木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day7)「社員の市場価値を高める」

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き、木村勝男氏の著書

「放牧経営」

を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。

この本のテーマを一言で表現すると

「いかに経営社員を育てるか?」

経営社員?

はい!

- 木村氏が考える「経営社員」とは? 
- そのような社員を育てる仕組みとは?

これらを読み解きながら進めて行きます。


第2章「経営社員とは何か」

章立て
1.経営者の覚悟(完了)
2.経営社員に必要な五つの基礎力(完了)
3.売れる社員を作る(本日)
4.学習する組織


「売れる社員を作る」

章立て
1.社員の市場価値を高める
2.給与制度は成果主義ではなく「実力序列主義」
3.SL経営から「新幹線経営」へ


1.社員の市場価値を高める

(1)経営社員は経営者の視点とスキルを持って自社の業務に取り組む社員。それだけの能力があれば他社でも当然通用する。

(2)自社だけで通用するのではなく、様々な環境変化に対応できる社員を育成するという視点が必要。より高いステージでも活躍できる人材を育てることが経営者の使命。

(3)「市場価値が高い社員は辞めてしまうのでは?」と思われるかも知れないが、心配不要。経営社員が多い会社は生産性が高く、仕事のやりがいや報酬も高いので、むし社員が辞めないようになる。

(4)これを実現するために、社員を出来るだけ「自由な状況」に置くようにする。何でも自由ではなく、会社のビジョンに沿って自らの目標を設定し、行動し、達成する自由である。これが将に「放牧」という考え方である。


2.給与制度は成果主義ではなく「実力序列主義」

(1)経営社員を育てるための給与制度は「実力序列主義」。

(2)成果主義は、各社員の個人的な成果に注目しすぎて、部分最適な視点・行動に陥る。

(3)実力序列主義は、自分の仕事の結果が会社全体にどう影響したか、全体最適を意識した成果配分の考え方。

(4)会社全体の利益を高め、それを配分すれば社員間の協調は保たれる。

(5)従って評価方法は「全方位評価」。全社員が自己評価と、自分以外の社員の評価を行う。小さな組織では有効な方法である。


3.SL経営から「新幹線経営」へ

(1)蒸気機関車(SL)は、先頭の機関車が後続の客車を全て引っ張る。つまり経営者が一人で会社を引っ張っている姿に似ている。

(2)新幹線は多くの車両にモーターが搭載され、それぞれが力を発揮している。新幹線経営とは、モーターのついた車両である「経営社員」が経営者と共に会社を引っ張る経営スタイルである。

(3)どうすればモーター付きの社員が育つのか?それは、会社の発展と社員の成長をリンクさせることが肝要。

(4)会社の将来像に自分の将来像を乗せられるようにしてあげる。こうすることで金銭的なインセンティブに加えて、やりがいのある仕事=理念的インセンティブも示すことになる。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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