<ユリ>は、花弁の豪華な品種「カサブランカ」をはじめ、「ヤマユリ」・「オニユリ」・「ササユリ」等、割と身近にある花だと思います。
遠目には筒状の部分が長いので「テッポウユリ」かと思いましたが、近づきますと薄い紫褐色の筋がありましたので、【タカサゴユリ(高砂百合)】だと判別できました。
花咲きは6枚の花弁に見えますが、根元はつながった筒状の花で、ユリ科共通の形状です。
園芸品の<ユリ>は切り花としては一年中咲いているようですが、【タカサゴユリ】は台湾固有種で日本の帰化植物ですが、本来は7~8月頃の夏に開花の花です。
この寒い時期に、鉢植えで咲いているのには驚きました。
花の咲き方には、「一重咲き」「二重咲き」「八重咲き」と色々とありますが、同じ枝から「一重咲き」と「二重咲き」が咲いている<クレマチス>を見かけました。
突然変異での花弁(正確には蕚)の変化だと思いますが、珍しい現象だと、眺めておりました。
このまま大事に育てていけば、「八重咲き」まで出来るのではかなと、期待しています。
祝日改正法に慣れない者としては、成人式は「1月15日」という感覚が薄れません。
「品格」という言葉がはやりましたが、成人される方々には「気品」を持たれるよう、ぴったりだと感じる<白い水仙>を贈りたいと思います。
ヒガンバナ科スイセン属に分類され、スペイン・ポルトガルを中心とした地中海沿岸、アフリカ北部が原産地ですが、今や園芸品種が1万種を超えています。
一般的には 「ニホンスイセン(日本水仙)」 や「ラッパスイセン」を多く見かけますが、写真の房咲水仙【ガリル】という品種、とても気品ある姿です。
6枚の花弁に見えていますが、外側の3枚は「蕚」であり、内側の3枚が花弁です。 中心にある筒状部分を副花冠といい、この花弁と副花冠の色と形の組み合わせで1万種以上の分類がなされています。
水仙の群生地として地元兵庫県では、淡路島の「灘黒岩水仙郷(南あわじ市)」・「立川水仙郷(洲本市)」が有名で、どちらも市花として制定されています。
この花を見て、正直ツツジ科の植物だとは思えませんでした。
仁丹よりも一回り大きい程度の花が咲いていますが、コンデジでは花の立体感、何枚か挑戦しましたが撮れませんでした。
【カルーナ】は、1属1種の植物で<ブルガリス>のみの存在ですが、変種や園芸品種が数多く作られ、どれも個性的で変化に富んでいます。
粒状の花がたくさん咲いていますが、「カルーナ」という名称はギリシャ語で「掃く」という意味に由来し、枝を箒として使用していたところから名づけられています。
「コキア(ホウキ草)」 というのもありましたが、細い枝を見ますと納得ができます。
原産地はシベリア・欧州北西部・モロッコ等で耐寒性に優れ、氷点下30度でも耐えれるのは、枝を細くして放熱を押さえているからだと想像できます。
「花」という表現を用いましたが、オシロイバナ科ですので、正確には 「オシロイバナ」 と同様に花弁がありません。
和名は「イカダカズラ(筏葛)」と呼ばれ、中南米の原産です。
「ポインセチア」と同様、色づいた花弁に見える3枚(ないし6枚)は、「苞葉」と呼ばれる部分で、3本突き出した(写真では2本が白く、赤色のままが1本見える)部分が、「蕚」と呼ばれる構成です。
原産地の中南米では、熱帯性の植物で一年中楽しめる花ですが、日本の夏は暑すぎるのか、夏場にはあまり開花しているのを見かけません。
「苞葉」の紅色色合いから、<九重葛>と呼ばれている品種です。
年末に見かけと時よりも、赤みの濃さが増した感じの【ヒメリンゴ(姫林檎)】です。
盆栽仕立てで育てられていますが、高さ1メートルほどに成長しています。
バラ科リンゴ属の落葉低木ですが、「エゾノコリンゴ」と「イタリンゴ」との交配種だとか、「ズミ」と「リンゴ」の交配種だとか、諸説あるようです。
春先、桜より遅めの開花で、白い5弁の花を咲かせます。
「メギ(目木)」 と同様、この【ヒメリンゴ】も、酸味と渋みがある実ですので、「姫リンゴ酒」が作れ、また取りだした実はジャムやアップルティーにと多用途に楽しめますので、観賞するだけの実ではなく、実益のある実のようです。
ニシキギ科の【マサキ(柾木)】は、花を楽しむというよりも、厚く皮質で強いツヤがある葉のほうに主眼が置かれていると思います。
6~7月の梅雨時期に、淡緑色の4弁の花を咲かせますが、あまり目立つ大きさではありません。
一時期、庭木や生け垣に多く見受けられましたが、ハチによく似た蛾の一種である「ミノウスバ」の幼虫がこの葉を餌として食べますので、最近はあまり人気がないのかと見ています。
小さな花に似合わず、この時期に仮種皮におおわれた種子が、4個に分裂して橙赤色の実を付けます。
道路沿いの生け垣などに、きれいに手入れされた【マサキ】が並んでいますと、この橙赤色が鮮やかで、なかなか壮観な眺めです。
1センチばかりの小さな大きさの【花かんざし】はキク科の花で、英名では「ペーパーデージ」と呼ばれています。
小さい花ですが、寒さに強い可憐な花です。
白い花弁にみえるのは「蕚片」なので、開花時期が長く楽しめます。
一番外側の「蕚」だけが、写真でも分かると思いますが、ほんのりと赤紫色をしていますので、花の上から見るよりは下から見ると面白い色合いが楽しめるのですが、葉が生い茂り上手く写せませんでした。
手を触れて曲げるわけにもいきませんので、次の機会の楽しみに残しておきます。
お正月ですので、昨日は縁起ものの 「黄実の千両」 を取り上げましたが、【サクラソウ(桜草)】も日本的できれいな花姿です。
サクラソウ科サクラ属を代表する花ですが、埼玉県と大阪府の県花にも指定されています。
花弁は5弁で、深く切れ込みさらに各花弁の先端が、裂ける特徴がありますので、判断のつきやすい形です。
江戸時代に育種が盛んに行われ、数百におよぶ品種が作られ、<古典園芸植物>の代表格です。
花の形がよく似ている花として、「プリムラ(西洋桜草)」がありますが、「葉」の形が違いますので、区別は難しくありません。
名前がおめでたいので、「万両」とともに、お正月の縁起物としてよく用いられる「千両」は、多くは赤い実ですが、【キミノセンリョウ(黄実の千両)】とも呼ばれている黄色い実の千両もあります。
常緑低木で、東アジア~インド周辺に多く分布する植物で、夏に黄緑色の花を咲かせます。
「万両」・「百両」・「十両」と呼ばれている植物は<ヤブコウジ科>なのですが、この【千両】だけは、<センリョウ科>の植物で、名前と分類の違いが難しく、奥の深い植物の世界、今年も手こずりそうです。
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