< 画像:ファルコン昆虫記(569) >
日本および、インドから東南アジア、東アジアにかけて広く分布する世界最大のハチが米国で初めて発見されています。見つかったのは「殺人スズメバチ」の異名を持ち、毒針で刺された人が死ぬこともある「オオスズメバチ」です。攻撃的な性格で在来種の「ミツバチ」を襲うことから、生態系や農業への影響が懸念されています。
「オオスズメバチ」の体長は 働き蜂で3~4センチ、女王蜂で5センチ の大きさになります。針の長さは6ミリと、通常の養蜂用の防護服を簡単に貫通することができます。
昨年12月に米西部ワシントン州で2匹の個体が発見され、隣接するカナダのブリティッシュコロンビア州でも昨年秋に確認されています。経緯は不明ですが、専門家は貨物船のコンテナなどに紛れ込んだ可能性が高いとみています。
「オオスズメバチ」と長年戦ってきた「日本のミツバチ」は、巣に侵入した天敵に対し、数百匹が一斉に群がって体や羽を動かすことで発生する熱により殺す防衛手段を持ちます。「オオスズメバチ」の致死温度(44-46℃)より高い46℃になり。一方、「オオスズメバチ」と対峙(たいじ)したことがない「西洋のミツバチ」は、対抗手段を持たず無防備で、短期間に駆逐されてしまう可能性が指摘されています。
凶暴な「オオスズメバチ」ですが、<百田尚樹>氏の 『風の中のマリア』 は、たった三十日の命でしかない彼女たちの生態を知る上でも貴重な昆虫学の本としても、楽しめる一冊でお勧めします。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ