『囁きの河』@<大木一史>監督
7月
6日
2020年7月の熊本豪雨を背景に、水害の爪痕に苦しむ人吉球磨(ひとよしくま)地域の人々が明日への希望を取り戻していく姿を描いた『囁きの河』が、2025年7月11日より公開されます。
熊本豪雨から数カ月後。母の訃報を聞き22年ぶりに人吉市に帰郷した「今西孝之」は、山が削られ、多くの家屋が流され、川の地形まで変わり果てた故郷の姿を目の当たりにします。「孝之」は22年間会うことのなかった息子「文則」と再会するも、「文則」はかつて幼い自分を見捨てた父に心を開こうとしません。
「文則」は球磨川下りの船頭を目指し修行に励んでいましたが、水害後、球磨川下りの再開の目処がたちません。一方、「孝之」の元恋人である老舗旅館「人吉三日月荘」の女将「山科雪子」は半壊した旅館の再生を試みますが、夫の「宏一」は水害で父を亡くしたトラウマを抱え、旅館を畳んでしまいたいと考えていました。孝之の隣人「横谷直彦」は、妻「さとみ」の希望で仮設住宅を出ることにします。
人吉市出身のベテラン俳優<中原丈雄>が「孝之」役で主演を務め、孝之の元恋人「雪子」を<清水美砂>、その夫「宏一」を<三浦浩一>、孝之の息子「文則」役で<渡辺裕太>、文則の同級生「中川樹里」に<篠崎彩奈>、孝之の隣人「横谷直彦」に<不破万作>、その妻「さとみ」に<宮崎美子>が扮しています。NHK連続テレビ小説『おしん』の<大木一史>が監督・脚本を手がけています。