『温帯の君へ』@<宮坂一輝>監督
5月
30日
初長編作品『(Instrumental)』が劇場公開された新鋭<宮坂一輝>監督が手がけた作品で、気候変動に対するリアクションの違いからすれ違っていく恋人たちの姿を通じて、若者の本音を描き出した。インディーズ映画界の登竜門でもある第18回田辺・弁慶映画祭で俳優賞を受賞した『温帯の君へ』が、2025年5月31日より公開されます。
私立大学社会学部3年の「申田大樹」は、同じ学部の同期である「雪川翠」と付き合っています。ある夏の日、2人は気候変動をテーマにした現代アートの展覧会を訪れます。そこに込められたメッセージを、「大樹」は淡々と受け止めていましたが、一方の「翠」はひどくショックを受け、動揺します。
やがて「翠」は大学生活動家の「森野美玖」が率いる環境学生団体「CAFF(Climate Action For Future)」の活動に参加するようになります。戸惑いつつも「翠」の活動を見守っていた「大樹」でしたが、お互いの考え方の違いが浮き彫りになるにつれ、次第に2人はすれ違っていきます。
第18回田辺・弁慶映画祭では、出演の<山下諒>、<二田絢乃>、<さいとうなり>のアンサンブル演技に対して俳優賞が送られました。田辺・弁慶映画祭の受賞作品を上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」(24年5月9日~6月5日=テアトル新宿/2024年6月20日~26日=テアトル梅田)で劇場上映されました作品です。