1.5センチばかりの小さな花ですが、花弁の紅白のバランスと雄しべ・雌しべの面白い形が目立つ【セイヨウクモマグサ(西洋雲間草)】です。
ユキノシタ科サクシフラガ(ユキノシタ)属の植物で、ヨーロッパ北西部・中部が原産地です。
日本の高山地帯に自生する「クモマグサ」は低地での栽培が難しく、流通しているのは北欧産の園芸品種で、「セイヨウクマモグサ」もしくは「ヨウシュクモマグサ(洋種雲間草)」と呼ばれています。
高山地帯で雲の間から花を咲かせる姿から、命名されました。
済みきった空気の山頂で咲いているのを見つければ、もっとすがすがしさが感じられそうな気がします。
目の覚めるビビットな色合いの花弁を見れば、原産地がチリ、メキシコ、ニュージランドというのもうなづけます。
ゴマノハグサ科の【カウセオラリア】ですが、400種類ほどの品種があるようで、品種名の同定までは出来ません。
別名「キンチャクソウ(巾着草)」と呼ばれるように、下側の花弁が袋状になっている面白い形をしています。
ラテン語で「カルセオルス=小さな靴(スリッパ)」が、名前の由来です。
黄色・橙色・赤等多彩で、写真のように黄色の花弁に斑点が細かく入っているものや赤色と黄色の2色の色合いもあり、花弁の形は見ていて飽きません。
耐寒性のある多年草です。この時期きれいな銀白色の葉で楽しませてくれるキク科セネキオ(セネシオ)属の【シロタエギク(白妙菊)】の花です。
開花時期は6月頃の記憶があるのですが、この時期に咲いているのは珍しく、足が止まりました。
茎や羽根状に分裂した葉には白い繊毛があり、単独で利用するよりは、寄せ植えの脇役的な存在感の強い植物だと思います。
別名「ダスティーミラー」と呼ばれ、南ヨーロッパの海岸地帯が原産地ですが、この【シロタエギク】も、ハーバーランドの海辺沿いに植え込まれていました。
2センチに満たない黄色い花ですが、種ができますと株が弱るため、早めに切り取られることが多いので、満開状態で見かけることは少ない花です。
属名の「セネキオ」は、ラテン語の「セネックス=老人」という意味で、白い繊毛を白髪と見立てての命名です。
「マツムシソウ(松虫草)」は日本にも自生していますが、<スカビオサ>と呼ぶ場合は、一年生の「セイヨウマツムシソウ(西洋松虫草)」や多年草の「コーカサスマツムシソウ」など、外国産の品種を指すようです。
中心部の舌状花が密集していますので、「マツムシソウ」よりは豪華な感じのする花の形状だと思います。
一見キク科の花に似た頭状花序ですが、キク科の場合はその外側に「蕚」のような総苞があるのに対して、マツムシソウ科では見当たりません。
雄しべも互いに融合し合わないのも、キク科との違いです。
アジア、アフリカ、ヨーロッパ原産で、約80種類が分布しており、<スカビオサ>とはラテン語で「疥癬」という意味で、この植物が皮膚病の薬として用いられたことに由来しています。
【ジュリアン】という品種は、もともとトランスコーカサス原産の「プリムラ・ジュリエ」と「プリムラ・ポリアンサ」を交配させて出来た品種を、「ジュリアン」と呼んでいます。
原産地はトランスコーカサスで、サクラソウ科の花です。
原産地の性質が残るのか夏の暑さには弱く、今が咲き頃で秋から春先にかけてきれいな花を見せてくれます。
写真の【プリムラ・ジュリアン】は、<マスカットのジュレ>と呼ばれているように淡緑色の花弁で、バラ咲きの形状です。
紅色の【プリムラ・ジュリアン】は、<イチゴのミルフィーユ>と呼ばれ、バラ咲きの形がミルフィーユの何層も重ねた断面に見立てて名付けられており、想像力をかきたててくれます。
花の写真だけ見れば一見 「ブルーデージー」 に似ていますが、こちらは花径2センチばかりの小さな大きさです。
【ブラキカム】の原産地はオーストラリアで、形からも分かるようにキク科ブラキコメ属の花で、60~70種類の品種があります。
和名では「ヒメコスモス」と呼ばれていますが、糸状の繊細な花弁を見ていますと、なるほどとうなづける名前です。
今日は節分です。
昔から【ヒイラギ(柊)】の枝と大豆の枝に鰯の頭を玄関にぶら下げて、悪鬼を払う風習がありましたが、最近は見かけなくなりました。
モクセイ科モクセイ属の常緑低木で、和名の【ヒイラギ】は葉の縁の棘にさわるとひりひりと痛む古語からきており、「柊の花」は冬の季語です。
葉の腋から花径5ミリほどの小さな花を密集して咲かせ、花弁は4枚構成です。
花を咲かせたあと、初夏の頃に黒紫色の実(核果)ができます。
雌雄異株ですので、なかなか結実した実を見る機会には恵まれません。
クリスマスのリースなどに使われるヒイラギは、赤い実をつけていますが、あれは「アメリカヒイラギ」もしくは「ヒイラギモチ」で、違う種別の実です。
JR三ノ宮駅山側にあります、「にしむら珈琲」で休憩しようと出向きましたら、入口に置かれていたのがこの【セルリア・フロリダ】、英名で「Blushing Bride」です。
ヤマガシ科セルリア属の常緑低木ですが、木の鉢に植えられ、高さは1.2メートルほどありました。
多くの白色のエキゾチックな花を咲かせており、清楚感が漂う雰囲気を醸し出しています。
原産地は南アフリカのケープ地方で、フランシュクック山の一部だけに生息しています。
今は亡きダイアナ元皇太子妃のウエディングブーケに使われ、人気が出た花ですが、珈琲を飲みに来るお客さんは誰も立ち止まり見ることもなく、素通りの人ばかりでした。
名前そのままに、青色の花を咲かせるデージーですが、【ブルーデージー】というのは通称で、正確には「フェリシア」です。
「デージー」程に花弁(舌状花)の数が多くはなく、どちらかと言うと「マーガレット」に似ている気がしています。
熱帯、南アフリカ原産で、約80種類が生育しているキク科ヒナギク属の植物で、和名では「ルリヒナギク(瑠璃雛菊)」と呼ばれています。
中央部の黄色い管状花をみますと、たしかにキク科だと思えますが、葉の形がギザギザ状でないだけに、別の科かなともおもえる草姿です。
本来なら春先から夏に向けて開花する【ラベンダー】ですが、植え込みの中で、かわいらしい紺青色の小さな花を咲かせていました。
寒いこの季節、なんだか葉が白っぽく、寂しげな色合いでしたが花穂はシソ科の特徴通り、順次下から花を咲かせているようです。
草の葉のように見えますが、背丈の低い常緑低木で、ポルトガルの国花です。
【ラベンダー】の由来は、ラテン語の「ラブァンド」(洗う)にちなみ、古代ローマにおいて入浴時に広く使用されたことによります。
本来は芳香性があり「香りに女王」と呼ばれていますが、さすがにこの時期では香りが弱く、お楽しみは春先までおあづけです。
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