(画像:群馬県立ぐんま昆虫の森)
せんだっては、「ツノ」が突然変異体の「カブトムシ」 が採集されていましたが、群馬県立ぐんま昆虫の森(桐生市)は8日、オスとメスの特徴を併せ持つ希少な雌雄モザイクの「カブトムシ」が高崎市で見つかり、標本の寄贈を受けたと発表しています。7月に太田市でも見つかっており、今季2例目となるようです。
見つかった個体は、体長45ミリで通常のメスと同程度の大きさ。頭部の右半分からオスの特徴である角が生えている。胸部や羽の表面には、ざらざらして体毛が多いというメスの特徴が見られ、腹部は中央を境に左右でオスとメスの特徴がそれぞれ出現しています。
同園昆虫専門員は「雌雄モザイクのカブトムシの発見は全国で1年に1例あるかどうか。県内で2例とは偶然としか言いようがない」と驚いています。
25日まで開催中の特別展「カブト・クワガタ展」で展示されています。
昆虫好きで知られる俳優の<哀川翔>さんの元に、知人から特異な「ツノ」の「カブトムシ」が届いています。
普通の「カブトムシ」は「ツノ」の先端が二股に分かれて、そのさらに先が「Y」の字のようになっています。ところが知人から届いた「カブトムシ」は。ど真ん中に王冠のような飾りがあり、しかもツノの茎部分がぶっとい形状をしていました。
昆虫専門「むし社」(東京・中野区)の担当者を自宅に呼び寄せて再鑑定を依頼、むし社の専門家も「こんな「カブトムシ」は初めて見た。間違いなく日本種のネイティブ。珍しい」とのことです。5000匹育てるブリーダーもいるそうだけど、こういう突然変異の例は聞いたことがないといいます。
<哀川>さんの知人によりますと北関東の山奥で8月1日に見つけ、その場ですぐ<哀川>さんに連絡をしたそうです。
この「カブトムシ」は「むし社」の担当者に3日に預けられ、<哀川>さんがアンバサダーに就任していて開催中の「大昆虫展」(東京スカイツリー、9月1日まで)で近日中に一般公開される予定だそうです。
< 左「オゼマダラモンヌカカ」 右「モリンジマダラモンヌカカ」(画像:群馬県立ぐんま昆虫の森) >
群馬県立ぐんま昆虫の森(桐生市)は31日、新種の昆虫2種を発見したと発表しています。ともにハエやカの仲間の「ヌカカ」という虫で、体長は約1ミリ。同園昆虫専門員の<金杉隆雄>さん(51)が片品村の尾瀬ケ原と館林市の茂林寺沼湿原で見つけました。
それぞれ発見場所にちなんで「オゼマダラモンヌカカ」、「モリンジマダラモンヌカカ」と命名されています。10月28日まで開催中の企画展「新種昆虫発見!」(午前9時半~午後5時)で標本を展示されています。
<金杉>さんが県尾瀬保護専門委員などとして生態調査に携わり、「オゼマダラモンヌカカ」は2014、2015年に計十数匹、「モリンジマダラモンヌカカ」は2013~2018年に計8匹を採集しています。羽の模様がこれまで知られていた「ヌカカ」とは異なっていたことから、国内外の文献を調べると新種と判明。今年6月に日本昆虫分類学会の学会誌に掲載され、新種と認定されています。
同園によりますと、「ヌカカ」は国内で 約250種類が確認され、いずれも体長は1~3ミリ程度。山間部の湿地などに多く生息し、一部のメスは動物や 人から吸血する。羽に斑点があったり、模様がないものは 知られていましたが、今回見つかった2種には象形文字に似た模様がありました。この2種は人や動物ではなく、昆虫の血を吸うと考えられ、詳しい生態や幼虫の形態などを引き続き調査がすすめられるようです。
体長5センチばかりのかわいらしい【オオカマキリ】の幼体が網戸にいました。表側から撮影したいところですが、網戸を動かしますと逃げますので、裏側からの撮影ですが、小さいながらも、【オオカマキリ】の風格を感じさせてくれます。
逆三角形の顔、常にこちらを睨んでいるかのような複眼、鋭いトゲの並んだ鎌状の前脚が特徴的。前脚を折りたたんだ状態で待ち伏せし、小型の昆虫や小動物を捕え、その顎で捕食します。
動いている獲物しか狙わず、生きた餌を与える必要がありますので飼育は難しく、捕食する前にゆらゆらと身体を揺らすのは獲物との距離を測るためだったり、風に揺れる植物と同じように揺れることで、その存在を相手に認識させにくくするためであると言われています。
卵が孵化する状態が気持ち悪いことで有名です。雌が卵を生む時は泡状で排出され、その 「卵鞘」 に小さな卵が数百個産み付けられています。これは外気温の変化から幼虫を守る膜となり、誕生の瞬間、幼体のカマキリはぶらさがった状態で大量的に誕生しますが、成体になれる個体は非常に少ないのです。
日本では主に 「オオカマキリ」、「チョウセンカマキリ」、「ハラビロカマキリ」、「コカマキリ」 などが生息しています。カマキリの分野は、あまり研究が進んでおらず、国内にどれだけの種が生息しているか未だはっきりしていません。
デイケアに出向きました施設の掃出し窓の足元の床の上に、かわいそうに【ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)】が果てていました。室内に紛れ込んで、外に出られなくなったようです。
【ヒメウラナミジャノメ】は、 チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されるチョウで、金環の付いた、ひときわ目立つ蛇の目紋が翅にある、茶色の小さなチョウです。
この蛇の目紋は後翅裏に普通5つありますが、まれに 「6つ」 から「8つ」ほど持つ個体もあるようです。
この旅路の果ての運命でした【ヒメウラナミジャノメ】は、5つの眼紋ですが、上から二つ目の紋は丸い形ではなく、「9」の字のように変形していました。
< 7月に大津市の和邇地区で見つかった「ヒラズゲンセイ」 >
触ると水ぶくれなどの症状を引き起こす昆虫「ヒラズゲンセイ」が京都や滋賀で生息域を広げている。四国など温暖な地域で見られた種ですが、生息域が年々北上してきています。専門家は見つけても触らないように呼び掛けています。
「ヒラズゲンセイ」は、ツチハンミョウの一種で体長約2、3センチ。真っ赤な体とクワガタのような大あごが特徴で、6、7月に成虫になります。体液「カンタリジン」が有毒で、皮膚につくとかぶれや水ぶくれを引き起こすことがあります。「クマバチ」の巣に寄生し、クマバチが好むサクラや巣を作る古い木造家屋など、多様な場所で見られるといいます。
もともと近畿地方には生息していませんでしたが、1976年に和歌山県で発見され、京都・滋賀では2009年に京都市伏見区、2012年に栗東市で確認されています。
現在の生息北限は、京都府南丹市や滋賀県近江八幡市とみられています。今月8日には、大津市北部の旧志賀町地域の住宅街で見つかっています。
「クマゼミ」は南方系のセミであるため、温暖な西日本以南の地域にしか棲息できないといわれていましたが、最近では関東地方でもみられるようで、地球温暖化の影響は昆虫の世界でも変化を与えているようです。
< 屋久島の世界自然遺産登録地域で見つかった新種の「ゾウムシ」鹿児島県屋久島町(撮影・小島弘昭) >
鹿児島県・屋久島の世界自然遺産登録地域で、<小島弘昭>東京農業大農学部教授らの調査チームが、「ゾウムシ」の新種を見つけたことを13日、明らかにしています。同島の自然の豊かさを改めて示す発見で、近く本格的な調査にとりかかるようです。
共同で調査する<養老孟司>東京大名誉教授とともに学名を付け、11月30日に福岡市で始まる日本甲虫学会で発表予定です。年内にも刊行される学会の英文誌で詳細が公表されます。
<小島>教授によりますと、発見場所は島のほぼ中央にある投石岳(1830メートル)の南西側の投石平。6月と7月の現地調査で、ヤクシマアセビの葉に複数の個体がいるのを確認し、撮影に成功しています。
農林水産省は、熱帯地域のアメリカ大陸が原産で農作物を食い荒らす害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」の幼虫が長崎、大分、沖縄の3県で確認されたと発表しています。国内では既に判明している鹿児島、熊本、宮崎と合わせ、九州・沖縄の6県に拡大しています。 体長はおよそ4センチで主にトウモロコシに寄生し、農作物を食い荒らすということです。
このガの幼虫が今月3日、日本で初めて鹿児島県南九州市で確認され、農林水産省が全国調査を指示していました。自治体の担当者は、効果のある農薬があるとして「幼虫を見つけ次第、農薬を散布してほしい」と呼び掛けています。
このガは熱帯地域の南米が原産で、アフリカやアジアで急速にまん延し、幼虫が農作物の葉や果実を食い荒らして猛威を振るっています。中国や台湾から風に乗って日本に侵入した可能性が高いということです。
< ダンスをする特徴を持つセイヨウミツバチ(農研機構提供) >
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は12日までに 「セイヨウミツバチ」 が蜜(花粉)のある花の場所を仲間に伝える「8の字ダンス」を自動で解読できる技術を開発しています。
解読時間の短縮と花の場所の効率的な把握によって「花の栽培やミツバチの飼育方法の改善につながり、蜂蜜の増産が期待できる」といいます。
「8の字ダンス」はミツバチ特有の情報伝達手段。ダンスの時間で花までの距離、向きで太陽との角度を示すとされる。数字の「8」を描くように移動するため、この名称が付けられています。
農研機構によりますと、巣箱内のミツバチを撮影した動画から自動でダンスを抽出し、解読するそうです。
ひらひらと舞いながら葉に止まったところを、運よく撮ることが出来ましたチョウ目(鱗翅目)シャクガ科エダシャク亜科の【ヒロオビトンボエダシャク(広帯蜻蛉枝尺蛾)】です。
開帳48~58ミリ、活動時期は6月~7月、海外では中国・朝鮮に、国内では北海道から九州までに分布する昼行性の蛾です。名の由来は、腹の形状が蜻蛉に似て節模様があり、その帯模様の幅が広い事によります。
翅は4枚で、黒色の地色に白色の斑紋があります。前翅と後翅は似た模様になっています。腹部はオレンジ色の地肌に黒紋が不規則にあります。「トンボエダシャク」によく似ていますが、黒紋は長方形です。触角の先端は、蝶と異なり棍棒状にはなりません。
「クリ」、「ヒメジョオン」 などの花で吸蜜しています。樹木のまわりをひらひら飛んでいるのを見ることが多く、幼虫の食草は、ニシキギ科の「ツルウメモドキ」の葉や「マユミ」の葉です。
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