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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(46)『柚子の花咲く』葉室麟(朝日文庫)

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今年の読書(46)『柚子の花咲...
著者の時代小説を読むといつも感じるのは、結末のさわやかさが素晴らしいのだと、改めて感じさせてくれる一冊でした。

鵜の島藩領内の沼口宿にて、一人の武士の遺骸が海岸で見つかりました。男は隣接する日坂藩の青葉堂村塾の教授「梶与五郎」で、鵜の島藩家老の三男でもありました。

村塾で「梶」のかっての教え子「筒井恭平」は、恩師が殺された真相を探るべく、隣藩へ出向き捨て身の態勢で、恩師の複雑な家庭環境と人間関係のしがらみを解き明かしてゆきます。

干拓を巡り隣藩との境界でのもめ事を主軸に、子供時代の「梶与五郎」との村塾の出来事を回想しながら、恩師の口癖の教え「桃栗三年、下記八年、柚子は九年で花を咲かす」の言葉通り、武士として、人間として大きく成長した「恭平」の生き方に感動しながら、教育とは何かという本質に迫る内容でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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