を教える』

章立て
1.稼ぐ「人財」とは?
2.右腕より「分身」をつくる
3.「裸の王様」経営になっていないか?


1.稼ぐ「人財」とは?

(1)経営資源の一つである「ヒト」。人材を「人財」に育てたい。

(2)人財とは、経営者の視点で、会社の全体最適を考えられる「経営社員」のこと。

(3)経営社員は経営者の一員、結果責任が伴う。

(4)具体的な結果とは、一千万円の給料を取れること。これは会社に三千万円の粗利をもたらすレベルに相当する。


2.右腕より「分身」をつくる

(1)経営者は社内に、自分と同じ「頭」を持った「分身」を作るつもりで人財育成をすること。

(2)現場で起きている変化に対応した、意思決定が出来る社員が必要である。

(3)経営社員のもう一つの役割は、経営者に提案するということ。

経営者の観点で会社の状況を見て、どう改善すべきか、どのような事業を展開すべきかを考え提案する。


3.「裸の王様」経営になっていないか?

(1)社員は社長の使用人ではない。そういう目で見ていると社員は、社長の顔色を見て仕事をするようになる。

(2)社員は「経営のパートナー」である。

(3)経営のパートナーであれば、業績や課題など会社の全てを包み隠さず伝える。意見を尊重して、批判も受け入れる。成果も配分する。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day2)「『経営社員』とは?」

自律的であれ! 自律的であれ!
木村勝男著「放牧経営」を読み進...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日から木村勝男氏の著書

「放牧経営」

を読み進めていきます。読み進めて行きながら私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。

この本のテーマを一言で表現すると

「いかに経営社員を育てるか?」

経営社員?

はい!

- 木村氏が考える「経営社員」とは? 
- そのような社員を育てる仕組みとは?

これらを読み解きながら進めて行きます。


第1章「あなたには経営者の資格がありますか」

章立て
1.社内に経営者を作る(本日)
2.社員には「稼ぎ方」を教える
3.「儲かる仕組み」を創る


「社内に経営者を作る」

(1)社員は経営者の鑑

①社員を嘆いたり、批判する前に経営者はまず自分自身を振り返ることが必要である。

②経営者自身が「自律心」を持って経営をしているか?出来ない理由を探してきて、仕方が無い、と諦めていないか?

③一方、経営者だけが頑張っても会社の成長は無い。経営者の器以上には成長出来ない。


(2)変化は現場で起きている

①グローバル化・IT化・サービス経済化など、世の中は刻一刻と変化している。

②決められたことを「真面目に」やっているだけではダメだ!「変化対応力」が必要である。


(3)経営者視点の社員「経営社員」を作る

①「経営社員」とは、経営者視点を持った社員、つまり、会社全体の損益やバランスを考え、会社の理念・ビジョンに沿った判断が出来る社員である。

②現場で起きている変化を把握した上で、「自分が経営者ならこうする」という発想や判断基準を持つ。

③このような経営社員が増えれば、細かな指示やマニュアルは不要になる。不測の事態が起きても社員が自律的に判断して、速やかに対応が出来るようになる。



ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day1)

木村勝男著「放牧経営」を読み進...
放牧経営? 放牧経営?
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日から再び、別の書籍による

「好みを本を読み進めながら」シリーズ

をスタートします。

このシリーズは、ある著書を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分をブログに書き留めていく、というものです。


今回採り上げる書籍は

「放牧経営」

です。

アーバンベネフィット株式会社 取締役会長である木村勝男氏による異色の本。

副題に

「御社の社員が思うように育たない理由」

とあります。

タイトルにそそられますね!

でも、そもそもどうしてこの本なのか?

実は、私がお世話になっている顧問先の会社の社長さんが、この本を参考に会社運営をしている、とのこと。その社長さんから勧められた、という経緯です。

会社経営に放牧?

楽しみですね!

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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そろそろ「家族旅行」の予定を立てても大丈夫かな???

しまなみ海道! しまなみ海道!
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今朝のニュースで採り上げられていた

「リベンジ消費」

昨日、東京都心の百貨店には多くのお客さんで賑わっていたようです。

私も私の妻も旅行好き。

早速旅行の計画を立てようということになっています。

コロナ明けということもありますが、一方、他に大きな理由があるんです。

子供たちも少しずつ、そして着実に大きくなり、もうこのタイミングが最後かも?

という寂しさも大きく手伝っています。

正直言えば、コロナも完全に収まっているとは言えず、12月には第六波?が来て、旅行なんてあり得ない、という状況になってしまうかも。

しかし一縷の望みを託して、来年2022年の2月くらいには暖かい場所へ家族4人で旅行!

そんなウキウキ・わくわくの計画を模索しています。

さて、どこに行こうか? 九州は数年前に家族で訪れているので、今回は四国かな?

これから具体化して参ります!

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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実家の両親に会って来ました!

家族5人で水入らず! 家族5人で水入らず!
気が付くと太陽が西に! 気が付くと太陽が西に!
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

コロナが少し収まりつつあることもあって、実家の両親に会って来ました。

今回が本当に久しぶりだったのは、私の兄弟3人全員が実家に一堂に会したこと。

私にはすぐ下に弟、そしてその下に妹がいます。既にそれぞれが独立し、子供たち(両親にとっては孫たち)がいて、実家から離れて生活をしています。

関東圏に住んでいるので実家を訪れることは物理的には難しいことはありません。

しかし、昨今はコロナの感染リスクがあって、各人がバラバラと両親に会いにくることはあっても、我々子供3人が一度に訪問するのを回避しておりました。

つまり、昔(?)の家族5人が子供の頃を過ごした家に集まって、両親と会って話をするということになったのです。

目的は今年米寿を迎えた父の話を聞くこと。

本来であれば今年、孫も含めた拡大家族でお祝いをしていたはずですが、コロナ下では儘ならず、来年に延期。

しかし88歳、元気な父ですが、いつ何が起きてもおかしくないと私は内心、ニュースで知る有名人の訃報にドキッとしています。

そして先日は、台所で転んで頭に7針縫う大怪我をした父。

しかし主役の父というよりも、一番喜んでいたのは母!

久しぶりに旧?家族5人、子供たちと会ってさぞ楽しかったのでしょう。昔話を何度も何度も!

話があっちこっちに飛んで、戻っての連続。

やっと来年の5月に「米寿」の祝賀パーティーすることを決めて、散会しました。

あっという間に、太陽が西の空に沈んでいました!

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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三鷹まちゼミで「コーチング・セッション体験ゼミ」を開催しました!

三鷹まちゼミで「コーチング・セ...
三鷹まちゼミで「コーチング・セ...
三鷹まちゼミで「コーチング・セ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日は三鷹「まちゼミ」の日。

え、まちゼミ??

はい!

私の住む東京都三鷹市では「まちゼミ」という商店街活性化のイベントが開催されます。

地元の商工会が主催のイベントですが、商店主が「講師」となって、自店を宣伝する催しもの。

例えば、お茶屋さんなら店主が自分のお店を会場にして、お茶の淹れ方を指南する。

また靴屋さんなら、靴の選び方やシューフィッターの使い方を教える。

私は商店街にお店を持っている訳ではありませんが、折角なので

「コーチング」を広める活動をしております。

具体的にはコーチングとは何か?の説明に加えて

「コーチング・デモ・セッション」

を見てもらうこと。

実は、プロコーチとしてもドキドキです。

なぜなら、何が飛び出すか変わらないから。

始めのお客様に、その場でテーマを決めてもらってパーソナルセッションを提供する。

まさに

「筋書きのないドラマ」

しかし、今日の参加者には喜んでもらえて、本当に良かった!

「色々な質問をして頂いて、気付きがありました」
「そういう切り口があるとは、今まで気付きませんでした」
「こういうセッションが、必要ですね」

ポジティブな感想がお聞きできて良かった!

三鷹まちゼミは11月末まで続きます。

興味がある方は是非、ご参加ください。
参加は無料です!

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお



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会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day14)「課題達成に数字を活かす」

コストとリターンのバランス? コストとリターンのバランス?
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き、私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、異なる視点や考え方をお伝えして行きます。

全体は、下記のような流れで書き綴っています。

全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割(完了)
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」(完了)
第三部:財務経理部門をどう活用するか(本日)

そして今日はとうとう最終章の第三部、

第三部:財務経理部門をどう活用するか


これまでは財務経理部門の内部に視点でしたが、今日からは

「外部からの視点」で

色々と思うことを綴って行きます。


章立て
1.会社・事業の「定期健診・健康診断」としての活用(完了)
2.課題達成のための「数字・データ」の活用(本日)
3.中長期や将来の姿を「数字」で描く


『課題達成のための「数字・データ」の活用』

今日の章立て
1.「会社数字」を活用する
2.具体的にどんな会社数字を使うのか
3.数字を使うことの効果と制約


1.「会社数字」を活用する

(1)社内では「プロジェクト」と称して、いわゆる小集団活動が盛んに行われます。

自部署の課題を解決するためのプロジェクトもあり、また部署横断的なものもあります。また、社長直轄の全社プロジェクトという、社運を賭けるような大きなプロジェクトもあるかと想像されます。

(2)プロジェクトには「プロジェクト・リーダー」という旗振り役がいます。全体のスケジュール管理から、参加メンバーの人選や役割分担をします。

財務経理パーソンを、このプロジェクト・リーダーの「参謀役」として活用して欲しいです。

(3)なぜなら、財務経理パーソンは会社内の様々な数字やデータに精通しているからです。

数字と言っても単に金額的数字だけではありません。人数や面積、時間などなど、数字で表現できるものに関して財務経理パーソンは基本的に明るいと思います。

(4)また、そもそもの話ですが、そのプロジェクトの成果とは何か、そしてそれが金額的にどのくらいの規模の話なのか?

それを数字を使って全体像を表現し、進捗度をモニターしていく。こんな役割を担う役として活用できると思います。


2.具体的にどんな会社数字を使うのか

(1)上記、プロジェクト管理に会社数字を具体的にどのように使うのか?もう少し細かく見て行きましょう。

(2)例1:ITシステムの導入

①「なぜITシステムを導入するのか?」「システム導入のメリットは?」

当たり前の問いかけではありますが、実は明確に答えを持たずに進められることも多い気がします。

システム導入する経済的便益(リターン)があることは、導入を推進する原動力であるはずです。

②経済的メリットとして想定されるのは、現状に比べて作業工数が下がる(コスト削減)、現行システムに比べて維持コストが下がる(コスト削減)、製造開始から製品完成までに期間や客先納期が下がる(売り上げ増に貢献)などがあります。

③もちろん、システム導入をしなかった時に掛かるコストも算出して、上記②メリットと比較する必要があります。

④これらの数値を算出することによって、どれくらいの規模(金額)のシステム投資であれば採算が取れるのか、が見えてきます。

つまりシステム導入のメリット享受しつつ、投資効果を最大化する金額レベルが見えてくるのです。つまりROIを算出することでプロジェクト全体の管理が容易になります。


(3)例2:新製品開発

①現有製品に代わって、新たな製品を開発・販売するというプロジェクト。製造メーカーでは頻繁に行われているかと思います。

②新製品開発に関する「お金」をいくつか分類してみると、「かかるコスト金額」と「増える売上額」です。

かかるコスト金額は、もちろん開発に関わるコスト。これらには人件費・材料費など試作品作成にかかるコスト。そして量産する際の製造原価。色々なコストがかかります。

③一方、増加する売上額。既存製品の代替品を販売する、ということは既存製品に比べて基本的には付加価値が高い製品、つまり金額は高いはず。

従って製造原価が既存製品と同額ならが利幅が大きくなる。逆に言うとそのように利幅の大きい代替製品を開発しなければ旨味が大きくない、ということになります。

④新製品開発は長期に渡ることが多く、かつ、予測しない事象も数多く発生します。例えば、市場調査によって見積もられた販売数量が、当初の予測ほど大きくない。つまり販売数量が少ないことから採算割れがのリスクが出てきたりします。

その際はどれくらいコストを下げれば採算が取れるか?ということが議論になります。これは「損益分岐点」と言われるもので、非常に重要な視点です。


3.数字を使うことの効果と制約

数字を使うことで得られるメリットは多いですが、一方、制約やリスクもあります。双方の視点で見て行きます。

(1)数字を使うことの良さ・効果

①数字という加算・減算をしたり、比較が簡単に出来るものに活動や成果を置き換えることで、物事の「可視化」が可能となる。

②誰にでも分かりやすい、シンプルな指標を作成し、進捗度を見えやすくする。


(2)数字を使うことの制約・怖さ

①数字、即ち定量的な部分ばかりに焦点を当ててしまい、定性的な面を軽視しがち。

②「数字が絶対」のような片寄った見方が横行するリスクがある。


従って、数字・データ・金額を活用はするものの、ビジネスやプロジェクトのリーダーは定量的だけではなく、定性的な部分にもきちんと配慮して、色々な判断をすることが非常に重要です。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day13)「会社の『健康診断』の勧め」

会社にも定期的な「健康診断」が... 会社にも定期的な「健康診断」が必要!
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

少し間隔が空いてしまいましたが、今日から再開します。

私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、異なる視点や考え方をお伝えして行きます。

全体は、下記のような流れで書き綴っています。

全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割(完了)
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」(完了)
第三部:財務経理部門をどう活用するか(本日から)

そして今日はとうとう最終章の第三部、

第三部:財務経理部門をどう活用するか


これまでは財務経理部門の内部に視点でしたが、今日からは

「外部からの視点」で

色々と思うことを綴って行きます。


章立て
1.会社・事業の「定期健診・健康診断」としての活用(本日)
2.課題達成のための「数字・データ」の活用
3.中長期や将来の姿を「数字」で描く


『会社・事業の「定期検診・健康診断」としての活用』

今日の章立て
1.人間と同様、会社にも「定期検診・健康診断」が必要
2.何をチェックするのか?
3.チェックした後は何をするのか?


1.人間と同様、会社にも「定期検診・健康診断」が必要

(1)皆さんは一年に一度、「健康診断」を受けていますでしょうか?「私は健康だから大丈夫!」と自信がある方も是非、定期的に受けて頂きたい健康診断。

(2)実は会社も全く同様です。「うちの会社は儲かっているし、従業員も元気。お客様にも喜んでもらっている。問題無し!」とおっしゃる経営者・社長さんは少ない、かとは思います。

いくら順風満帆だとしても、会社も定期的に「健康診断」を受けて欲しいと考えています。そのメリットを幾つか列挙してみます。

①会社という「生き物」を、全体感を持って眺めることが出来る。

②他社との比較、自社の過去からの推移、などを改めて眺めてみると見えてくるものがある。

③経営者が感覚的に感じている課題が「可視化」される。または自社の将来・未来を考える出発点になる。


2.何をチェックするのか?
我々の定期検診と同様ではありますが、こんな点がチェックできるかと思います。

(1)財務診断

①これはご想像の通り、いわゆる貸借対照表・損益計算書を使って財務状況を見ます。

②業界内の他社との比較はもちろん、異業種だが同規模の企業との比較も可能です。

下記(2)戦略診断とも関連しますが、業態や業種の転換を検討しているのであれば、この比較も重要です。

③財務診断はまさに「定量的」な視点です。数字を以って色々なものが見えます。

しかし、数字の向こう側、その数字に至った背景など、数字の裏側も勘案することが重要です。(以前ここで触れた「story behind the numbers」という発想です)


(2)戦略診断

①自社が採用している事業戦略がどういうもので、それがどういう形で成果として表れているか、という診断です。

いわゆるマーケティング戦略の「4P」の視点で、現状を俯瞰します。4P とは、「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(プロモーション・販売)」を指し、マーケティング戦略を構成する4つの軸です。

②4Pを見る際に重要なのは、誰が自社の「対象顧客」なのか?そして顧客に提供している「提供価値」は何なのか? この2つの事項を明確にすることが大切です。

③戦略診断は財務診断に比べて「定性的」な視点を多くなります。判断を明確にする、一般化するためには定量的な視点も重要ですが、一方、数字的な視点だけでは不十分な場合が多いです。


(3)将来の計画や「ありたい姿」との差異分析

①財務診断と戦略診断で得られた「現状」を元に、自社が思い描いている将来の姿との比較が最も重要です。

②中長期経営計画を策定している会社であれば、その計画で描いている数年後への道筋と、現状を比較してみる。

その道筋上にあるのか(on the right track) 、それとも下方を走っているのか?

③中長期経営計画の通りには、残念ながら事業展開が進まない、ということが多いかと思います。何が問題・課題なのか? それを全体感を持って診ることが「健康診断」によって可能になると考えます。


3.チェックした後は何をするのか?

(1)皆さんは健康診断で確認した結果を見て何をしますか?企業の「健康診断」も全く同様です。PDCAを回すことで、事業展開をしている企業であれば、これは自明ですね。

(2)つまり課題・問題が浮き彫りになったので、改善や修復のための活動に着手します。

(3)ここで勘案したいのが「優先順位」。限られたリソース、つまり「ヒト・モノ・カネ」で事業展開をしているので、何でもかんでもには手を付けることは不可能です。

(4)ではどういう観点で優先順位を検討するのか?上記と同じ切り口、即ち財務・戦略・将来像、で考えてみましょう。

①財務:
キャッシュをどれだけ生み出しているか?

目先では、日々の資金繰りはどうか?資金ショートを起こして、短期借り入れに依存していないか?

②戦略:現状と採用している事業戦略を「ビジネスモデル」という視点で比較してみる。

③の将来像とも関連しますが、将来に向けて描いているビジネスモデルと乖離しているのであれば、早めの手当が必要です。

③将来像:これは戦略策定と比べて将来像は、もう少し先の未来に置いて考えると良いと思います。

例えば戦略が3年後くらいの時点を到達点としているのであれば、将来像は5年から10年後を見据えて検討したいです。

その際は「世の中がどうなっているのか?」「その時に人間の行動や嗜好・志向はどうなっているのだろうか?」という視点を持って夢想することが必要です。

今日は、ここまでにします。

ではまた明日!
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