公園の花壇で、せわしく飛び回りながら吸い蜜行為をしている【ヒメアカタテハ(姫赤立羽)】と遭遇、花に止まっては翅を閉じたり開いたりと忙しく動かしていました。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科アカタテハ属の蝶で同属の「アカタテハ」と非常によく似た翅裏の模様をしていますが、翅表をみれば、すぐに見分けが付きます。
後翅の表は、「アカタテハ」が褐色で模様が無いのに対し、【ヒメアカタテハ】は、2枚目の写真のように橙色に黒い模様が入ります。
また「アカタテハ」は前翅の翅頂部が、【ヒメアカタテハ】に比べて飛び出していますので、翅表しか見えていない時の同定ポイントです。
夏の時期は個体数が少ないのですが、秋になると見かける機会が増える蝶の一種です。
鯉の食性は雑食性で水草・昆虫・貝等、口に入るモノなら何でも食べる習性がありますが、口には歯がなく、喉に<咽頭歯>という歯があり、これで硬い貝殻なども砕いて呑みこみます。
また鯉は胃をもたず、音に敏感な機関が発達しています。
【ニシキゴイ】は普通の鯉を鑑賞用に養殖した変種で、黒以外の鯉を「色鯉」、特に赤い鯉は「緋鯉」と呼び、観賞用として色彩や斑点など体色を改良された鯉を【ニシキゴイ】と区別しています。
分類的には、「紅白」・「大正三色」・「べっ甲」など10種類に分けられ、写真の鯉は「黄金」という赤・橙・プラチナ・黄・等、体色が一色の鯉に分類されています。
英名では「Japanese Carp」 ・ 「Nishikigoi」と呼ばれ、日本の国魚です。
6日(日)・7日(月)と、10月に入り一番遅い真夏日と、二日続けての真夏日という、観測史上初の記録を残した神戸ですが、今朝は台風24号の影響でしょうか、曇り空です。
今年は、チョウ目の(毛虫・芋虫)を多く見かけましたが、猛暑日や豪雨の関係でしょうか、成虫を見る機会はあまりありませんでした。
そんな中、良く見かけるのが草むらで元気に飛び回っている【シロオビノメイガ】です。
体長は1センチばかり、開張でも20ミリ程度と小さな姿ですので、「ヤマトシジミ」とよく似ていますが、飛び方が違っていますので、見分けやすいツトガ科ノメイガ亜科の「蛾」です。
近付きますと葉裏にすぐに隠れてしまいますが、今回はなんとか特徴ある翅の模様が撮れる位置に止まってくれました。
活動時期も11月頃まで続きますので、まだもう少し観察できるかもしれません。
そういえば気がつきませんでしたが、今年初めて【チョウセンカマキリ】を見つけました。
例年なら何回か遭遇するのですが、厳しい自然環境の中で成虫になるのは、大変なことのようです。
カメラを向けますと、三角形の頭部をこちらに向け、威嚇する体制に入ります。
この10月頃までが活動時期ですが、来年に向けて多くの子孫を残してもらいたいものです。
非常に不規則な軌道を描きながら飛びます【ヒメアカタテハ】で、また俊敏に飛び去りますので近寄っての撮影は難しい蝶です。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科アカタテハ属に分類され、早春から晩秋にかけて山地から人家周辺まで幅広く活動しています。
前翅の表側に鮮やかな橙色の帯模様があり、和名はこれに由来しています。
前翅の先端は黒く、白色の斑点が点在しており、後翅の表側にも橙色の縁どりがあります。
翅の裏側はほぼ灰褐色で、白くて細い複雑な網目模様が広がり、前翅に陽が射し込み輝く姿は、まるでステンドグラの趣きです。
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人家に生息する大型の蜘蛛で、アシダカクモ科アシダカクモ属の徘徊性の蜘蛛としては日本最大です。かわいそうなことに、右側の脚が一本欠けていました。
網を張らずに歩きまわりゴキブリやハエ、小さなネズミなどの衛生害虫を食べる天敵として益虫ですが、敏捷性とその姿から不快に感じる人が多いかもしれません。
体長はメスで20~30ミリ、オスは10~25ミリ程度で、脚までを入れた全長は100~130ミリになり、歩脚の長さはそれほど差がなく、体色は灰褐色で多少のまだら模様が入ります。
メスでは頭胸部の前縁、眼列の前に白い帯があり、オスでは写真のように頭胸部の後側に黒っぽい斑紋が入っています。
もともと日本には生息していなかった外来種で、バナナの輸入で紛れ込んだのか、1878(明治11)年に長崎県で初めて確認され、別名「バナナグモ」と呼ばれていました。
空き地の野草が密生している場所を通る時は、何か昆虫がいないかと、葉の上などを観察しながら歩いています。
密集して咲いていた 「ヒメムカシヨモギ」 の花がしぼんだ中、飛び出した笹の葉の上に「ハエトリグモ」類の蜘蛛の巣がありました。
「ハエトリグモ」類はのメスは、産卵に際して狭い空間を糸の膜で区切った巣を作り、その中に薄く糸にまかれた<卵嚢>を埋め込んでいます。
ちょうど孵化の時期だったのでしょうか、 【クロオオアリ】 が蜘蛛の巣を破り、どうやら蜘蛛の子を捕食中でした。
【クロオオアリ】はかわいい昆虫に見えますが、大きな爪顎を持ったハチ目の昆虫です。
<蜘蛛の子を散らす>という表現がありますが、逃げ足速く無事に生き延びた蜘蛛の子がいればいいなと、弱肉強食の世界を眺めておりました。
今年は猛暑とゲリラ豪雨の影響で、卵が産みつけられている地面の状況が思わしくないのでしょうか、バッタ類を見かける機会がありません。
例年ならこの時期に姿を見せている 「サトクダマキモドキ」 も今年はいまだ見かけず、体色が緑色の 「ショウリョウバッタ」 のメスと一度遭遇しただけです。
そんな折り、「アカメガシワ」の葉の上で仲良く過ごしている【オンブバッタ(負飛蝗)】のつがいがいました。
バッタ目(直翅目)オンブバッタ科としては、世界中で約400種が分類されていますが、日本では本種の【オンブバッタ】と南西諸島にいる「アカネオンブバッタ」の2種類しかいません。
多くのバッタ類は単子葉植物のイネ科を食べますが、【オンブバッタ】は双子葉植物のキク科などを好んで食べる違いがあります。
「ヌルデ」の葉の上で、【ツチイナゴ(土蝗)】の幼虫が日向ボッコをしていました。
幼虫の姿をみますと、秋に向かう季節の変わり目を感じてしまいます。
バッタ目イナゴ科ツチイナゴ属の昆虫で、幼虫期は鮮やかな黄緑色をしており、この色彩は終齢幼虫まで続きます。
まだ翅も生えていませんが、全身の細かい毛と複眼の下の黒い涙模様は、成虫と同じです。
成虫 になりますと、一転して茶褐色の体色に変身しますが、これは成虫期の大半を過ごす秋~冬にかけての枯葉等の保護色として働きます。
春先から夏場に活動する昆虫類が多い中、競争相手が少ない時期に活動をするのも、子孫繁栄への生き残り術のようです。
オスとメスの<性的二形>が明確な【アンダンソンハエトリ】です。
クモ目ハエトリグモ科オビシロハエトリグモ属に分類される蜘蛛で、日本中部以南に生息しており、 「チャスジハエトリ」 と共に家屋内で普通に見られるハエトリグモです。
オスは全身黒地(写真)で頭胸部後縁に白い三日月模様、腹部前縁にも同じように白い逆三日月模様があり、体長6ミリ前後です。
顔の前面によく目立つ白い触肢を持ち、ゆっくりと動かしながら徘徊しています。
メスは全体に茶色系で地味な色合いをしており、体長はオスよりも大きくて6~9ミリあります。
名称の「アンダーソン」は、18世紀に動植物の採集や研究を行ったフランスの博物学者「ミッシェル・アンダーソン」に献じて命名されました。
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