「ビジョン・ミッション」があれば良いのか?(Day2)「『絵に描いた餅』にしないために必要こと!」

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スローガンを掲げる スローガンを掲げる
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお、です。

昨日は

「ビジョン・ミッションは、経営者だけのものでは無い」

というタイトルでお伝えしました。

つまり「ビジョン・ミッション」は経営者のためだけではない。

部署を預かる部課長さん、家族を切り盛りするお父さん・お母さん。そして我々一人一人、個人にも「ビジョン・ミッション」が必要ではないか、という問い掛けでした。

しかし一方、早いもので今日は3月1日。今年一年間の6分の一が経過したことになります。

皆さんの今年の年初の抱負や計画は、現時点でどの程度進んでいらっしゃるでしょうか?

そうなんです!

「経営理念・ビジョンの重要性」に反論の余地が無いものの、実行されなければ意味がない。まさに「絵に描いた餅」にしてはいけない。当たり前ですよね?

そこで今日は、どのようにしたらミッションや計画を実行できるのか?

「実行力」

について綴って行こうと思います。

正直申し上げて、私も皆さんと同じ(これは失礼!)、年初の抱負や計画を早々に断念した経験は数知れず。

そんな私がサラリーマン時代に、年初計画や構想を実行に移すために試した内容をお伝えします。

お伝えする際に、失敗談に加えて「今だったらどう対応・工夫するか?」も併せてお伝えします。

【章立て】
1.私が現役時代に試みたこと(本日)
2.上手く行ったこと(明日以降)
3.上手く行かなかったこと、そして今だったらどう対応・工夫するか?(明日以降)


1.私が現役時代に試みたこと

(1)自部署の「スローガン」創り

(2)部員個々人の「ありたい姿」の言語化

(3)トレーニング計画の策定


(1)自部署の「スローガン」創り

①海の向こうの上司からの指摘

私が経理本部長に昇格後、上司から開口一番に言われたのは「経理スタッフの仕事ぶりは、従来型の経理処理の仕事に追われていて専門知識が低い。

お客様に低付加価値のサービスしか提供していない。それでなくても日本は人件費が高いため、現況のまま維持することは許されない。なんとかしろ!」という感じのものでした。

その上司は中国人で、アジア太平洋地域全体の経理部門を統括する本部長。指摘が的を得ているだけに、正直言って反論が出来なかったです。私もうすうす感じていたので、ずばっと言われてしまった!という感じです。

②部下への動機付け

そこで私が考えたのが、私の部下たちにどのように動機づけするか?です。そのために先ずは我々の部署の「スローガン」を掲げようと思い立ち、一人で悩んだ末に

「Be Professional!」

というスローガンにしました。


(2)部員個々人の「ありたい姿」の言語化

①部下との対話

スローガンを作れさえすれば、それに従って部下たちが動き出す!なんて、世の中そんなに甘くありません。

「何か、始まったみたい?!」

部下たちからの少し、冷めた視線を感じながら私が行ったことは、部下一人一人との「対話」です。

そもそも「Be Professional!」というスローガンを掲げる意図は何か?について
説明しなければ分かってもらえない。

おまけに、ここが重要ですが、部下全員の前で私が話しても、必ずや「一方通行」の伝達になってしまう。

部下たちの経験・スキルのレベルに差があることは明らかだったし、正社員・派遣社員の違い、そしてそもそも職業人として意識・関心事が異なっていたからです。

②部下一人一人が描く「プロフェッショナル像」の言語化

「Be Professional!」というスローガンですが、実は「プロフェッショナル」とは何か、という定義付けを部全体としては敢えてしてはいません。

「え、そんなんじゃ、部全体の目標としてのスローガンにならないのではないか?」という疑問が湧くと思います。

しかし私の意図は、部署全体がプロフェッショナルになることはもちろん、究極のゴールではあります。

しかし、まずは部下一人一人が「プロフェッショナルになる」という意識を持ってもらうことが重要と考えました。

従って、自分の考える「プロフェッショナル像」を自ら描いてもらい、それに自ら到達するという動機付けが必須、と考えたのです。


(3)トレーニング計画策定

部下の一人一人に自らのプロフェッショナル像を描いてもらった上で、次はどうすれば自分はそうなれるのか?の道筋を考えることが必要です。

そこで先ずは、個人個人で好きなトレーニングプログラムを考えてもらうことから始めました。そのたたき台に私が追加したり、他の方法を勧めたりしながら「個人ベース・トレーニング計画」を策定するように部下を指導しました。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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