3月
5日,
2022年
「ビジョン・ミッション....」よりも「実行力」が重要(Day3, final)「私の成功&失敗体験」
先日は
「ビジョン・ミッションは、経営者だけのものでは無い」
というタイトルでお伝えしました。
経営者だけでなく、部署を預かる部課長さん、家族を切り盛りするお父さん・お母さん。そして我々一人一人、個人にも「ビジョン・ミッション」が必要、という内容でした。
一方、今日はもう3月5日。あっという間に今年一年間の6分の一が既に経過したことになります。そこで皆さん、今年の年初の抱負や計画は、どの程度進んでいらっしゃるでしょうか?
そうなんです!「経営理念・ビジョンの重要性」に議論の余地が無いものの、実行されなければ意味がない。まさに「絵に描いた餅」。
そこで今日は前回に続いて、どのようにしたら計画やスローガンを実行できるのか?
「実行力」
について綴って行きます。
正直申し上げて、私も皆さんと同じ(これは失礼!)、年初の抱負は他所に、早々に計画を断念した経験は数知れず。
そこで、そんな私がサラリーマン時代に試みた内容をお伝えして、参考にして頂ければと思います。そしてその「失敗談」を元に、「今だったらどう工夫していたか?」も併せてお伝えします。
【章立て】
1.私が現役時代に試みたこと(完了済み)
2.上手く行ったこと(本日)
3.上手く行かなかったこと、そして今だったらどのように対応・工夫するか?(本日)
念のため前回の『1.私が現役時代に試みたこと』のテーマを記載しておきます。
(1)自部署のスローガン創り「Be Professional!」
(2)部員個々人の「ありたい姿」の言語化
(3)トレーニング計画の策定
ここから今日の本論です。
『2.上手く行ったこと』
(1)部員一人一人に「プロフェッショナルとは何か?」を、考えてもらう機会になったこと。
先輩や前任者、上司から教わったことを、粛々とこなすことに慣れ切っていた部員には「プロフェッショナル」という言葉さえ、「?」という印象だったと想像されます。
ビジネス環境の変化は、完全に理解できていなくとも部員は肌で感じているはず。しかし具体的に「何に対して、どのように対応すれば良いのか」という発想は無かったのではないでしょうか? そこで、自分のキャリアという視点で「目標値」を考えることはとても良い経験になったと想像される。
また、この「プロフェッショナル像」を、自らが考えて描くことにも大きな意義があったと確信します。なぜなら、それはキャリア構築を「自分事」にしてもらう効果があったのではないでしょうか?端的に言うと、キャリア構築のPDCAを自ら回す、ということに繋がっています。
(2)「短期的・長期的」に、自分は何をしなければならないか、の動機付け
自分の「プロフェッショナル像」を描いた上で、そのゴールを達成するための方法論、即ちトレーニング計画を立ててもらいました。
計画内容を色々と盛りだくさんにすると、こなせないことは本人たちは理解しているはずです。では何をどういう計画で進めたら良いのか?
その時に重要なのは「短期的・長期的」「緊急性・重要性」という二軸の「マトリックス思考」である。
『3.上手く行かなかったこと、そして今だったらどのように対応・工夫するか?』
(1)私一人が引っ張る構図で、全体観としてはそれ程期待通りには進まなかった。
気が付いた点は以下の通りです。
①個々人での経験・スキルにばらつきがあり、私一人だけでの対応では難しい面があった。
②また「Be Professional!」のスローガンは私が考え出したものなので、部内の浸透に時間を要した。スローガン創りから予め、リーダー格のメンバーをもっと巻き込むべきだった。
③個々人のモチベーションを高めるための「インセンティブ」が薄かった。
(2)もし今なら、どういう対応・工夫をしたか?
①スローガン創りにリーダー格を巻き込んで、リーダーたちに「たたき台」を考えてもらう。
②トレーニング計画の策定や進捗管理に「バディシステム(2人ペア)」を導入する。
個人に委ねると個人の個性や進み具合に任されてしまうので、ペア同士でお互いで励まし・助言し合いながら進められるという効果が期待できる。
③PDCAを自ら回す練習という側面もあるので、仕事には関係ない「個人的な目標」を設定して、その達成と仕事の進捗を平行させて進める、という方法もある。
例えば、ダイエットをするとか、朝早起きをするなど、ある程度達成可能な個人的な目標達成の感触を体感してもらい、それを仕事のテーマに当てはめるというアプローチである。
このタイトルでは今日で一先ず終了です。ありがとうございました!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお