『白い牛のバラッド』@<マリヤム・モガッダム&ベタシュ・サナイハ>監督
2月
14日
テヘランの牛乳工場に勤めるシングルマザーの「ミナ」。夫「ババク」は殺人罪で逮捕され、1年ほど前に死刑に処されました。深い喪失感を抱え続ける彼女は、聴覚障害で口のきけない愛娘「ビタ」を心の拠りどころにしています。
ある日、裁判所に呼び出された「ミナ」は、夫の事件の真犯人が他にいたことを知らされます。理不尽な現実を受け入れられず、謝罪を求めて繰り返し裁判所に足を運ぶ「ミナ」でしたが、夫に死刑を宣告した担当判事に会うことさえかないません。
そんな折、「ミナ」のもとに夫の友人だったという中年男性「レザ」が訪ねてきます。親切な彼に心を開き、家族のように親密な関係を築いていく「ミナ」でした。
<マリヤム・モガッダム>と<ベタシュ・サナイハ>が監督を務め、<マリヤム・モガッダム>が脚本・主演も兼任しています。2021年・第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品です。