ダウ平均株価(6月12日)終値4万2967ドル62セント
6月
13日
12日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落して始まりました。米国が課した「相互関税」を巡り、貿易相手との交渉に対する不透明感が意識されています。中東情勢の緊迫化への懸念も株売りにつながっていますが、長期金利が低下したこともあり、ダウ平均株価指数は上昇に転じる場面も見られます。航空大手エア・インディアが運航していた中型機の787型機が12日にインド西部アーメダバードで墜落し、原因は判明していませんが、民間機の品質問題で揺れた後で、ボーイング株には売りが出て一時(6%下落)しています。
<トランプ米大統領>が貿易相手国・地域との交渉を遂行するためであれば相互関税の90日間の猶予期間を延長する意向を示したと複数の米メディアが11日夕に報じました。<トランプ米大統領>は、「その必要はないだろう」と語ったものの、日本や韓国など多くの国・地域と交渉中で、合意条件を示した書簡を1〜2週間以内に交渉相手に送るとしています。
<ベッセント米財務長官>も同日夕に「欧州連合(EU)のような貿易圏を含め、誠意を持って交渉に臨んでいる国々については、交渉継続のために(関税停止の)期限を延長する可能性が極めて高い」と述べていました。市場では貿易交渉が順調に進み、世界経済への悪影響が緩和されるとの期待がやや後退しています。
12日朝発表の5月の米卸売物価指数(PPI)は前月比の上昇率が(0.1%)と、市場予想(0.2%)を下回りました。食品・エネルギーを除くコアも(0.1%上昇)と、市場予想(0.3%上昇)以下でした。週間の米新規失業保険申請件数は24万8000件と市場予想(24万6000件)を上回りました。
11日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)に続き、市場ではインフレへの警戒が薄れ、労働市場の底堅さも意識されました。債券市場では長期金利が低下し、(4.3%台)で推移しています。ただ、市場では、(PPI)と(CPI)はいまだに前年比の上昇率が(2%)を上回っているとされ、関税の経済への影響を見極めたい姿勢が根強く、指標を受けた株式相場の反応は限られています。
ダウ平均株価は、前日比101ドル85セント(0.24%)高の4万2967ドル62セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比46.61ポイント(0.24%)高の1万9662.48で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比23.02ポイント (0.38%)高の6045.26で終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比46.61ポイント(0.24%)高の1万9662.48で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比23.02ポイント (0.38%)高の6045.26で終えています。