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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(12)『渋沢栄一の足跡をたどる旅』(東京ニュース通信社)

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いよいよ明日7日(日)で2020年1月19日(日)放送スタートの 『麒麟がくる』が最終回 を迎えます。
次回から第60作目とるNHK大河ドラマ 『青天を衝け』 が始まりますが、主人公は、新一万円札の顔としても注目され、 約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」と呼ばれた<渋沢 栄一>(1840年3月16日〈天保11年2月13日〉~1931年〈昭和6年〉11月11日)です。 晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれています。

本書は、 幕末~明治期における日本近代化の立役者である<渋沢栄一>の生まれ故郷である埼玉県北部(現・深谷市)をはじめ、東京や京都、大阪、北海道など、ゆかりの地を紹介する歴史紀行ガイドとなっています。

彼に影響を与えたまわりの人物にも関わり、<徳川慶喜>は一農民だった<栄一>を幕臣に抜擢し、弟<昭武>の随員としてフランスへ派遣することで、<栄一>の視野を広げたと言われています。本書では<慶喜>に関連する場所として、水戸や静岡を紹介。そのほか、幼少期から慕っていた従兄<尾高惇忠>のゆかりの地である世界遺産「富岡製紙場」や、その周辺に点在し近代養蚕を担ったとされる遺構なども掲載されています。

波乱万丈な人生と日本の近代化の過程が特集され、<渋沢栄一>の伝記的な生涯のみならず、日本の近代化の過程も知ることができるお手軽な一冊です。
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今年の読書(11)『ノーラン・ヴァリエーションズ クリストファー・ノーランの映画術』トム・ショーン(玄光社)

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本書)『ノーラン・ヴァリエーションズ クリストファー・ノーランの映画術』(訳:富原まさ)は、<クリストファー・ノーラン>監督(1970年7月30日生まれ)の長編デビュー作『フォロウィング』(1998年)から最新作 『TENET テネット』 (2020年)までを網羅しています。

脚本完成までの道、撮影方法、ビジュアルイメージづくり、演出論、音へのこだわりといった監督独自の映画術を、未公開写真や絵コンテ、シーンスケッチをもとに紐解いていく構成になっている一冊です。

芸術性と商業性を兼ね備え、数多くの名作を世に放ってきた<クリストファー・ノーラン>監督。 『インセプション』 (2010年)の構想を寮のベッドで横になりながら練ったこと、弟の<ジョナサン・ノーラン>が書いた短編を基にしている監督の色覚が2作目の『メメント』(2000年)にどう作用したかなど、彼の思考に触れる内容はもちろん、第81回アカデミー賞において8部門にノミネートされ、2部門を受賞した 『ダークナイト』 (2008年)3部作や 『ダンケルク』 (2017年)などの大ヒット作に投影された監督自身の経験、インスピレーション、これまで詳細に語られなかった生い立ちなども明かされています。
#ブログ #単行本 #映画 #読書

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今年の読書(10)『令嬢弁護士桜子』鳴神響一(幻冬舎文庫)

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本書は前作『令嬢弁護士桜子 チェリー・ラプソディ』(2019年・10月5日・幻冬舎文庫)に続く2作目で、正式な題名は、『令嬢弁護士桜子 チェリー・カプリース』です。

玉川パートナーズ法律事務所に所属する弁護士「一色桜子」は、祖父が購入した土地の賃貸収入で高級住宅街田園調布の一画に住居を構える法曹一家の令嬢です。仕事では一家の運転手「土岐」が運転する高級車「アルナージ(ベントレー)」で移動するという恵まれた環境に身を置いていますが、幼い頃のトラウマから「濡れ衣を晴らす」ことに人知れず執着しています。

「桜子」は、ヴァイオリンの恩師「浦上紗耶香」のコンサートに出向きますが、楽屋で悩みごとの相談があると言われます。ところが、「浦上」は、弦楽四重奏団として舞台の演奏中に停電に見舞われ、演奏中に倒れ、搬送先の病院で死亡。司法解剖で毒殺事件となります。犯人として逮捕されたのは、「浦上」の横で演奏していた第2ヴァイオリンの「小早川弘之」でした。国選の当番弁護士として恩師の事件の被疑者「小早川」の弁護人となった「桜子」ですが、恩師の相談事が事件に関連しているのではと悩みながら、事件の背景を調べるべく動き出します。

ヴァイオリンの名器の鑑定を巡る事件で推理小説を読みなれた読み手としては全体像が読める筋立てですが、改めて楽器としてヴァイオリン業界の裏側が垣間見れる一冊でした。
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今年の読書(9)『共謀捜査』堂場瞬一(集英社文庫)

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今年の読書(9)『共謀捜査』堂...
<堂場瞬一>の 『検証捜査』 に始まる『☓☓捜査』シリーズとして、 『凍結捜査』 に次ぐ6作目になる『共謀捜査』は、文庫本書き下ろしとして2020年12月25日に発行されています。

フランス・リヨンにある国際刑事警察機構(ICPO)に出向している警察官僚の「永井」が、帰宅中に拉致されてしまいます。同じく出向している「安井凛」は、同僚たちと捜索を開始しますが、犯人はミノシロキン100マンユーロを要求してきます。

同じころ日本・東京では、『検証捜査』の舞台となった神奈川県警の不正事件の関連者で退職した元刑「松崎」が銃殺された死体が発見され、『検証捜査』のチームリーダーだった「神谷」に警察庁から、「松崎」の背後を探るべく特命が下されます。

「神谷」は、「松崎」の事件の背景を調べるべく、全国に散らばる『検証捜査』の元メンバーに声をかけ秘密の捜査を進めていきます。

リヨンの拉致事件と東京のロシアマフィアの絡む事件が同時進行で進み、国際的犯罪組織崩壊のために仕組まれた奇想天外の結末に驚かされるとともに、<堂場瞬一>ファンとしては、「なぁんだ」という落胆と共に本を閉じた524ページでした。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(8)『蛍草』葉室麟(双葉文庫)

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武士道の世界を舞台として、ホロットさせられる人情物語の語り手として好きな作家の<葉室麟>の『蛍草』は、2015年11月15日に文庫本になっています。

また、2019年に『螢草 菜々の剣』と題しNHK BSプレミアム「BS時代劇」にて、<清原果那>主演として(7話)構成でテレビドラマ化されています。

主人公の16歳の「菜七」は、父「安坂長七郎」が藩内で犯した刃傷沙汰事件で切腹させられたことを隠し、同じ藩の「風早一之進」家の女中になります。当主の「一之進」や奥方の「佐知」に優しく迎えられ、二人の子供たちと平和に暮らしていましたが、「佐知」が病気でなくなり、「一之進」は父の切腹の原因となった「轟平九郎」の策略にはめられ、遠方へ蟄居させられてしまいます。

二人の子供たちを預かることになった「菜七」は、亡き父の仇でもある「轟」に対して、また、前藩主の不正に対して、ある決意を持って立ち上がります。

苦境に負けず、ひたむきに生きる16歳の奮闘記でもあり、ほのぼのとした恋心を秘めながら、脇を固める登場人物たちの人情味を重ねながら、物語の展開は、最後まで飽きさせることなく読み手を導く、<葉室麟>の世界に浸れる一冊でした。
#テレビドラマ #ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(7)『ブラックツイン』沢里裕二(双葉文庫)

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本書の正式のタイトルは長く『ブラックツイン 組織犯罪対策部特攻班』です。新聞広告で見つけた本書ですので、著者<沢里裕二>の作品としても初めてになりますが、双葉文庫としては本書で8冊目の文庫本でした。

タイトルを見て「組織犯罪対策部特攻班」という部署が気になったのですが、刑事物でありながら、前回(6)で読みました<福田和代>の 『星星の火2』 も新感覚の刑事物でしたが、本書もかなりぶっ飛んだ内容でした。

捜査一課の刑事「植木揚平」は組織犯罪対策部にに新設された六課へ異動になります。捜査のためなら過激な手段も厭わない新たな部署で、「植木」は曲者刑事「後藤正信」と組むことになります。夜の歌舞伎町を舞台に潜入捜査も厭わず、裏社会の陰謀を探る、二人の破天荒な捜査が繰り広げられていきます。

ミステリー的な謎解きの刑事物を期待する人には不向きな内容で、アダルトでスラップスティックな描写が目立つエンターティメントな一冊で、好き嫌いが分かれる内容でした。
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今年の読書(6)『星星の火2』福田和代(双葉文庫)

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著者<福田和代>(53)は兵庫県神戸市出身の作家ということで、 『TOKYO BLACKOUT』、 『ハイ・アラート』、 『タワーリング』、 『暗号通貨クライシス BUG広域警察極秘捜査班』 など目に留まれば読むことにしています。神戸大学工学部化学工学科卒業という「リケジョ」らしく、2007年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』(青心社)で小説家デビューしています。

本書 『星星の火2』は、『星星の火』(2014年6月 双葉社 / 2017年8月 双葉文庫)のシリーズ2作目になり、2017年9月に単行本が双葉社から刊行、2020年12月13日に文庫本が発売されています。

『星星の火』では、在日中国人の社会の闇の部分を扱い、中国語通訳としての刑事「城正臣」と同じ官舎に住む警視庁保安課「上月千里」刑事たちが主人公の舞台は変わりません。

保安課の「上月」は、中国人の少女売春組織を捜査する過程で、〈赤い虎〉という名を耳にします。かたや中国語通訳捜査官の「城」は、池袋で発生した刺殺事件の捜査を通じて中国の裏社会の組織である〈赤い虎〉に辿りつきます。組織の裏側には中国残留孤児にまつわる暗い陰が横たわり、同法のトラブルに日本の法律や警察対象外の闇の組織が出来上がっていました。

東京の池袋を舞台として、ヤクザでもない半グレ集団の暴走を描くとともに、通訳として捜査に従事する刑事たちの私生活や信条を絡ませた、新感覚の警察小説でした。
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今年の読書(5)『孤軍 越境捜査』笹本稜平(双葉文庫)

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今年の読書(5)『孤軍 越境捜...
<笹本稜平>の『越境捜査』シリーズ第6冊目として、2017年9月に単行本が出ていますが、ようやく文庫本として昨年12月13日に文庫本(840円)として発行されています。

好きな作家のひとりですので、気を付けて新刊はチェックしているつもりなんですが、どういうわけかシリーズとしては、第2弾 『挑発 越境捜査』、第4弾 『逆流 越境捜査』、本書第6弾と偶数巻に縁があるようです。現時点で第7弾『転生 越境捜査』.第8弾『相剋 越境捜査』の単行本が出版されていますので、飛ばさないように注意しなければいけません。

巻数が飛んでも、シリーズ物としての個性際立つ登場人物たちは同じですので安心して読み継ぐことができます。

独居老人が殺害された6年前の未解決事件を調べなおしていた「鷺沼」は、聞き込み捜査でその老人が株を売却した8億円もの箪笥預金があったことを知ります。事件後その8億円は不明になっていました。

調査の一環として身内を調べていくうちに、老人の娘が事件後離婚していて、再婚相手は、なんと自分たちの首席監察官「村田」だと分かるとともに、「鷺沼」たち捜査班のメンバーが観察対象となり取り調べを受けることになります。

刑事物が好きな感のいい読者は、この段階で、警察組織の上下関係が絡んで物語は展開していくと予測でき、また殺人犯は「村田」だと予測しながら、その通りの筋書きになっていきます。553ページという長編ですが、後半は、現場刑事の「鷺沼」たちと、「村田」側の警察上部陣営たちとの息を持つかせずの駆け引きで結末を迎えます。
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今年の読書(4)『海の怪』鈴木光司(集英社)

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本書『海の怪』は、『リング』(1991年・角川書店) ・『らせん』(1995年・角川書店)・『ループ』(1998年・角川書店)などの<リング>シリーズで、「貞子」(SADAKO)の名とともに、世界中に日本ホラーの底深さを知らしめた<鈴木光司>(63)氏の、海にまつわる怪談集です。

「貞子」よりも恐ろしい、25年に及ぶ著者自身の航海経験を中心に、海の仲間、知人友人から聞いた怖い話、不思議な話の数々は、海の底知れぬ魅力と、海をめぐる無限の恐怖が入り混じる18話のエピソードが納められています。

超常現象を取り扱う雑誌や書籍やテレビ番組の報道で有名になりましたが、通過中の船舶や飛行機が突如何の痕跡も残さず消息を絶つ海域とされる「バミューダトライアングル」などいまだ未解決な要素がある領域としての<海>の不思議さに浸れます。

夏場定番の怪談も、冬場にも楽しめる一冊です。
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今年の読書(3)『黒澤明の映画 喧々囂々』岩本憲児(論創社)

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今年の読書(3)『黒澤明の映画...
映画ファンとしては何とも気になる<黒澤明>監督に関する書籍『黒澤明の映画 喧々囂々(けんけんごうごう)』です。

<三船敏郎>主演『羅生門』(1950人) ・ <志村喬>主演『生きる』(1952年) ・ <三船敏郎>・<志村喬>主演『七人の侍』(1954年) ・ <仲代達矢>主演『影武者』(1980年) ・ <仲代達矢>主演『乱』(1985年) ・ 8話からなるオムニバス形式『夢』(1990年)などの作品を生み出し、世界の映画ファンから支持を集めてきた監督が<黒澤明>(1910年3月23日~1998年9月6日)です。

本書は、彼の映画が公開当時に国内の新聞や雑誌でどのように評価されていたのか振り返る1冊となっています。1940年代の監督デビュー作品『姿三四郎』(1943年)から『まあだだよ』(1993年)までの50年間全30作品が取り上げられています、

称賛や酷評も含めた批評の数々を紹介しながら、作品の真価を早稲田大学名誉教授の<岩本憲児>(映画史・映像論専攻)が緻密に論じています
#ブログ #単行本 #映画 #読書

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