3月
9日,
2022年
行動を促すためには?「モチベーションだけでは不十分。行動を止める『障害』を取り除く!」
プロコーチとしてクライアントと対峙している時、頻繁に感じるのは
「どのようにしたら、行動を起こすことができるのか?」
私はコーチングの効果は、行動を起こすところまで実現して始めて体感できる、と考えています。
コーチング・セッションは「GROWモデル」に従って、対話を進めて行き、最後にクライアントに
「何から着手しますか?」
「それをいつ実行しますか?」
と問い掛けます。
そして、この行動モードに至るまでのセッションの前段では
「ありたい姿」をイメージしてもらい、具体的な行動をビビッドに語ってもらいます。これによって「ワクワク感」を醸成してもらう。
従って、理論的にも感情的にも、行動を起こす一歩手前の地点まで到達していることが一つの到達点。そこで最後の問い掛けをするのです。
「何から着手しますか?」
「それをいつ実行しますか?」
しかし、実際の行動まで至らないのは何故なのか?これはコーチ側としはちょっぴり残念で、かつ???と感じます。
では一方、私自身はどうなのか? 翻って自分自身を振り返ってみると、例えば、
「最近、運動量が激減してきて体力が落ちてきている。とにかく体を動かす機会を作らねば!」
この想いは、コロナが広がり始めてから感じ始めているものの、実際の行動に至ってない私の課題。
運動して爽快な気分になって、脳の活動も活発になり、色々なアイディアが浮かぶことも実際多く体験している。運動が色々な意味で自分にとって良いことは分かっている。モチベーションも高い。
しかし、実際の行動が伴わない。何故だろうか?
一点、ここで私が気が付いたのは、プラス側の気持ち、モチベーションを高めるだけでは行動になかなか結び付かない、のではないか?
ポジティブ面だけでは不十分。ネガティブ面を取り除くことも、同時に必要なのではないか? つまり
「行動を止めている『障害』を取り除く」必要がある
今朝はこのような気付きがあって、早速近くの公園に散歩に出かけました。そして馴染みの神社へ久しぶりに参拝もしてきました。
では私が抱えていた「障害」は何だったのか?
それは実は色々あります。例えば
・コロナ感染リスクがある(確かに)
・ちゃんとトレーニングウエアに着替えて、ガチにやりたい(完全主義)
・運動するなら、60分間はやらなくちゃ意味がない(固定観念)
・最近歳を取ったせいなのか、朝起きられない(言い訳)
・散歩は妻と一緒に行った方が良い(最適化志向) などなど
大きい障害から小さい障害まで、これら全てを捨て、全体最適化をひと先ずは横に置くことで、行動をすることが出来ました。あまり頭で色々と考えてしまうと、行動が出来ない、ということですね!
たった30分の「朝ウオーキング」ですが、明日も「8時半スタート」と、開始時刻を固定することで、継続したいと考えています。
そして馴染みの「弁天様」に参拝し、きちんと報告してきます!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
3月
8日,
2022年
押し入れに「VHSビデオテープ」は眠っていませんか?
今朝たまたま目に入った朝刊の記事。
「磁気テープ『再生不可』の危機」
おー、確かにそうだ!
実は我が家も今の家に引っ越す前に、段ボール一杯に詰め込まれた「VHSビデオテープ」をDVD化したのを思い出した。
息子の運動会、娘の学芸会や演奏会での晴れ姿。そして、家族と共に5年間過ごしたニュージーランドでの日々。
これらが詰まったVHSビデオテープ。
新聞記事によると、VHSビデオテープなどの磁気テープ自体はもちろん、製造を終えている。そして、そのテープを観るための「再生機」の確保が難しくなってきている、とのこと。
そしてその再生機も多くのメーカーでの保守サービスは終了、わずかに残る数機種も来年2023年3月に完全に終わってしまうらしい。
ひょっとして押し入れの奥に
「オープンリール」
などの音源テープをお持ちの方は、特に急を要す。
オープンリール?
この存在自体をご存知の方も、少なくなってきていることだろう。
忘れもしない、もう亡くなってしまった母方のおじさんとのやりとり。
当時まだ私の母の実家にいて、大学に通っていた叔父から始めて見せてもらった「オープンリール」。
音声を録音したり再生できる電気機器だが、磁気テープが二つ、正面に丸出しになっていて、それらがくるくると回りながら録音・再生をするものだ。
もっとも印象に残っているのが「逆回し」。
録音した音声をそのまま再生するのではなく、文字通り逆回しに再生するのだ。
自分の声がまるで「お化け」の声のように聞こえてきて、この世のものとは思えなかった。
もう50年以上も昔でありながら、鮮明に残っている記憶である。
そんな思いでや記憶を助ける「磁気テープ」。ディジタル化して、ぜひ後世に残して欲しい。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
3月
7日,
2022年
改めて、事業戦略策定における「事業ドメイン」設定の基本に立ち返る!
私は「会社・組織で働く皆様を支援する」というコンセプトに基づいて、コーチングを軸としてサービスを提供しています。
しかし、コーチング以外は提供しない、と提供サービスを限定をしている訳ではありません。
クライアントが欲していて、それがクライアントの課題解決や目標設定に役立つものであれば、私の保有しているものは全て喜んで、提供をさせて頂いております。
本日、ご相談を受けたのは将にこういうケース。
もともとコーチングのクライアントだったお客様ですが、新規事業の立上げに関して相談したい、とい連絡があって、早速お話をお聴きしました。
テーマはずばり、事業戦略の策定に関わる、
「事業ドメイン」設定
に関してのご相談でした。
詳細はこちらに守秘義務があるので、ここでは触れませんが、改めて「事業ドメイン」の設定の基本に立ち返る機会となりました。
事業ドメインの設定の基本は、事業体が事業計画(ビジネスプラン)を策定する際に必ず決定しなければならない「3要素」から構成されています。
この理論は経営学者のデレク・エイベルによって提唱されました。その3要素(CFT)とは、
1.誰に(顧客):Customer
2.何を(機能):Function
3.どのように(技術):Technology
つまり、あなたの事業は
「誰に、何を、どのように提供しますか?」
を規定するための3要素です。
そして、この3要素を確立する上でとても重要なのが
『顧客目線による「提供価値」は何か?』
を明確にすること。
私はこの「提供価値」を含めた4要素を常に意識して、事業展開を検討すべきだと考えています。
それは私の事業主であるクライアントへの問い掛けと同時に、取りも直さず自分自身のビジネスに関しても然りです。
因みにこの「提供価値」の考え方は、レビットの論考「マーケチング近視眼」(ハーバードビジネスレビュー、HBR)に基づくものです。宜しければその論文もお読み頂けると理解が深まるかと思います。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
3月
6日,
2022年
佐伯夕利子著「教えないスキル」を読んで(Day5)「主語を選手・社員に置き換える!」
最近、嵌まっている、というか正確に表現すると「研究対象」にしている
「メンタルコーチング」
私はこれまで、ビジネスパーソンを対象にコーチングサービスを提供してきました。従って、アスリート向けのコーチングは新たな領域。
プロコーチ仲間から、有難いことにお声がけを頂いたので、これも何かの「啓示」。
昨年は東京で、そして今年は北京でオリンピックが開催されていることもあり、コーチング業界としてはホッとな分野です。
しかし研究とは言っても、先ずは一人で出来ることということで、メンタルコーチングに関する書籍を読み漁っています。
今日は読了した書籍の中で、感銘を受けたものをご紹介していきます。
それは
佐伯夕利子著「教えないスキル」
タイトルもさることながら、この本の内容は「衝撃」です。
副題が
「7つの人材育成術」
とあるので、7つの育成術を一つずつ取り上げていきます。今日は、育成術の四つ目です。
なおその際、佐伯氏がこの育成術を確立していく過程で、メンタルコーチがどのように関わってきたのか? メンタルコーチの視点も含めてお伝えしていきます。
【7つの人材育成術】
4.伸ばしたい相手を知る(knowing)
(1)「沈黙=考えていない」は間違い:おとなしい、あまり自己主張しない選手を見過ごしてきた。これは企業内でも同じ。社員はどうしたいのか?と訊く機会を創っていない。
(2)「あの子はやる気がない」「あいつは何事にも後ろ向きだ」とジャッジしているときは、主語がジャッジしている自分自身。
「主語を選手や社員に置き換える作業」が必要である。
(3)まずは選手・社員を知る努力が必要、ということで一斉ミーティングから「一対一」で面談する時間を増やし、対面で相手の話に耳を傾ける。
(4)見る・聴く・受け入れる「アスリート・センタード・コーチング」の実践。ポイントは以下の三つ。
①主観だけで考える癖をなくす
②自分の考えを一方的に伝達しない
③答えに正解はない
(5)「人それぞれ解釈は異なる。それを理解しよう」そして一つの現実を「どのように認知するか」が非常に重要。
(6)世の中には自分ではどうすることも出来ないことがある。だからこそ、自分の力で向上できるものに意識を向けること。この発想が大事である。
(7)選手を知る。選手である前にその人を知る、ことの重要性に気付く。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
3月
5日,
2022年
「ビジョン・ミッション....」よりも「実行力」が重要(Day3, final)「私の成功&失敗体験」
先日は
「ビジョン・ミッションは、経営者だけのものでは無い」
というタイトルでお伝えしました。
経営者だけでなく、部署を預かる部課長さん、家族を切り盛りするお父さん・お母さん。そして我々一人一人、個人にも「ビジョン・ミッション」が必要、という内容でした。
一方、今日はもう3月5日。あっという間に今年一年間の6分の一が既に経過したことになります。そこで皆さん、今年の年初の抱負や計画は、どの程度進んでいらっしゃるでしょうか?
そうなんです!「経営理念・ビジョンの重要性」に議論の余地が無いものの、実行されなければ意味がない。まさに「絵に描いた餅」。
そこで今日は前回に続いて、どのようにしたら計画やスローガンを実行できるのか?
「実行力」
について綴って行きます。
正直申し上げて、私も皆さんと同じ(これは失礼!)、年初の抱負は他所に、早々に計画を断念した経験は数知れず。
そこで、そんな私がサラリーマン時代に試みた内容をお伝えして、参考にして頂ければと思います。そしてその「失敗談」を元に、「今だったらどう工夫していたか?」も併せてお伝えします。
【章立て】
1.私が現役時代に試みたこと(完了済み)
2.上手く行ったこと(本日)
3.上手く行かなかったこと、そして今だったらどのように対応・工夫するか?(本日)
念のため前回の『1.私が現役時代に試みたこと』のテーマを記載しておきます。
(1)自部署のスローガン創り「Be Professional!」
(2)部員個々人の「ありたい姿」の言語化
(3)トレーニング計画の策定
ここから今日の本論です。
『2.上手く行ったこと』
(1)部員一人一人に「プロフェッショナルとは何か?」を、考えてもらう機会になったこと。
先輩や前任者、上司から教わったことを、粛々とこなすことに慣れ切っていた部員には「プロフェッショナル」という言葉さえ、「?」という印象だったと想像されます。
ビジネス環境の変化は、完全に理解できていなくとも部員は肌で感じているはず。しかし具体的に「何に対して、どのように対応すれば良いのか」という発想は無かったのではないでしょうか? そこで、自分のキャリアという視点で「目標値」を考えることはとても良い経験になったと想像される。
また、この「プロフェッショナル像」を、自らが考えて描くことにも大きな意義があったと確信します。なぜなら、それはキャリア構築を「自分事」にしてもらう効果があったのではないでしょうか?端的に言うと、キャリア構築のPDCAを自ら回す、ということに繋がっています。
(2)「短期的・長期的」に、自分は何をしなければならないか、の動機付け
自分の「プロフェッショナル像」を描いた上で、そのゴールを達成するための方法論、即ちトレーニング計画を立ててもらいました。
計画内容を色々と盛りだくさんにすると、こなせないことは本人たちは理解しているはずです。では何をどういう計画で進めたら良いのか?
その時に重要なのは「短期的・長期的」「緊急性・重要性」という二軸の「マトリックス思考」である。
『3.上手く行かなかったこと、そして今だったらどのように対応・工夫するか?』
(1)私一人が引っ張る構図で、全体観としてはそれ程期待通りには進まなかった。
気が付いた点は以下の通りです。
①個々人での経験・スキルにばらつきがあり、私一人だけでの対応では難しい面があった。
②また「Be Professional!」のスローガンは私が考え出したものなので、部内の浸透に時間を要した。スローガン創りから予め、リーダー格のメンバーをもっと巻き込むべきだった。
③個々人のモチベーションを高めるための「インセンティブ」が薄かった。
(2)もし今なら、どういう対応・工夫をしたか?
①スローガン創りにリーダー格を巻き込んで、リーダーたちに「たたき台」を考えてもらう。
②トレーニング計画の策定や進捗管理に「バディシステム(2人ペア)」を導入する。
個人に委ねると個人の個性や進み具合に任されてしまうので、ペア同士でお互いで励まし・助言し合いながら進められるという効果が期待できる。
③PDCAを自ら回す練習という側面もあるので、仕事には関係ない「個人的な目標」を設定して、その達成と仕事の進捗を平行させて進める、という方法もある。
例えば、ダイエットをするとか、朝早起きをするなど、ある程度達成可能な個人的な目標達成の感触を体感してもらい、それを仕事のテーマに当てはめるというアプローチである。
このタイトルでは今日で一先ず終了です。ありがとうございました!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
3月
1日,
2022年
「ビジョン・ミッション」があれば良いのか?(Day2)「『絵に描いた餅』にしないために必要こと!」
昨日は
「ビジョン・ミッションは、経営者だけのものでは無い」
というタイトルでお伝えしました。
つまり「ビジョン・ミッション」は経営者のためだけではない。
部署を預かる部課長さん、家族を切り盛りするお父さん・お母さん。そして我々一人一人、個人にも「ビジョン・ミッション」が必要ではないか、という問い掛けでした。
しかし一方、早いもので今日は3月1日。今年一年間の6分の一が経過したことになります。
皆さんの今年の年初の抱負や計画は、現時点でどの程度進んでいらっしゃるでしょうか?
そうなんです!
「経営理念・ビジョンの重要性」に反論の余地が無いものの、実行されなければ意味がない。まさに「絵に描いた餅」にしてはいけない。当たり前ですよね?
そこで今日は、どのようにしたらミッションや計画を実行できるのか?
「実行力」
について綴って行こうと思います。
正直申し上げて、私も皆さんと同じ(これは失礼!)、年初の抱負や計画を早々に断念した経験は数知れず。
そんな私がサラリーマン時代に、年初計画や構想を実行に移すために試した内容をお伝えします。
お伝えする際に、失敗談に加えて「今だったらどう対応・工夫するか?」も併せてお伝えします。
【章立て】
1.私が現役時代に試みたこと(本日)
2.上手く行ったこと(明日以降)
3.上手く行かなかったこと、そして今だったらどう対応・工夫するか?(明日以降)
1.私が現役時代に試みたこと
(1)自部署の「スローガン」創り
(2)部員個々人の「ありたい姿」の言語化
(3)トレーニング計画の策定
(1)自部署の「スローガン」創り
①海の向こうの上司からの指摘
私が経理本部長に昇格後、上司から開口一番に言われたのは「経理スタッフの仕事ぶりは、従来型の経理処理の仕事に追われていて専門知識が低い。
お客様に低付加価値のサービスしか提供していない。それでなくても日本は人件費が高いため、現況のまま維持することは許されない。なんとかしろ!」という感じのものでした。
その上司は中国人で、アジア太平洋地域全体の経理部門を統括する本部長。指摘が的を得ているだけに、正直言って反論が出来なかったです。私もうすうす感じていたので、ずばっと言われてしまった!という感じです。
②部下への動機付け
そこで私が考えたのが、私の部下たちにどのように動機づけするか?です。そのために先ずは我々の部署の「スローガン」を掲げようと思い立ち、一人で悩んだ末に
「Be Professional!」
というスローガンにしました。
(2)部員個々人の「ありたい姿」の言語化
①部下との対話
スローガンを作れさえすれば、それに従って部下たちが動き出す!なんて、世の中そんなに甘くありません。
「何か、始まったみたい?!」
部下たちからの少し、冷めた視線を感じながら私が行ったことは、部下一人一人との「対話」です。
そもそも「Be Professional!」というスローガンを掲げる意図は何か?について
説明しなければ分かってもらえない。
おまけに、ここが重要ですが、部下全員の前で私が話しても、必ずや「一方通行」の伝達になってしまう。
部下たちの経験・スキルのレベルに差があることは明らかだったし、正社員・派遣社員の違い、そしてそもそも職業人として意識・関心事が異なっていたからです。
②部下一人一人が描く「プロフェッショナル像」の言語化
「Be Professional!」というスローガンですが、実は「プロフェッショナル」とは何か、という定義付けを部全体としては敢えてしてはいません。
「え、そんなんじゃ、部全体の目標としてのスローガンにならないのではないか?」という疑問が湧くと思います。
しかし私の意図は、部署全体がプロフェッショナルになることはもちろん、究極のゴールではあります。
しかし、まずは部下一人一人が「プロフェッショナルになる」という意識を持ってもらうことが重要と考えました。
従って、自分の考える「プロフェッショナル像」を自ら描いてもらい、それに自ら到達するという動機付けが必須、と考えたのです。
(3)トレーニング計画策定
部下の一人一人に自らのプロフェッショナル像を描いてもらった上で、次はどうすれば自分はそうなれるのか?の道筋を考えることが必要です。
そこで先ずは、個人個人で好きなトレーニングプログラムを考えてもらうことから始めました。そのたたき台に私が追加したり、他の方法を勧めたりしながら「個人ベース・トレーニング計画」を策定するように部下を指導しました。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
2月
28日,
2022年
「理念・ビジョン・ミッション・バリュー」は、経営者だけのものでは無い!(Day1)
経営学の書籍や経営者向けのビジネス書に、必ず登場する
「経営理念・ビジョンの重要性」
最近はビジョン・ミッションという言葉に加えて、「パーパス」という表現まで登場してきました。
そして、これらの語彙の違いや使い分けまで、解説する専門書まであるように聞いています。
私も興味があって実は、何冊か読んでみました。しかし私の個人的な感想は、その言葉の定義や使い分けには、あまり神経質になる必要は無いように感じています。
むしろ重要なのは
『自らが進んで行く方向性やゴールを、具体的にイメージして「言語化」すること』
因みに、私が読了した有名な一冊、
「ビジョナリーカンパニーZERO」には、
下記の3つ言葉が採り上げられています。
1.コアバリュー
2.パーパス
3.ミッション
上記の言葉の定義や使い方に関しては、この著書を読んで頂くことにして、これらを検討・設定する上で、重要な点は以下のポイントだと私は理解しています。
(1)大切にする「価値観」を確認すること。行動する上での原則と言っても良い。
(2)社会に存在する意義や究極の「ありたい姿」を明確にすること。
(3)具体的なイメージを持つ、期限付きの目標も設定すること。情熱をもって取り組みたいものにしたい。
上記(1)から(3)の内容・エッセンスを敢えて一つに纏めてみると、
『(2)理想の姿や目的に向かって(1)大事にする価値観を常に持って前進していく。その過程で(3)目標を一つ一つ達成しながら(2)「ありたい姿」に近づいていく』
こう考えてみると、「理念・ビジョン」は決して、経営者だけのものでは無い!と気付きます。
自分が率いる部署や、我々の家族、そして一人一人の人間にも、「情熱を持って取り組みたい」何か持ちながら、日々進んで行きたいと考えるのではないでしょうか?
そして、自分の歩む道を、このように捉えてみると、目の前の事象がどのように違って見えるでしょうか?
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
2月
27日,
2022年
佐伯夕利子著「教えないスキル」を読んで(Day4)「ネガティブ・フィードバックが必要な時」
最近、嵌まっている、というか正確に表現すると「研究対象」にしている
「メンタルコーチング」
私はこれまで、ビジネスパーソンを対象にコーチングサービスを提供してきました。従って、アスリート向けのコーチングは新たな領域。
プロコーチ仲間から、有難いことにお声がけを頂いたので、これも何かの「啓示」。
昨年は東京で、そして今年は北京でオリンピックが開催されていることもあり、コーチング業界としてはホッとな分野です。
しかし研究とは言っても、先ずは一人で出来ることということで、メンタルコーチングに関する書籍を読み漁っています。
今日は読了した書籍の中で、感銘を受けたものをご紹介していきます。
それは
佐伯夕利子著「教えないスキル」
タイトルもさることながら、この本の内容は「衝撃」です。
副題が
「7つの人材育成術」
とあるので、7つの育成術を一つずつ取り上げていきます。
今日は、育成術の三つ目です。
なおその際、佐伯氏がこの育成術を確立していく過程で、メンタルコーチがどのように関わってきたのか? メンタルコーチの視点も含めてお伝えしていきます。
【7つの人材育成術】
2.パフォーマンスを生む言葉を選ぶ(words)
(1)「選手たちに、どんなポジティブなフィードバックをしているか?」
メンタルコーチから指導者への問い。「いいね!」「グッド!」は価値あるメッセージだろうか?
(2)「自分は認められている。自分の意見を聞き入れてもらっていると選手が感じること」これが指導者として選手にかけるメッセージの価値判断の基準である。
(3)「ナイスプレー!」に加えて一歩踏み込んで「なぜそう思って、感じてそのプレイをしたのか?」そのことを説明させてもらえる機会が与えられることが重要。
(4)こういうやり取りが選手のモチベーションを高める。選手に心地よくチャレンジできる環境を与える。つまり指導者が、意図した「問い掛け」が必要である。
(5)フィードバックする対象は、選手の
①アティチュード・attitude(姿勢・態度・取り組み方)、
②アプティチュード・aptitude(適性・才能・スキル)、
③ビーイング・being(存在・ありよう)の3つ。
(6)指導者が選手に対して叱って良いのは、①アティチュード、つまり取り組む姿勢や態度。その選手ができるのに手を抜いてやらない、という時だけ。
この時、指導者は感情を出しても良い。指導者も人間なのだから感情的になる、思いをぶつけるのはあってしかるべき。
(7)②スキルなどアプティチュードに関してのフィードバックは、応援したり、何かの方法を勧めたり、サポートすべきなので「ポジティブ」な声掛けが必要。
(8)スポーツの指導現場にありがちな「お前は全然無理」とか「使えない」といった発想。それを生んでいるのは間違いなく指導する人の思考の歪みである。
この歪みを矯正するためには、
- その相手の人の存在・ありよう(③ビーイング)を許容し、
- その人の適性・才能・スキル(②アプティチュード)をサポートし、
- 姿勢・態度・取り組み方(①アティチュード)に関してのみ、ネガティブなフィードバックをする。
(9)指導者から選手への指示や指導も一考の余地がある。「教え込むと脳は休止する」他人から教え込まれた時点から、「自分で考える」という脳の働きが既に休止してしまっているからだ。
(10)「選手は、彼らが知っていることしか見えていない」つまり、指導者は情報を「知らせる」のではなく、ピッチ上でその都度「見るべきものが見える」選手を育てる方が良い。
(11)「言葉はアクションを生む。アクションはパフォーマンスを生む。だからこそ注意深く言語化しよう」
(12)選手に「ボールを動かせ!」と言うが、指導者と選手との間でイメージの「乖離」が起きている。使う言葉の定義やイメージの擦り合わせを丁寧に行う心掛けが必要である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
2月
26日,
2022年
「部下力」とは何だろう?(Day5)「佐々木常夫著『上司力 X 部下力』によると?」
会社で働くビジネスパーソンとのセッションで、しばしばテーマになるのは「上司」との関係。
私も30年以上、会社組織で働いてきた経験があるので、クライアントのお気持ち、よーく分かります。
そして、リーダーとして至らない上司が多いのも事実だとは思う反面、自分たち、つまり「部下」としてはどうなのか?
そこで今日から、少しチャレンジングなテーマで、このブログを綴って行こうと考えました。題して
「部下力」とは何だろう?
リーダーや上司など、第三者として他人を批判することは難しいことではない。
しかし、部下である自分はどうなのか?部下としての「あるべき姿」「ありたい姿」とはどういうものか?
これまでは私の一方的な視点で「部下力」について綴ってきました。しかし一方、世の中にはこのテーマに関しては、たくさんの先輩や先達がいらっしゃいます。
そこで今日は、佐々木常夫氏の著書
「上司力 X 部下力」
から、「部下力」とは何かの教えを乞いたいと思います。
著書からエッセンスだけをお伝えすると以下の通りです。
1.上司だって一人の人間だ
2.部下に褒められて嫌な上司はいない
3.部下力の基本は4つである
①上司の注文を聴く
②上司の強みを活かす
③上司の性格を見分ける
④上司を驚かせない
4.上司に抗うのも時には必要だ
5.「手短な相談」をレギュラー化する
6.「上司の上司」へ接近しよう
7.「上司とは何か」を考え上司と接する
なるほど!佐々木氏からの助言にぐっと来ますね!
特に私がぐっと来たのは、部下としての視点はもちろんですが、上司になってから
「部下の視点」
を改めて思い出す、理解することの重要性を感じました。
なぜなら上司は、部下がいるからこそ上司でいられる、からです。
つまり「フォローワーシップ」が存在して始めて「リーダーシップ」が活きる、ということですね!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
2月
25日,
2022年
これからの人生をどう過ごすのか?(Day3, final)「何をしていたいのか?」
今日はタイトル
「これからの人生をどう過ごすのか?」
の三回目、最終回。
一回目・二回目とで、残りの人生の長さを確認すると共に、どんな環境で過ごしたいのか、を綴ってきました。
そして最終回の今日は、ずばり
「何をしていたいのか? 何をしているのか?」
について、つらつらと考えたいと思います。
実現可能性は、取り敢えず横に置いて、こんなことが出来たら嬉しい、楽しい、やりがいがあるなどなど、ポジティブな想いで綴って行きます。
これまでの記した中での「キーワード」「キーフレーズ」を纏めておきます。
【環境面】
「人との出会い・交流」
「気の置けない友人・知人と楽しい時間を過ごす」
「少し自給自足的な生活」
【マインドセット】
「違いではなく、同じ!」
「素の自分」
「認め合い、想いを共有する」
上記を踏まえると、こんなことをしていたいですね!
【コンセプト】
「結びつける」「知り合って、学ぶ場」
【活動内容】
1.人との交流・一緒に○○をする(人と人とを「結びつける」)
(1)ウオーキング(散歩)クラブ
(2)一緒に何かを作る(和服リメイク?、自家製味噌づくり?)
(3)ラジオ体操(日本人の良き伝統を伝える)
2.「日本」自体の紹介
(1)和食文化(寿司やすき焼きなんかではなく「みそ汁」や「おにぎり」)
(2)日本人の価値観・行動様式(「もったいない」「思いやり」)
3.自給自足(健康と生活を「結びつける」)
(1)家庭菜園での野菜作り
(2)海釣り?
ここまで列挙してみて、やっぱり将来はニュージーランドに戻ろうかな?
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお