3月
6日,
2022年
佐伯夕利子著「教えないスキル」を読んで(Day5)「主語を選手・社員に置き換える!」
最近、嵌まっている、というか正確に表現すると「研究対象」にしている
「メンタルコーチング」
私はこれまで、ビジネスパーソンを対象にコーチングサービスを提供してきました。従って、アスリート向けのコーチングは新たな領域。
プロコーチ仲間から、有難いことにお声がけを頂いたので、これも何かの「啓示」。
昨年は東京で、そして今年は北京でオリンピックが開催されていることもあり、コーチング業界としてはホッとな分野です。
しかし研究とは言っても、先ずは一人で出来ることということで、メンタルコーチングに関する書籍を読み漁っています。
今日は読了した書籍の中で、感銘を受けたものをご紹介していきます。
それは
佐伯夕利子著「教えないスキル」
タイトルもさることながら、この本の内容は「衝撃」です。
副題が
「7つの人材育成術」
とあるので、7つの育成術を一つずつ取り上げていきます。今日は、育成術の四つ目です。
なおその際、佐伯氏がこの育成術を確立していく過程で、メンタルコーチがどのように関わってきたのか? メンタルコーチの視点も含めてお伝えしていきます。
【7つの人材育成術】
4.伸ばしたい相手を知る(knowing)
(1)「沈黙=考えていない」は間違い:おとなしい、あまり自己主張しない選手を見過ごしてきた。これは企業内でも同じ。社員はどうしたいのか?と訊く機会を創っていない。
(2)「あの子はやる気がない」「あいつは何事にも後ろ向きだ」とジャッジしているときは、主語がジャッジしている自分自身。
「主語を選手や社員に置き換える作業」が必要である。
(3)まずは選手・社員を知る努力が必要、ということで一斉ミーティングから「一対一」で面談する時間を増やし、対面で相手の話に耳を傾ける。
(4)見る・聴く・受け入れる「アスリート・センタード・コーチング」の実践。ポイントは以下の三つ。
①主観だけで考える癖をなくす
②自分の考えを一方的に伝達しない
③答えに正解はない
(5)「人それぞれ解釈は異なる。それを理解しよう」そして一つの現実を「どのように認知するか」が非常に重要。
(6)世の中には自分ではどうすることも出来ないことがある。だからこそ、自分の力で向上できるものに意識を向けること。この発想が大事である。
(7)選手を知る。選手である前にその人を知る、ことの重要性に気付く。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお