体長15ミリ、翅を広げた開張は20~25ミリと小さな【シロオビノメイガ(白帯野螟蛾)】です。
チョウ目(鱗翅目)ツトガ科ノメイガ亜科の「蛾」で、濃褐色の翅に白い帯が入り、これが名前の由来になっています。
河川敷から草原などに広く分布しており、見つけましてもすぐに危険を察知して葉の裏などに隠れてしまいます。
幼虫の食草はホウレンソウ・ホウキギサ・ヒナタノイノコズチ・アカザなど幅広く、家庭菜園の害虫として駆除されているようです。
写真の左上隅にぼんやりと映っていますが、黄色い花を咲かせる 「パキスタキス」 の葉の上で【イチモンジセセリ(一文字挵)】が、休憩中でした。
チョウ目(鱗翅目)セセリチョウ科イチモンジセセリ属の蝶で、年3~4回発生します。
幼虫で越冬した成虫は6月頃、第一世代の成虫は7月中旬から8月上旬、第二世代の成虫は9月上旬から中旬に現れ、9~10月にもう一度現れることがあります。
山野や畑、都会の公園・花壇などを選ばず一般的なセセリチョウの代表種で、群れをなして移動する<渡りをする蝶>という面白い習性を持っています。
体長8ミリ、幅3ミリ程度、翅の端部は茶色、翅の地は赤茶色で上部は淡黄白色に近く、頭部も赤茶色という特色がありますので、すぐに同定できるかなと考えましたが、今回も無理でした。
色彩的な特徴がはっきりしているのに、似た色合いの翅の模様が見つかりません。
この<蛾>も、体型の特色からチョウ目(鱗翅目)ハマキガ科ヒメハマキガ亜科だと見ています。
時間の余裕がある時に、いままでの未同定の<蛾>を含めて、じっくりと腰を落ち着けて調べてみたいと考えています。
白い 「センニチコウ」 の花で吸い蜜中の【ヤマトシジミ(大和小灰蝶)】です。
白色同士で分かりにくかったのですが、お馴染みの黒い斑点模様が目立ちました。
【ヤマトシジミ】の登場も(20)回目を数えていますが、いまだ同じ花での撮影はなく、成虫の蜜を求めて飛び回る活動性の広さに驚かされます。
頭部を尖らせ、反り返る形が特徴的な【ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)】です。
バッタ目(直翅目)バッタ科ショウリョウバッタ属に分類され、オスの成虫の体長は5センチ前後ですが、メスの体長は8~9センチあり、触角を含めた全長では14~18センチと、メスは日本で生息するバッタの中では最大種になります。
イネ科の葉を食用とし、明るい草原などに生息体形はよく似ていますが、幼虫には翅がありませんので、ピョコンと跳ねるようにして逃げていきます。
成虫は秋になると産卵を済ませると死んでしまい、卵で越冬、翌年5~6月頃に孵化し、6~7月頃にかけて羽化、11月頃まで生息しています。
「イノコズチ」の花穂に、直径3ミリほどの白いモノが目に入り、こんな花だったかなとよく見ますと、【アズチグモ(安土蜘蛛)】でした。
カニグモ科アズチグモ属に分類され、 「ジョロウグモ」 と同様に<性的二形>が著しく、メスは6~8ミリ、オスは2.2~3.5ミリと、体長にして三倍ほどの違いがあります。
頭胸部は幅の広い卵型で6個の単眼がありますが、この部部には褐色の帯があるために個々の眼はあまり目立ちません。
ほとんど全身が真っ白い個体 もありますが、一般的には褐色の斑紋が入り、また歩脚にも帯が入ります。
カニグモ科の通例通り前二脚は太くて長く、前向きに平らに構えて昆虫などを待ち伏せ捕食します。
産卵は7~8月頃、孵化した幼生が卵嚢から出てくるのが9月頃で幼生で越冬し、翌年の夏に成熟します。
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【セグロアシナガバチ(背黒脚長蜂)】日本産の「アシナガバチ」では最大の大きさで、20~26ミリ程度の体長があります。
ハチ目(膜翅目)スズメバチ科アシナガバチ亜科に分類され、北海道以外の日本全国に分布し、市街地でも見かける「蜂」です。
背中が黒く、頭部の後ろ部分に2本の黄色い縦筋があり、「キアシナガバチ」に似ていますが、本種は<前伸腹節>(腹部の上部)に黄色の縦筋2本がありませんので、見分けられます。
あまり攻撃的な「蜂」ではりませんが、刺されますとアナフィラキシーショックにより死亡に至る場合がありますので、要注意です。
「ヒナタノイノコズチ」の葉の上に、直径3ミリほどの茶褐色のモノが目に付きました。
よく見ますと、 【シラヒゲハエトリ】 の幼虫でした。
ハエトリグモ科シラヒゲハエトリ属の「蜘蛛」で、人家やその周辺に生息している、一般的な「ハエトリグモ」です。
成虫はオスで6~9ミリ、メスで8~10ミリ、メスの方が若干大きいのですが、この3ミリにも満たない体長では、オス・メスの区別は出来ません。
体表に多数の短い白い毛を生やし、特に口の周りにある髭<触肢>が立派なことが名前の由来で、すぐに同定できます。
栴檀は双葉より芳しと言いますが、小さくても髭のある貫禄のある顔は、なかなかの面構えです。
元気な【ニシキリギリス】の鳴き声を、駅に向かう途中の草むら横で耳にするのは、楽しみのひとつです。
どういうわけかメスの【ニシキリギリス】が、空き地の前のアスファルト道路に飛び出してきました。
まさか、わたしの見送りでもないでしょうが、思案顔のようで近づいても動きません。
このままですと、自動車やバイク等に轢かれてしまいます。
手で後ろから追いながら、無事にたくさんの子孫を残し、また来年も元気な鳴き声が聞こえるようにと願いながら、草むらまで誘導して駅まで向かいました。
赤色をしている【ナナホシテントウ】でしたので、緑色の花穂と対比して、すぐに目につきました。
星の数で【ナナホシテントウ】や 「ニジュウヤホシテントウ」 などと呼ばれるのは特殊な例で、ほとんどのテントウムシは星の数や体色の違いがあっても、「ナミテントウ」とひとくくりで呼ばれてしまいます。
初夏には多くの 「蛹」 達を見かけたテントウムシですが、猛暑日が続き、今年はあまり成虫を見かけることはありませんでした。
少し気温が下がり、テントウムシも活動しやすくなったのか、これから昆虫の観察が楽しみです。
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