今夜<19:00>より「BSテレ東」にて、1980年3月15日より公開されました『遥かなる山の呼び声』が放送されます。
北海道を舞台に、誤って人を殺して警察に追われる男と、牧場を経営する母子の出会いと別れを描いています。監督は『男はつらいよ』シリーズの<山田洋次>が務めています。
北海道東部の酪農の町・中標津。「風見民子」(倍賞千恵子)は一人息子の「武志」(吉岡秀隆)を育てながら亡夫の残した牧場をひとりで切り盛りしていました。そんなある日、激しい雨の降る夜、一人の男が「民子」の家を訪れ、「民子」は納屋を提供します。その晩、牛のお産があり、男はそれを手伝うと、翌朝、去っていきました。男が再びやってきて、働かせてくれと願い出てきます。
隣家の「ひとみ」が手伝ってくれていますが、男手のない「民子」はその男を雇うことにします。「田島耕作」(高倉健)と名乗る男はその日から納屋に寝泊まりして働き出します。
<ヴィクター・ヤング>による映画『シェーン』(1953年)の主題曲の邦題『遙かなる山の呼び声』から着想を得て制作された一種のオマージュ作品として、北海道東部の中標津町を舞台に見事な四季の映像を織り込んでいます。
本日<14:00(~16:30)>より「BS-TBS」にて、1981年イギリス・アメリカ合作製作の『原題:For Your Eyes Only』が、邦題『007/ユア・アイズ・オンリー』として1981年7月4日より公開されました作品の放送があります。
東西両陣営のパワー・バランスを突き崩す秘密兵器〈ATAC〉の行方を追って英国のスーパー・エージェント「ジェームズ・ボンド」が活躍するシリーズ第12作目に当たります。
<イアン・フレミング>の原作を基に<リチャード・メイバウム>と<マイケル・ウィルソン>が脚色、監督は編集・アクション監督出身の<ジョン・グレン>が務めています。
オープニングのヘリコプター・空中スタントから、カーチェイス、スキーアクション、銃撃戦、そして水中での格闘、ロック・クライミングと、アクション・シーンが満載の作品です。
出演は「ボンド」役に<ロジャー・ムーア>、ボンドガールとして<キャロル・ブーケ>、<トポル>、<リン=ホリー・ジョンソン>、<ジュリアン・グローヴァー>、<カサンドラ・ハリス>、<ジル・ベネット>、<マイケル・ゴザード>、<ジョン・ワイマン>、<ステファン・カリファ>などが出演しています。
伝説のジャズシンガー<ビリー・ホリデイ>とFBIの対決を描いた<リー・ダニエルズ>監督の『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』が、2022年2月11日より全国で公開されますが、<ビリー・ホリデイ>が『奇妙な果実(Strange Fruit)』〈「奇妙な果実」とは、リンチにあって虐殺され、木に吊りさげられた黒人の死体のことです。歌詞は「南部の木には、変わった実がなる・・」と歌い出し、木に吊るされた黒人の死体が腐敗して崩れていく情景を描写〉を歌い、警官に追われるシーンの本編映像が解禁となっています。
地上にひとつしかないと称えられた歌声で肌の色や身分の違いを超えて当時の人々を魅了し、没後60年以上経っても、その強烈なカリスマ性が現代のアーティスト達に影響を与え続けている<ビリー・ホリデイ>は、人種差別を告発する『奇妙な果実』を歌い続け執拗にFBIに長きに渡り追い続けられました。本作は、<ビリー・ホリデイ>の短くも壮絶な人生をFBIとの対決に焦点を当てて描いています。
<ビリー・ホリデイ>を演じる歌手の<アンドラ・デイ>は、映画初出演ながら、そのズバ抜けた歌唱力で名曲の数々を<ビリー・ホリデイ>が憑依したかのように歌い上げ、彼女のパワフルかつ美しい生き様を体現した演技で観る者全ての胸を打ち、「第78回ゴールデングローブ賞」主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、「第93回アカデミー賞」主演女優賞ノミネートを果たしています。
解禁された本編映像は、<ビリー・ホリデイ>が合衆国から危険視されていたことがわかる本編の中でも非常に象徴的なシーンです。1947年フィラデルフィアのアール劇場、満員の会場に警察が並び構える異様な光景から始まります。緊張感漂う重々しい空気の中、「ビリー・ホリデイ」(アンドラ・デイ)がステージに立つと会場は一気に拍手と歓声に包まれます。「ビリー」が『奇妙な果実』を歌いだしたその時、警官が「やめさせろ」と動き始めます。歌うことを止められていた夫の「モンロー」を一瞥しながらも歌い続けようとした「ビリー」でしたが、「逃げるぞ」とバンドメンバーに抱えられ、ステージを降ろされます。
このシーンは、観客にも多くの白人がおり、<ビリー・ホリデイ>が歌う『奇妙な果実』が肌の色や身分の違いを超えていかに人々を魅了していたか、そしていかに合衆国から危険視されていたかがわかる本作の中でも非常に象徴的なシーンになっています。
<大久保佳代子>『浜の朝日の嘘つきどもと』
コロナ禍で一昨年、昨年と中止されていました「おおさかシネマフェスティバル2022」が、2022年3月6日(日)に大阪市内で開催予定であることが4日、発表されています。
また、「おおさか映画祭」以来、恒例の「2021年度ベストテンおよび個人賞」もこのほど決定しています。
◆日本映画
●主演男優賞 <古田新太>・<松坂桃李>『空白』、●主演女優賞 <尾野真千子>『茜色に焼かれる』、●助演男優賞 <鈴木亮平>『孤狼の血 LEVEL2』、助演女優賞 <大久保佳代子>『浜の朝日の嘘つきどもと』、●新人男優賞 <倉悠貴>『夏、至るころ』、●新人女優賞 <駒井蓮>『いとみち』、<片山友希>『茜色に焼かれる』、<津田晴香>『まっぱだか』
●監督賞 <西川美和>『すばらしき世界』、●脚本賞 <濱口竜介>・<大江崇允>『ドライブ・マイ・カー』、●撮影賞 <四宮秀俊>『ドライブ・マイ・カー』、●音楽賞 <石橋英子>『ドライブ・マイ・カー』、●新人監督賞 <春本雄二郎>『由宇子の天秤』、<上西雄大>『ねばぎば新世界』、●ワイルドバンチ賞 『COME & GO カム・アンド・ゴー』
◆外国映画
●監督賞 <クロエ・ジャオ>『ノマドランド』、●主演男優賞 <ジョニー・デップ>『MINAMATAーミナマター』、●主演女優賞 <キャリー・マリガン>『プロミシング・ヤング・ウーマン』、●助演男優賞 <アダム・ドライバー>『最後の決闘裁判』、●助演女優賞 <ユン・ヨジョン>『ミナリ』
◆2021年度・ベストテン
●作品賞(日本映画)『ドライブ・マイ・カー』、●作品賞(外国映画)『ノマドランド』
◆日本映画ベスト10
(1)『ドライブ・マイ・カー』、(2)『すばらしき世界』、(3)『空白』、(4)『孤狼の血 LEVEL2』、(5)『由宇子の天秤』、(6)『茜色に焼かれる』、(7)『ヤクザと家族 The Family』、(8)『あのこは貴族』、(8)『護られなかった者たちへ』、(10)いとみち
◆外国映画ベスト10
(1)『ノマドランド』、(2)『ファーザー』、(3)『ミナリ』、(4)『プロミシング・ヤング・ウーマン』、(5)『アメリカン・ユートピア』、(6)『最後の決闘裁判』、(7)『聖なる犯罪者』、(8)『ラストナイト・イン・ソーホー』、(9)『春江水暖~しゅんこうすいだん』、(9)『リスペクト』
ベストテンは、年間200本以上鑑賞した関西の映画ファンによる投票をもとに、2021年に関西で公開された映画を対象とし、選考会を開いて決まっています。
本日深夜<2:20(~4:13)>より「カンテレ」にて、2000年アメリカ製作の『原題:Chocolat』が、邦題『ショコラ』として2001年4月28日より公開されました作品の放送があります。
冬のある日、フランスの小さな村に謎めいた女性「ヴィアンヌ」(ジュリエlチト・ピノシュ)が娘「アヌーク」(ヴィクトワール・ティヴィソル)を連れて越してきます。母娘は村人が見たこともないような美味しそうなチョコレートいっぱいのお店を開きます。客の好みにピタリと合わせて勧められるチョコレートは人々を虜にし、村人はカトリックの断食期間にも教義に反しチョコレートを食べていました。
村の指導者「レノ伯爵」(アルフレッド。モリーナ)はその事実に愕然となり、「ビアンヌ」を村から追放しようとします。そんな時、ジプシーの青年「ルー」(ジョニー・ディップ)の船が村にやってきます。
<ジョアン・ハリス>の同名小説『Chocolat』をもとに、<ラッセ・ハルストレム>が監督を務め、宗教と人間関係の複雑な絡み合い、そして大人の事情に飲み込まれている子供たち、また、愛する人を遠く思い続ける大人たちの感情を描き映画化した作品です。
今夜<19:00(~20:45)>より「BS12トゥエルビ」にて、2007年アメリカ製作の『原題:Cleaner』が、邦題『ザ・クリーナー 消された殺人』として、2009年2月7日より公開されました作品の放送があります。
『スター・ウォーズ』シリーズの「メイス・ウィンドゥ」を演じている俳優<サミュエル・L・ジャクソン>主演、<レニー・ハーリン>が監督を務めたサスペンス・ドラマです。
14歳の娘を育てながら、殺人現場の清掃請負業を営む元刑事「トム」のもとに、ある邸宅の清掃依頼が舞い込みます。「トム」は邸宅に残された殺人の痕跡を完璧に除去しますが、後日その依頼主が架空の人物であることが判明します。
やがて「トム」は、事件の裏に警察汚職事件を巡る組織的な陰謀が潜んでいることを知ります。次第に大きな陰謀へと巻き込まれていく「トム」は、警察時代の相棒、「エディ」(エド・ハリス)とともに事件の謎に迫ります。
<エド・ハリス>、<エヴァ・メンデス>、<ルイス・ガスマン>、<キキ・パーマー>、<マギー・ローソン>、<ロバート・フォスター>、が共演に名を連ねています。
本日深夜<0:59(~2:53)>より「NHK BSプレミアム」にて、1995年3月25日より全国で公開されました『Love Letter』が放送されます。
『Undo』(1994年)・『花とアリス』(2004年)・『ラストレター』の<岩井俊二>監督の長編第1作品で、恋文から始まる、雪の小樽と神戸を舞台にしたラブストーリーです。
神戸に住む「渡辺博子」は、婚約者で山岳事故で亡くなった「藤井樹」の三回忌に参列したあと、彼の母「安代」から彼の中学時代の卒業アルバムを見せてもらいます。「博子」はそのアルバムに載っていた、彼が昔住んでいたという小樽の住所へ「お元気ですか」と届くはずのない手紙を出します。しかしその手紙は、婚約者と同姓同名の、彼と中学時代同級生だった女性のもとへ届き、2人の不思議な文通が始まるのでした。
<中山美穂>が「博子」と手紙を受け取る女性、「樹」の2役を演じ、ブルーリボン賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭などで主演女優賞を受賞しています。
<豊川悦治>、<加賀まりこ>、<酒井美紀>、<柏原崇>、<篠原勝之>、<田口トモロヲ>、<范文雀>が共演に名を連ねています。
今夜<18:30(~21:00)>より、「BSテレ東」にて、1976年7月24日より公開されました<山田洋次>監督の『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』の放送があります。
『男はつらいよ』シリーズ第17作目になり、風変りな日本画壇の大御所の老人とチャーミングな芸者を相手に義理人情に篤い「寅さん」が奮闘するシリーズの中でも人気の1本です。
波留4月、「満男」(中村はやと)の新入学祝いに帰ってきた「寅さん」は、飲み屋で財布を持たない老人(宇野重吉)に奢り、「とらや」へ連れて帰ってきます。とらやを宿屋と勘違いした老人は反省し、宿代にと絵を描き「寅さん」に渡します。
その絵が七万円で売れて仰天、この老人は日本画壇の重鎮「青観」でした。そして兵庫県播州・龍野市で「青観」と再会した「寅さん」は、「青観」の歓迎会の宴席で芸者「ぼたん」(太地喜和子)みひと目ぼれしてしまいます。
その後、「ぼたん」が柴又を訪ねますが、何を隠そう悪い男にだまし取られた二百万円の取り立てのためでした。見兼ねた「寅さん」は「青観」を訪ね、「ぼたん」のために絵を描いてくれと頼むのでした。
今夜<21:00(~22:54)>より日本テレビ系『金曜ロードショー』にて、本日『ゴーストバスターズ アフターライフ』が公開されることを記念して第1作目である1984年アメリカ製作の『原題:Ghostbusters』が、邦題『ゴーストバスターズ』として1984年12月2日より公開されました作品の放送があります。
印象的な<レイ・パーカー・Jr.>の主題歌と共に世界中で大ヒッした今作は日本でも1985年の配給収入ランキングで『グレムリン』や『ネバ―エンディング・ストーリー』・『ビバリーヒルズ・コップ』などを抑えてNo.1の大ヒットを記録した、1980年代を代表するSF・アクション・コメディーです。
<ビル・マーレイ>、<ダン・エイクロイド>とコメディ界の大スターに加え、<シガニー・ウィーバー>などが出演、監督は『ジュニア』(1994年)・『抱きたいカンケイ』などの<アイヴァン・ライトマン>が務めています。
ニューヨークを舞台に超常現象を専門とする研究者たちがお化け退治部隊〈ゴーストバスターズ〉を結成します。「ピーター」(ビル・マーレイ)、「レイモンド」(ダン・エイクロイド)、「イゴン」(ハロルド・ライミス)は、次々と幽霊を退治、ゴーストたちとスリリングかつ抱腹絶倒の活躍を繰り広げます。
本日公開の『ゴーストバスターズ アフターライフ』は、今作の30年後の世界が描かれ、第1作に登場する「イゴン・スペングラー」博士の孫たちが活躍するなど、直接の続編となっています。また監督も本作の監督の息子、<ジェイソン・ライトマン>が務めるなどつながりの深い作品だけに、新作公開の前宣伝ということもありますが、より最新作を楽しむことができる内容だと思います。
本日<13:00(~14:39)>より「NHK BSプレミアム」にて、1979年アメリカ製作の『原題:Tom Horn』が、邦題『トム・ホーン』として1980年4月26日より公開されました作品の放送があります。
19世紀末の西部を舞台に、賞金稼ぎでその名を轟かせたガンマン「トム・ホーン」の厳しくも孤独な生涯を描いています。製作総指揮は<スティーヴ・マックィーン>が務め、監督は<ウィリアム・ウィヤード>が担当しています。<トム・ホーン>自らが書いた自伝を基に<トーマス・マックグァーン>と<バッド・シュレイク>が脚色しています。
撮影中に悪性の中皮腫と診断された<スティーヴ・マックイーン>は本作完成後の翌年(1980年11月7日)に亡くなり、『荒野の七人』(1960年・監督:ジョン・スタージェス)・『ネバダ・スミス』(1966年・監督:ヘンリー・ハサウェイ)などの名作がありましたが、生涯最後の西部劇映画作品となりました。
出演は「トム・ホーン」に<スティーヴ・マックィーン>、<リンダ・エヴァンス>、<リチャード・ファーンズワースワース>、<ビリー・グリーン・ブッシュ>、<スリム・ピケンズ>が名を連ねています。
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