少し前になりますが2009年10月刊行で、第23回山本周五郎賞を受賞している作品です。
いわゆる「警察小説」の部類になりますが、とても重厚な内容の一冊でした。
若い女性の叫び声を聞いたとの通報で、近くの交番所から制服警官が出動しますと、すでにナイフで刺殺された後でした。殺害犯は、手の人差し指を切断しているところから、物語は始まります。
前半は警察内部の複雑な人間関係の軋轢や駆け引き、ステレオタイプ化された刑事の家庭環境などが殺人事件の捜査と共に描かれてゆき、後半から一気に意外な結末に集客されていきます。
第二第三の殺人事件が、ネット社会の象徴である「掲示板」を用いて予告が行われ、捜査陣をあざ笑うかのように警察を出しぬき実行されてしまいます。
主人公である捜査一課の<西条>は、独特の推理で犯人像に迫ってゆくのですが、政治的な力が加わり、愛人問題も露見して警察を退職せざるをえなくなります。
出世や名誉欲のない<西条>は、ホームレスにまで身を落としますが、持ち前の推理と愛人を殺されたことにより犯人に辿り着きますが、家庭を壊し愛人を死なせた「後悔」の念は消えません。
このあと<西条>は、どのような人生を歩むことになるのか、気がかりになる終わり方でした。
夕方からもう一仕事こなさなければならず、早や目の食事を【吟】で取りました。
お昼間の営業はしておらず、歓楽街「福原」の中にありますので、営業は夕方4時から朝6時ですので、なかなか顔出しが出来ません。
いろいろと食べてきていますが、「焼き飯」(500円)と「ワンタン」(400円)の取り合わせにしました。
「ワンタン」は華北で生まれた料理ですが、当初は餃子と同じ「渾沌」と表示されており、唐代になって「餃子」と「渾沌」に分類されています。
中国語では「渾沌」の文字から「餛飩」が標準的な表記のようですが、広東語の「雲呑」の文字の方がよく見かけるように思えます。
わたし的には、ワンタンスープにコショウを効かしていただくのが好みで、焼き飯と合わせて美味しくいただいてきました。
昨年大人気だった「塩麹」ですいが、やはりといいますかインスタント麺の世界にもありました。
「塩麹」は、麹に塩と水を混ぜ発酵させた調味料で、隠し味として各種素材に使われ、まろやかにさせるようです。
塩麹使用として食べるカップ麺としては、この【塩麹をつかったまろやかうどん・白湯味】(105円)が初めてです。
きしめん状の平たいうどん麺で、熱湯で5分間待ちました。
麺をほぐした後、あといれ液体スープを入れますが、「白湯味」ということで白味噌的な色合いでした。
味は、何と表現しようかという悩ましい味です。ラー油的な味わいを感じ、和風うどん出汁というよりは、ラーメンスープの雰囲気です。
かやくは、<豆腐・味付卵・ネギ・唐辛子>が入っており、特に<豆腐>は小さいのですが、具材としての存在感がありました。
スープを飲み進むにつれ、底の方にもろみらしきツブツブが現われ、コクがありますが、やや薄めの白味噌仕立ての味噌汁といった趣の味わいでした。
植物は、コケ植物・種子植物(裸子・被子植物)、そしてシダ植物に分類されますが、シダ植物は胞子によって殖え、花を咲かせませんので、あまり関心を持たれる存在ではないようです。
路傍や石垣などに出現する一般的なシダとして、【オニヤブソテツ(鬼藪蘇鉄)】があります。
オシダ科ヤブソテツ属の常緑シダ植物として、日本をはじめ台湾・中国・朝鮮・ベトナム等に分布しています。
ヤブソテツ属の共通として幅広の小葉を持ち、ほぼ同じ大きさの葉が並んでいます。葉全体が厚く、濃緑色で艶があり、多数の葉がロゼット状に広がります。
左右に並ぶ小葉は、ほぼ先の尖った三角形で、葉の先端方向へとその先がまがった形状になっています。
欧米ではシダですが観葉植物として人気があり、日本での別名は「オニシダ」と呼ばれています。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ