小さな十字形の花が、くす玉状に咲き、赤色・桃色・橙色・白色等、種類の多いアカネ科ブヴァルディア属の花です。
花冠は4裂、ほのかな良い香りがあり、花弁の管が長いのが特徴です。
和名では管の長いことより、「カンチョウジ(管丁字)」と呼ばれています。
原産地はメキシコ・中南米地域で、常緑低木種です。
ルイ13世の王室庭園長でもあり、植物学者であった<シャルル・ブーバル>にちなんで名称がつけられており、多数の園芸品種が出回っています。
ちなみに写真の【ブヴァルディア】は「ロイヤルダフネP]という品種です。
「葉」を観賞する植物も多いですが、このメギ科の【お多福南天】もその類です。
赤色の実のなる「南天」や白色の実の「白実南天」の木と違い、草丈の伸びない矮性ですので、30~50センチ程度の高さにしかなりません。
「葉」の形がふっくらと膨らんでいますので、<お多福>の名称が付けられ、江戸時代に品種改良されています。
別名「阿亀(オカメ)南天」とも呼ばれています。
この寒い時期には深紅色の「葉」として美しい紅葉を見せてくれていますが、春先になってきますと緑色に戻る面白い「葉」です。
原産地はチリの常緑性低木の【ゴーテリア・ムクロナタ(真珠の木)】ですが、商品の流通過程で「真珠の木」と名付けられました。
ツツジ科ゴーテリア属に分類されていますが、以前は「ペルネッティア属」でしたので、旧属名の「ペルネッティア」としても、園芸店では流通しています。
流通名称としての「真珠の木」は、まさに白い実のひとつひとつが、真珠の粒にそっくりです。
つぼ型の白い花を下向きに咲かせ、白色の実だけでなく赤色・桃色・暗紫色等の実をつけるのもありますが、真珠の木としては白い実がお似合いだと思います。
ゴーテリア属といえば、赤色の 「チェッカーベリー」 と「アカモノ(イワハゼ)」の3種類しかなく、どれも丸い実が印象的です。
この<アネモネ>も、一重咲きから八重咲、花弁(蕚片)の色も多色で、また草丈の高さも茎の長い高性から矮性まで他品種に渡ります。
<アネモネ>という名前の由来は、種子に長い毛があり「風」に運ばれるところから、ギリシャ語の「風(=アネモス)」に由来します。
原産地は、ギリシャ語の命名ということもありますが、地中海沿岸です。
ギリシャ神話に、美少年アドニスが流した血からこの花が生まれたという伝説があり、「アドニス」とも呼ばれています。
和名では「ぼたんいちげ(牡丹一華)」と呼ばれている、キンポウゲ科の花です。
アドニスは愛の女神アフィロディーテに愛された少年でもあり、アドニスの短い命を悲しみ、風に飛んでゆく花の行方を追いながら涙ぐんでいました。その涙もまた花となり、こちらは「バラ」になったようです。
真紅の色合いの花を見ておりますと、若き美少年の血から生まれたというのも、まんざら嘘ではなさそうな感じがしてきます。
端正な白い花の 【シュウメイギク(秋明菊)】 が花も散り、子孫を残すべく綿毛と共に種子が出来ていました。
「ヤナギトウワタ(柳唐綿)」 のような大きな種子ではなく、胡麻粒大の大きさですが、いかにも風に乗り遠くまで飛んで行けそうな形です。
種子の付き方が面白く、「フッ」と吹きたくなりますが、自然の風に身をゆだねる方が楽しいだろうとおもい、そっと眺めておりました。
秋から冬にかけて、黄色い花を咲かせる 【ツワブキ(石蕗)】 ですが、冠毛の種子が出来ていました。
一輪咲きだした花の写真を取りました、同じ【ツワブキ】の散房花序です。
【ツワブキ】は、キク科ツワブキ属で、「タンポポ」はキク科タンポポ属と、属は違いますが、同じキク科として「タンポポ」の種子と間違えそうな形状をしています。
花だけの観察ではなく、このように種子まで見ておりますと、うまく系統立てて植物を分類しているものだと、改めて先人の研究に頭が下がります。
【コニファー】は、洋種の「針葉樹」の総称で、一般的にはヒノキ科の「ゴールドクレスト」が有名な種類だと思います。
この【コニファースプリングゴールド】は、比較的新しい品種のようで、特性として「明るい葉」が特徴のようです。
針葉樹は常緑として緑色の葉をしていますが、この品種の新芽はライムゴールドの輝きがあり、豪華な感じです。
針葉樹といえども、葉先が少し丸いのも特徴かもしれません。
これから春先にかけては新芽のシーズンでしょうが、「葉」の色合いを楽しむ植物として人気が出そうです。
舗道を歩いていましたら、見かけぬ「葉」が目にとまりました。
車道との間の植え込みですが、何だろうと足を止めました。
幸いなことに品名が書かれた札が置かれていて、【イタリアンジャイアントパセリ】だとすぐに分かりましたので、嬉しかったです。
品名が分かり、改めて見てみますと確かにパセリの葉の形状です。
セリ科のパセリは、縮み葉のパセリも、平たい葉のイタリアンパセリも大好きですが、このジャイアントパセリ、茎の長さが60センチ以上もある大きさですので、驚きます。
茎から枝分かれした葉の大きさが、手のひらサイズですので、食べ応えがありそうです。
「カスミソウ(霞草)」といえば、小さな白い花を思い出し、花束などのアクセント花としての印象が強い花だと思います。
ナデシコ科のヨーロッパ原産の品種【ジプシーディープローズ】も、花径1センチほどの小さな花ですが、斑紋も入りの味わい深い表情を見せてくれています。
耐寒性のある1年草として、この寒い時期にこんもりと茂り、ピンクの星を散りばめた感じで見かけますが、夏には枯れる運命です。
本来は一重咲きの5枚の花弁ですが、写真では二重咲きもあるようで、華やかさが増したかわいい小花の品種だと思います。
「葉」の観賞用として、 「初雪カズラ」 「照葉ハボタン」 などを取り上げてきましたが、この【アサギリソウ(朝霧草)】もその代表格かもしれません。
キク科で日本北部、サハリンが原産地ですので、耐寒性はある植物だと思います。
夏には小さな淡黄色の花を下向きに付けて咲かせますが、あくまで繊細な「葉」の観賞が好まれているようです。
細かい繊細な銀葉が、日差しにきらりと映えますと、何ともいえぬ世界が広がります。
ヨモギの仲間ですが、こちらの方はあまり観賞の対象にならないようで、少しかわいそうな気がします。
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